GMAT予備校のノウハウが余すところなく解説された、リストアしたWlimitsのCR対策講座の記事です。

001.本文書について 全ては受験者の為に

この文書はGMAT Critical Reasoning(以下CR)対策用の文書である。GMAT受験者にCRの全体像をつかみ、実践的なアプローチを理解してもらうためのものだ。同じくVERBAL対策用に書かれたSC版と共に利用して頂ければVERBALの本格的演習の準備は整うはずである。本書はGMATやLSAT、GREの4000題以上のCRの過去問は勿論のこと、Kaplan、Test Masters等、アメリカ本土でCR指導に定評のある対策校のリソースを調査の上書かれている。あえて本書の特徴をわかりやすく言えば、Kaplanの正当的アプローチを継承したGMAT CR日本語解説書だ。奇を衒う説明もないし、逆にあたりまえすぎる説明も避けている。CRの準備を無理無く総合的に行う為にまとめられた文書だ。無料の本書とそのSC版、それにWlimits GMAT 無料ミニテストを十分に利用の上、Offician Guideなどの演習にも手を伸ばしていただければGMAT VERBALの勉強の大部分は終わる。



002. Critical Reasoningとは

CRは提示される比較的短いパッセージを論理的に理解し、付随する質問に対して最も適当な解答を選ぶという問題で、GMAT VERBAL 41題のうち通常約11題出題される。問題数はSC等に比べれば少ないが、最近ではRC等とともに前半に比較的多くの問題が出題される。Computer化されたテストにおいては前半の問題の重要性が高いのは周知の通りで、その意味では相対的な重要性はむしろ高まっているセクションだ。質問のタイプが何種類も存在する点に特徴があり、そのことがCRへのアプローチをある程度多様化している。平易な問題も多いが、本番においても2-3題程度は比較的難しい問題が出題される。受験者においては、パッセージの正確な理解と、問題パターンごとの解答プロセスの確認がCRの対策の中心となって来る。

003. CRの問題形式

CRは以下のように30-100word程度の比較的短いパッセージとそれに付随する質問、そしてその質問に対する適当な解答をその中から選ぶべき5つの選択肢で構成される。

A small dose of widely used tranquilizer allows people to lie during lie detector tests without being discovered. The stress responses that lie detector tests measure can be inhibited by the drug without noticeable side effects. One of the implications of this fact is that the drug can also be effective in reducing stress in everyday situations.

Q.An assumption of the passage is that

A.tranquilizers are always an effective treatment for stress
B.the inhibition of stress responses increases subjective stress
C.stress as measured by a lie detector is similar to everyday stress
D.persons who lie during a lie detector test always display signs of stress
E.it is not desirable to reduce stress in everyday situations

質問のパターンが何種類か存在する点に特徴があり、それはCR 質問のタイプで記す。通常、上記のような問題を1.5-3分程度で解答することになる。超高得点者は平易な問題で素早く解答を出し、時に出現する難問にしっかり時間をかけて取り切るので、どの問題にも同じだけ時間をかける訳では当然ない。その意味では8割-9割方の問題を正解することに安心する受験者はいくらか思い違いをしている。CRの8割以上を占める平易な問題では、正解を出すこと自体が重要なのではない。正解することは勿論だが、いかに早く正確に正解を出せるかがポイントだ。saveした時間をCRの他の難問やRCに回すことが高得点獲得には必要なのだ。

004.CRの質問の先読みとパラフレーズ

CRではargumentに付随する質問を先に読むべきだ。何を探すべきかわかって読むことはargument内の必要情報を効率的に吸収するのに役立つ。これはPrinceton, Kaplan, Peterson’sあらゆる対策校のマニュアルで共通して述べられていることである。

CRの質問内容は非常にシンプルだが、時にわざと複雑な言い回しをするなど、比較的長い言葉遣いで表現されることが多い。

単にeveluateする選択肢を選べとの指示は例えば以下のように表現される。

Q.Which one of the following would be most relevant to investigate in evaluating the validity of the school administrator’s position?

典型的なweaken、argumentの正当性を弱める選択肢を選べとの質問は例えば以下のようになる。

Q.The campaign manager’s argument is most vulnerable to criticism on the ground that it fails to acknowledge the possibility that

選択肢にしはしばしば、純粋な質問表現以外に、argumentの内容等をいれ込んだものもあり、さらに質問が長い表現になることもある。

Q.Which one of the following, if true, would most probably be cited by a scientist wishing to dispute the claim that marsupials came to Australia from South America?

CRでは、argumentを読みに入る前に質問を読み、その内容を短く自分の言葉で言い直すことが大切になる。argumentの読解の最中に質問内容への意識を保ち続けることになり、効率的な読解が可能になる。例えば後に質問のタイプで述べるが、”weaken”や”assumption””strengthen””evaluate”などの問題では、argumentの論理の不十分性を特に意識して読むことにつながるし、infererenceではむしろ、detailを含めた情報の整理に焦点が移る。質問は長い表現になっていることが多いので、この質問は何を求めているのか、短い表現で心に留めておくことは、受験者の意識を読むべき情報に向けてくれる。”弱める”のか”引き出す”のか日本語で構わないので、質問内容をparaphraseすることだ。

また長い質問をそのまま読んでおくだけより、意味をまとめることで質問のとり違えを防ぐ効果もある。”weaken”なのに”strengthen”だと思ってしまったり、argumentを読んでいるうちに、理解している質問内容が微妙に変化してしまうこともある。なかなか自覚しづらいことだが、回答者のミスの多くは実際に質問の取り違えによるものとなっている。

paraphraseは以下のようなexceptの表現-を伴う質問 — 通常reverseと呼ばれる — においても特に有効だ。以下の質問が何を要求しているかすぐに判断することは難しい。また、文章ごと記憶しておくことも効率が良いとは言えない。

Q.Each of the following, if true, either provides support for or cannot weaken the sociologists’ assumption about the relationship between cohesion and success except

この質問を読むだけで、argumentを読む間に質問内容を明確に意識しつづけることができるだろうか?

一言で言えば、上記の質問は”weaken”だ。”弱める選択肢を探す”と簡単に意識づけることが有効なのは明らかだろう。

CRの質問はいくつものパターンがありそれは後に述べる。

尚、質問を先読みし、その内容を自分の言葉で表現することは大切だが、無理しすぎることは無い。時には質問が単独では読解しにくいこともあり、逆にargumentを読んでからこそその質問内容が明確につたわるケースもある。その場合は質問読解はそこそこにargumentに進めば良い。解答プロセスにおける原則は柔軟に利用することが必要だ。 GMAT模擬試験データの多くは、受験者が無理な理解に拘るあまりに時間を無駄にするケースが非常に多いことを示している。アメリカの有名なGMAT研究サイトにも書かれているが、GMATでは理解出来ないものを引っ張りすぎることが、時に致命傷になる。

005.CRのargumentのconclusionとevidence

CRでは質問を読んだ後に、argument本文にとりかかることになる。後に質問タイプは学習するので、本番の試験でも質問が把握できていればargumentの読解時に何を探しながら読めば良いかは問題ごとにだいだい判断できることと思う。ここでは多くのargumentに共通する性質とその読解についてやや一般的な視点で記述する。

CRで問われるargumentには通常conclusionとそれを支えるevidence(explicit premiseもしくは単にpremiseと呼ぶ対策校もある)が存在する。Kaplanの例文だ。結論はどこだろうか。

“The Brookdale Public Library will require extensive physical rehabilitaion to meet the new building codes passed by the town council. For one thing, the electrical system is inadequate, causing the lights to flicker sporadically. Furthermore, there are too few emergency exits, and even those are poorly marked and sometimes locked.”

当然ながら最初の文”The Brookdale Public Library …. by the town council.”が結論だ。それを支えるevidenceが”For ..”以下に。

conclusionは要点とは違う。”evidence”より端的である必要も、概念として抽象的である必要も無い。あくまで因果関係の先にあるのがconclusionだ。”AだからB”のBがconclusionであり、evidenceがAにあたる。

evidenceがはっきりとは提示されていない、つまりargument中に明確な因果関係が存在しないこともある。その場合は、”should”や”however”等や他の表現など、様々な要素により、(因果関係の先にある必要条件では無いにしても)conclusionをつかむことが大切になる。以下のargumentでも後半の”scientist”の”recent theory”の根拠が特に述べられている訳ではない。

The mastodon, a large mammal resembling today’s elephant, became extinct at the end of the Ice Age. Scientists once attributed the mastodon’s extinction to the disappearance of evergreen forests at the end of the Ice Age. More recently, however, scientists have rejected that theory, hypothesizing instead that the mastodon’s extinction was caused by the draining of glacial wetlands.

Q.Which of the following, if recently discovered, would help to account for the change in the accepted explanation of the mastodon’s extinction?

argumentの読解においてconclusionがつかめなくとも慌てる必要は無い。argumentから情報をinferenceする問題や結論を導き出すタイプの問題などではargument中に明確なconclusionが存在しないこともあるからだ。main pointを中心に情報を整理すれば良い。

以下のargumentで確認して欲しい。単にいくつかの事実が述べられているだけで、conlusionと言えるような主張がある訳ではない。情報を自分で整理した後に選択肢読みに入る準備をすることが大切だ。

Nearly all mail that is correctly addressed arrives at its destination within two business days of being sent. In fact, correctly addressed mail takes longer than this only when it is damaged in transit. Overall, however, most mail arrives three business days or more after being sent.

Q.If the statements above are true, which one of the following must be true?

argumentのリーディングで慌てると、解答に失敗する可能性が高くなる。正答を選べたとしても結果的には余計に時間かかってしまうケースも多い。誰でも経験があるだろう。argumentが完璧にとらえられた問題はそれだけでその問題の解答が大幅に楽になるし、ミスがなければほぼ正解を出せる。argumentがしっかり読めれば読める程、選択肢の切捨て作業は数倍迅速に行える。逆にargumentの読解が不十分だと、選択肢の読解や区別などが困難になり、時にはほとんど意味も無くなる。選択肢はひっかけの為に構成されているのだから、argumentの読みが不完全な場合にはやられる可能性が非常に高い。結果的には時間の節約になるのだから、argumentの読解にかける数十秒を惜しんでは行けない。それに、CRは平均2分少々で正解を出せることが望ましいが、慣れれば簡単な問題は2分以下でもクリアし時間をsaveできるのだから、いざという時の勝負どころでは3-4分かけるつもりでじっくり読解することも必要だ。

勿論、どうしてもargumentの内容が明確とらえられない時には、ざっと選択肢を読むことにより、argumentの内容が逆戻り的に理解できるようになることもある。無理に5-6分も粘って読解することには当然意味はない。ただし、その場合でも選択肢を読んだ後の最後の解答選択の前に必ずもう一度argumentを自分なりに整理することが大切になる。

conclusionは冒頭にあることが多い。勿論、以下のようにargumentの最後(後半)に存在するケースもあるし、時には中程にconclusionが存在し、前後にそれを支えるevidenceが存在する構造になっていることもある。

According to an independent computer-industry analyst, the new Regent microcomputer is of high quality, is fast, and costs less than any currently existing competing model. It is reasonable to conclude, therefore, as the manufacturer’s prospectus does, that the Regent will quickly establish itself as a fast-selling, low-priced alternative to currently available microcomputers.

CRでは、conclusionが冒頭ではなく文中ある時には、ここでの”therefore”のように、結論を導く副詞等などの句が存在することが多く、conclusionの見極めを容易にする。

argument中の因果関係は単一とは限らない。最終的なconclusionに対するevidenceが同時にそれより以前のevidenceに対するconclusion(sub-conclusionとも言う)として機能していることもある。

It is immoral to take something that one has not earned. Gambling winnings are unearned, so gambling is immoral. Therefore, a state government that operates a lottery is acting immorally.

最終的な結論はargumentの最後の部分だが、そのevidenceとして機能している”gambling is immoral”は、同時にそれ以前のevidenceのconclusionとしても機能している。最後の因果関係が意味の中心ではあるが、weakenやstrengthen等の質問によって問われる因果関係はどちらになるかはわからないので、両方の因果関係を認識しておいた方が良い。

Paraphraseの大切さ

ここまで見て来たように、CRではconclusionやevidenceを見極めながら読解を行う訳だが、その際に非常に重要なことがある。Kaplanやgmatclub等でも明言されていることだが、それはやはりパラフレーズ、つまりargumentの内容を自分の言葉で言い換えることだ。

Kaplan GMAT 4th Editionからその説明の一部を引用してみる。

“After you read the argument, you’ll want to paraphrase the author’s main argument, i.e., restate the author’s ideas in your own words. Frequently, the authors in Critical Reasoning say pretty simple things in complex ways. But if you mentally translate the verbiage into a simpler form, you’ll find the whole thing more manageable.”

paraphraseは当然日本語で構わない。argumentを読んでその内容を(特にまずはconclusionとevidence)を自分の言葉で簡単に形成することにはいくつかの意味がある。

CRではargumentの内容の把握を把握した後に、選択肢を読む訳だが、その選択肢を吟味している間に、argumentの内容を明確に記憶し続けることが時に非常に難しい。何度もargumentに戻りながら、選択肢を読み直すことにもなり得るし、そうなっては時間の無駄や問題点の取り違えが起きる。Kaplanでも指摘されているが、CRのargumentは単純な内容を、一般的に”decoy”と呼ばれる関係の無い情報や冗長な表現で、あえて複雑に表現する傾向がある。paraphraseはロジックを整理するのに役立つだけでなく、選択肢を読み分ける際にargumentの内容を明確に記憶させる効果もある。また、CRの誤答のパターンの一つはPeterson’sの言う”same language variations” — 単にargument内で利用されているフレーズや単語を連発するが方向性やロジックがずれている選択肢 — だ。argument内の単語やフレーズだけをそのまま記憶しているより、内容を自分の言葉で言い換える(paraphraseする)ことによりそのような典型的な誤答を自然に回避することが容易になる。

Paraphraseは出来るだけ簡単な言葉で行うことが大切になる。前述の例を以下に出すので是非簡単に自分の言葉でまとめて頂きたい。Kaplanの例だ。

“The Brookdale Public Library will require extensive physical rehabilitaion to meet the new building codes passed by the town council. For one thing, the electrical system is inadequate, causing the lights to flicker sporadically. Furthermore, there are too few emergency exits, and even those are poorly marked and sometimes locked.”

パラフレーズすれば

“ライブラリを改修する必要がある。新しい建築基準を満たしていないからだ。”

となる。これでも長いくらいだ。”建築基準->改修”としっかり心に留めれば十分だ。”よって” や “からだ”などの表現でなるべく因果関係を明確にすることを意識してほしい。長くなることは避けるべきだ。RCと違い、CRではある程度慎重で細かい読みをするべきだが、必要となればいつでも戻って情報を読み直すことができるのだから、選択肢を読む前の準備としてはまずargumentをなるべく端的に自分の言葉で言い直すことが大切になる。

ここではまず、CRのargumentの多くには、conclusionとevidenceがあり、argumentを読む際にはまずconclusion、そしてそのevidenceを見極めることが重要な作業であること、そしてargumentの内容を自分の言葉でまとめる重要性を確認した。

006. argumentのassumption

argumentのconclusionとevidenceで記したように、argumentを読んでまず最初に行うことは、evidenceとconclusion発見そしてパラーフレーズだ。しかし、パラフレーズされたargumentだけを意識して選択肢を読みに入る訳ではない。argumentの読解にはもう一つ必要な作業がある。

ここでまず以下の短いサンプルを読んで頂きたい。

Freshmen always find Economics I difficult. Jones is a freshman. Therefore, Jones finds Economics I difficult.

ここではconclusionが最後の文であり、その前の2文がevidenceになっている。freshmenはEconomics Iを必ずdifficultだと感じるのだから、Jonesがfreshmanである限りJonesがEconomics Iをdifficultだと判断するのは必然的な結果と言える。”Jones find Economics I difficult”はここでは必要条件となっており、論理的な弱さが無い。evidenceはconclusionを導くのに十分なものである。よってこのargumentは演繹的なものと言える。

演繹的な論理展開に関しては、Barronsに驚くべき例文が出ているので紹介する。

Dear Ann Landers: I am a 21-year-old guy who is perfectly straight. I like to go to a gay bar in our neighborhood because the music is good and the people are very friendly. My dad sat me down last night and asked me if I was a switch-hitter. I told him absolutely not. He said he was very relieved because he had heard I was a steady at this space. When I explained I liked the ambiance, he advised me to find my fun someplace else because everyone assumes that a guy who goes to a gay bar is gay. I think he is wrong.

父の最終的な結論は、息子にgay barへ行くことをやめるようにというものだが、ここではその理由(evidence)である”息子がgayだと思われる”ということも、その前の情報の結論として機能している。ここではそこに注目してもらいたい。

それでは、息子がgayだと見なされるという父の結論(sub-conclusion)の正当性はどの程度のものだろうか。考えて頂きたい。

答えは”十分な正当性を持つ”である。つまりその父の結論はあくまで論理的には完璧であり、例えばweakenすることはGMAT CR的にはほぼ不可能だ。

conclusionとevidenceを以下に示す。

conclusion:息子がgayだと思われる。
evidence 1:gay barに行く人は皆にgayだと思われる。
evidence 2:息子はgay barに行っている。

ここでも前述の”Freshmen..”の例と同様に論理的な正当性が確保されている。evidence1と2をプラスすればconclusionは必然的な結果であり、不十分さは存在しない。evidenceが全て事実であれば、必然的にconclusionは真となる。これは演繹的な論理展開と言える。evicenceからconclusionをinferしているのではなくdeductしているのだ。

実はGMATで出題されるargumentには、後に述べる”parallel argument”というタイプの問題での出題を除けば、このような演繹的なargument(deductive argument)はほとんど存在しない。GMATで出題されるargumentはconclusionが必要条件とはなっていない、より帰納的なargumentになる。例えば前述の”Freshmen ..”の例を以下の改変すればGMATで出題されるような帰納的なargumentになる。

Freshmen normally find Economics I difficult. Jones is a freshman. Therefore, Jones finds Economics I difficult.

“normally”を付け加えただけだが、結論に至る論理の正当性がくずれていることがわかるだろう。evidenceでは”normally”と述べているだけであり、Jonesがその範疇である保証は無い。”Jones finds Economics I difficult”に必然性は無く、必要条件となっていない。つまり全てのevidenceが真であったとしてもconclusionが真である必然性は確保されない。あくまでconclusionはevidenceよりinferされているだけだ。これは帰納的なargument(inductive argument)であり、GMATで出題されるargumentのほとんどはこのタイプのargumentだ。ここでは前例と違い、evidenceからconclusionをdeductではなく、inferしているだけであり、evidenceがすべて事実だとしても結論が真であるとは限らない。

このargumentで”Jones finds Economics I difficult”の結論がより正当性を増すには、一つの前提が必要となることに気づくだろうか。それは”Economics Iに対してJonesが通常のFreshmenと同様の印象を持つ”という前提だ。それがあれば、つまりJonesのEconomics Iに対する反応がnormalであるとの前提が存在すれば、結論の正当性は高まり、前述した演繹的な論法となる。

このようにGMATのargumentの因果関係には隠れた前提が存在するのが普通だ。それはargument中には明示されないが、argumentのロジックの正当性を確保する、つまりevidenceとconclutionを結びつけるのに必要な情報だ。それをassumptionやhidden premise、もしくはimplicit premiseと呼ぶ(本文書内ではassumptionとする)。evidenceからconclusionを導くinferenceを支える隠れた前提が存在するということだ。

Kaplan Rulesにはassumptionに関して以下の記述がある。

“Assumptions, which are found in almost every CR argument, are unstated but logically necessary premises that connect the evidence to the conclusion. Learning to identify assumptions is the key to answering most CR questions.”

conclusionやevidenceを認識する以外に必要な読解作業とはこのassumptionを見極めることだ。実際にCRの問題では直接このassumptionが何であるかを問われる問題がある。また後に記述するが、argumentをweakenしたりstrengthenしたりする問題はconclutionそのものを否定したりそれに同意したりするのではなく、evidenceからconclusionへのinferの論拠を否定したり、補強したりすることが求められるからだ。つまりassumptionの見極めは多くの問題の解答作業において必要となるのだ。

以下のargumentにおけるconclusion, evidence, そしてassumptionを見て頂きたい。Kaplanの例文だ。

“In recent years, attacks by Dobermans on small children have risen dramatically. Last year saw 35 such attacks in the continental United States alone, an increase of almost 21 percent over the previous year’s total. Clearly, then, it is unsafe to keep dogs as pets if one has small children in the house.

最初にconclusionを見付けるのがセオリーだ。conclusionは犬を子供のいる家庭で飼うのは危険だ、ということ。
evidenceはドーベルマンが子供を襲う事故が増えているということ。
assumptionは?

もう一度確認するが、assumptionはargument内に存在しない。conclusionを支える為にargument内に存在するものはいくつ登場しようとそれらは全てevidenceだ。CRでとらえなければならないもう一つの要素assumptionは、argument内に存在しない、暗黙の前提だ。

当然だが、assumptionは一つに限定される訳ではない。複数想定できるケースは多いし、実際どのassumptionが問題になるかはわからない。一旦考えていたassumptionが選択肢の内容等とかみ合わないこともあるが、選択肢を読むうちに他のassumptionに気づかされることもある。とりあえずは思い付くものを自分で短く整理することだ。自分が最初に想定したassumptionが全くずれているのであればもう一度考え直せば良いだけだ。CRでは原則を柔軟に使いこなすことが極めて重要なのだ。

ここですぐ思い付くassumptionは、”ドーベルマン以外の犬もドーベルマンと同様に危険だ”ということだ。argumentではドーベルマンが子供に危害を加えることを理由に”犬”をペットとして飼うことの危険性を指摘している。もしドーベルマンの危険性だけが他の犬のそれより特に高ければこのargumentの正当性は大きく揺らぐことに気づくだろう。つまりここには”他の犬の危険度がドーベルマンとそれ程変わらない”というassumptionが存在することになる。

Denial Test

重要なことを述べる。”事故が報告されていたドーベルマンは家庭で飼われていたものである”とのassumptionを想定した方もいるかもしれないが、これはassumptionではない。ここではっきりとして確認しておいて頂きたい。例えばその内容の逆をとって、ドーベルマンが外で飼ったものだとしても、ドーベルマンの危険性自体は変わらないので、他の条件に変更が無い限り、それだけではevidenceとしてあげられる”ドーベルマンの危険性”という情報を左右するものにはならず、当然argumentのロジックをそれ程弱めることにはならない。

想定したassumptionが正しいのかどうかは上記の2番目のassumtion候補で説明で見たように、その内容を否定をしてみればすぐにわかる(いくつかの対策校ではこれをdenial testと呼ぶ)。”ドーベルマンは家庭では今までは飼われていない”がassumptionであるかどうかを迷ったら、その内容を否定してみれば良い。assumptionはargumentのロジックを支えるに必須の情報なので、それが否定されると、ロジックの正当性は一気に弱まる。もし否定してもロジックに影響がなければ、その想定した内容はassumptionでは無いことになる。最初はピント来ないかもしれないが、特に後に出て来るassumption問題の選択肢の切り分けなどでこれは重要なテクニックになる。Denial Testはkaplan等多くの予備校で扱われている。これはinference問題でも使用できるが、それは後に述べる。

assumptionのタイプとしてPrinceton, Arco, Barrons等では以下のようなものがあげられている。

0061.Analogy
0062.Causal Fallacies
0063.Generalization(Statistics)

CRで見せどころを作らないと商売にならないので、意志の弱い予備校は無理にさらなる分類化をすることもあるが、分類化することはCR対策の本質では決してない。Kaplan等ではこのような分類化はあまり重要視されない(実践においてそれでも全く不自由は無い。Kaplanはassumptionに関してはそれらの分類化よりはるかに大切な指摘を行っている。後に紹介する。)。これ以上の分類化は不要なのでここでは無視し、念の為という意味もこめて以下の3パターンを説明するにとどめる。

ここでは上記のassumptionのパターンを順番に見て行く。

0061.Analogy

以下の英文のconclusionとevidenceを押さえ、更にassumptionを簡単に想定して頂きたい。

It is sometimes held that computer scientists would make better progress in developing sophisticated artificial-intelligence programs if only they knew more about how human beings think. This view is ,however, open to the objection that not a single major step forward in airplane design has come from any insights into the nature of bird flight.

conclusionとevidenceは以下のようになる。ここでは書き言葉ゆえやや長くなるが、本番で想定するassumptionはより簡単な表現でかまわない。

conclusion: 人工知能の開発には人間の思考過程の解明が必要だとの意見には反論の余地がある。
evidence: 飛行機の開発において鳥の飛行の性質への分析が成果に結びついたことは無い。

ここではevidenceからconclusionのinferenceに正当性が低いことがすぐわかるだろう。飛行機の開発を根拠にした、人工知能開発に関する結論づけが正当性を持つには以下のような前提(assumption)が必要になる。

assumption: (それらの自然界における対抗物への分析の不必要性という点で)人工知能の開発と飛行機の開発は同様である。

ここでの人工知能と飛行機のように、状態や物事などのある2者を同一性を見てしまうタイプのassumptionはAnalogyと呼ばれる。

ここではこのassumptionが成立すればargument内のevidenceとconclusionの関係はinferenceではなく、deductionになり、論の正当性は高まる。逆にこのassumptionの内容が否定されれば(Denial Test)、結論の正当性は低くなる。

以下のargumentにもanalogyのassumptionが存在する。

In the past, teachers, bank tellers, and secretaries were predominantly men; these occupations slipped in pay and status when they became largely occupied by women. Therefore, if women become the majority in currently male-dominated professions like accounting, law, and medicine ,the income and prestige of these professions will also drop.

The argument above is based on ___.

ここでは二つのanalogyが見える。それらを敢えて簡潔な言葉で述べる。

Assumption 1: teachers, bank tellers ..等の職業と accounting, law …等の職業を同一視している。

Assumption 2: 過去と未来を同一視点している。

実際の過去問ではここでの2番目のassumptionが問題になった。過去問でも過去のデータを元に未来を予想したり、未来の予想を元に現在の状況を断定したりといった論理展開が登場している。特にこのタイプのargumentを”projection”と呼ぶ対策校もあるが特に用語を増やす意味はない。過去と未来(や時には現在)のAnalogyだと考えれば良い。Analogyは、比較の対照になるような同等な2つの物の類似性を語るものだけに限定しないで、このケースのように、様々な状態や概念など、あらゆる2者に単純に同一性を認める、もしくはそれらを同等に扱うこと全てだと広く解釈した方が良い。複雑に考えることは意味が無い。簡単に言えば、いつのまにか二つの物事や状態を同じように考えてしまっている、というのがanalogyのassumptionだ。

多くのargumentではevidenceとconclusionでその焦点となる物事がさりげなく当てている。いつのまにか違う概念や物事を同一視しているのだ。例えば以下のargumentのassumptionをどのように考えるだろうか。

When limitations were in effect on nuclear-arms testing, people tended to save more of their money, but when nuclear-arms testing increased, people tended to spend more of their money. The perceived threat of nuclear catastrophe, therefore, decreases the willingness of people to postpone consumption for the sake of saving money.

例えnuclear-arms testingとsaving moneyの動向に関係があるとしても、conclusionで急にthreat of nuclear catastropheの話を出すのはおかしい。非常に簡単に言えば、”testは貯蓄に関係する。だからthreatが貯蓄に関係する”というロジックが正当性を持つには、”testが人々にthreatを与えている”とのassumptionが必要なはず。

大事なことはAnalogyの意味を狭くとらえないことだ。何らかの2つの概念をいつの間にか同様に考えているロジックがあればすぐにそこにassumptionを見出すことが大切だ。

結局の所、CRのargumentのevidenceとconclusionには何らかのgapやdiscrepancyが存在するので、Analogyのassumptionが類似性の想定だということであれば、どのargumentも広い意味で言えば何らかのanalogyのassumptionを行っているという言い方もできるのだ。

0062.Causal Fallacies

以下のargumentのconclusion, evidence そしてassumptionを確認して頂きたい。なるべく簡単な言葉で形成することがポイントだ。

In May, new-home sales dropped 14.9 percent, the largest decline in over five years. At the same time, mortgage interest rates increased from 9 percent to 10.5 percent. Evidently, many first-time buyers, who normally purchase less expensive homes, were driven out of the market by higher mortgage rates.

conclusionとevidenceは以下のようになる。

conclusion: new-home salesが減少したのは、high morgage rateのせいだ。
evidence: high morgage rateの上昇に伴い new-homes salesが減少した

ここにはGMAT CRのargumentの典型的なassumptionがある。new-home salesの減少とmorgage rateの上昇は、互いに同時性を持っているにしろそこに因果関係があるかどうかわからない。いつの間にかそこに因果関係を前提としているロジックにcausalのassumptionがあると言う。このロジックでは、”A-B”というようにAとBに何らかの関係性がある場合に、それに勝手に”A->B”という因果関係を見出してしまう。多くの場合、他の原因があるかもしれないのにそれを考慮せず、因果関係を勝手に作り上げてしまっているという思い込みが想定できる。

ここではassumptionは”他の原因がnew-homes sales”の減少を引き起こしている訳ではない”ということになる(もちろん言い方はいくつもある)。

次の例はどうだろうか。assumptionを想定して頂きたい。

Premiums for automobile accident insurance are often higher for red cars than for cars of other colors. To justify these higher charges, insurance companies claim that, overall, a greater percentage of red cars are involved in accidents than are cars of any other color. If this claim is true, then lives could undoubtedly be saved by banning red cars from the roads altogether.

ここにも、強引な因果関係に絡むassumptionがあることに気づくだろうか。

assumption 1:(redの色以外の)他の原因が事故を増加させている可能性は無い。

もちろんこのような因果関係の設定に関連するassumptionは一つでは無い。他のcausalのassumptionでは他の原因を想定していないこと以外にも以下のようなassumptionも考えられる。

assumption 2:事故を起こしやすい人がred carsを選ぶ(つまり”red->事故が起きる”なのではなく因果関係はその逆で”事故の起こす人->red”となっている)のでは無い。

このassumption 2のような因果関係の方向性を勝手に一方向けだと断定しまう(つまりもう反対の可能性を考慮していない)assumptionも時々出題されるので注意して頂きたい。

どちらもargumentのロジックに必要なassumptionであることは、それぞれ前述したDenial Testを行ってみればすぐにわかる。assumptionはその内容を否定すれば、argumentのロジックの正当性は大きく弱まることになる。例えばassumption 2が否定され、”事故を起こす人->red”が真になるとすれば、”red”が何らかの危険を引き起こす因果関係は大きく崩れる。

ここで以下のようなassumptionを想定した方はいるだろうか。

assumption 3: car accidentの多くは(少なくともある程度は)死亡事故に至っている。

“red->事故”の因果関係とは直接関係は無いが、conclusionで急にlivesを持ち出しているから、このassumptionも間違いではない。練習や本番において、自分の想定したassumptionがはまらないからといって心配しないで頂きたい。だめならいくつかトライすればいい。一発で明確なassumtionを想定するなどそもそもあり得ないし必要も無い。誰にもそのようなことは不可能なのだ。

0063.Generalization

generalizationは項目としての名称こそ違え、どこ予備校でもとり上げているタイプのassumptionだ。

generalizationの簡単な例を出す。ARCOにも同様の例文がある。

Every household inverviewed on this block responded that crime is a serious problem in this area. Therefore, most residents in this town probably believe that crime is a serious here.

conclusion等を確認するまでも無く、assumptionは明らかだろう。ここでは一般化の根拠が弱い。”Therefore…”以下の結論をdeductionするには、今回の調査対象者が特に偏りのある集団ではなく、住民一般の意見を代表するようなグループであるとのassumptionが必要になる。

このように、部分的な標本の偏り等を考慮せず一般化の論理展開をするargumentのassumptionを一般的にはgeneralizationと呼んでいる。

有名な例文には以下のようなものもある。日本語で、短く、自分の言葉でassumptionを表現して頂きたい。

It is well known that five percent of the world’s population is left-handed. Yet when a group of sociologists sent out 10,000 questionnaires concerning the relevance of handedness to neat handwriting, a full twenty percent of the responses that came back had the left-handed box at the top of the otherwise anonymous form marked.

10,000人の何割かのquestionnaireの回答者がworld populationのにおける利き手を判断させる程偏りのない集団であるとのassumptionがある。例えば、そもそも左利きの人は利き腕という話題に対して右利きの人より敏感で、回答を返して来た人達は世間一般の集団よりも、左利きの人間の割合が高い集団であるかもしれないのにそれを考慮にいれていない。そこにassumptionがある。このassumptionが否定されれば(Denial Test)、conclusionの正当性が弱まることがわかるだろう。

assumptionのまとめ

ここまでいくらかのスペースを使ってassumptionのパターンを見て来たが、パターンにこだわることにそれほど意味は無い。
それよりも重要なことは、もっとシンプルな意識で、conclusionとevidenceのギャップをとらえることだ。Kaplan LSATでも述べられているが、要はCRのargumentのconclusionとevidenceにはギャップがある。そのギャップを支えるものがassumptionなのだから、evidenceとconclutionの相違や差異に目を光らせておけばある程度はassumptionが想定できる。繰り返していうが自分の言葉で想定するassumptionは完璧でなくとも、一つでなくとも構わない。

ちなみにKaplanではすぐに明確なassumptionが見つからなかった時の為に以下のようなアドバイスを載せている。

“Compare the ideas in the evidence with those in the conclusion. If you find an idea — an important word — in the conclusion, but not in the evidence, then you’ve found an assumption. There must be an assumption about this new idea because new ideas can’t occur in the conclusion. Every idea in the conclusion needs support.”

例えばconclusionとevidenceの内容や言葉の差異、そこに注意して以下のargumentのassumptionを想定して頂きたい。

The results of a recent poll in the United States indicate that the public, by 80 percent to 17 percent, opposes relaxation of existing regulation of air pollution. Furthermore, not a single major segment of the public wants environmental laws made less strict. The results of this poll reveal that legislators, by voting for renewal of the Clean Air Act, will be responsive to the will of the public without alienating any significant special-interest groups.

conclusion: Clean Air Actのrenewalはspecial-interest groupを含む publicの意に沿うものだ。
evidence: (Clean Air Actのrenewalなどの) 環境規制には、どのmajor segment of the publicも反対していない。

先のKaplanのアドバイスが実践出来ていればassumptionに必須な言葉は明白だろう。ここではconclusionでspecial-interest groupの話をしているのにevidence内にはその言葉がどこにも登場しない。当然そこに、そのギャップを埋めるためのassumptionが必要になる。

assumption: special-interest groupはmajor segmentの一つだ。

このassumptionが否定されれば(Denial Test)、結論の正当性は崩れる。

以上ここまでassumptionの存在のその見極めについて解説をした。後述するが、weaken,assumption,strengthen等の問題ではassumptionを自分の言葉で形づくることが非常に大切になる。是非多くのargumentを読んでassumptionを想定するトレーニングを行って頂きたい。

CRの問題を解答するにあたっては、conclusion、evidence、assumptionの見極め以外にpredictionという重要な作業があるが、それは後述する。

007. 質問のタイプ

既に述べたようにCRのargumentには以下のように様々なタイプの質問が付随する。対策校によるが、5-9タイプに分けるのが通常だ。勿論分類化の数自体にそれほどの意味は無いが、ここでは質問タイプごとに基本的な確認をしていく。

0071.assumtion
0072.weaken
0073.strengthen
0074.evaluate
0075.inference
0076.paradox(discrepancy)
0077.reasoning

0071.Assumption

まずは質問がargument内のassumptionを問う問題だ。

Over the past fifteen years, the largely urbanized Northeastern United States has shown more and more the influence of the Southwestern portion of the country. Once, very few people in New York City could be found sporting cowboy boots and Stetson hats, and no major radio station boasted twenty-four-hour-a-day programming of country and western music. The latest development is the rapid proliferation of restaurants serving chili, nachos, burritos, and other Tex-Mex dishes.

Q.The passage above makes which of the following assumptions?

A.The lifestyle of people in the Northeast has been enriched by the influence of the Southwetern states.
B.Most residents of the Southwestern states regularly eat at Tex-Mex restaurants.
C.Over the last fifteen years, residents of Southwestern United States have increasingly adopted lifestyles similar to those of the Northeast.
D.Tex-Mex dishes are an element of the regional cuisine of the Southwestern states
E.People in the Northeastern Unite States eat out more frequently than they did fifteen years ago

既に述べたがCRのargumentの多くにはassumptionが想定されている。ここでの質問文を見て頂ければわかると思うが、ここはそのassumptionを解答するタイプの問題だ。

後にPredictionの項で述べるが、本番では選択肢を読む前に解答を自分で簡単に形成することが非常に大切だ。単にassumptionを問うこのタイプの問題では、自分が適当なassumptionを見抜ければ、それがそのまま解答予想となる。あとはそれに近い内容の選択肢を探しに入るだけだ。

ここではconclusion、evidence、assumptionをなるべく簡潔に述べる。とらえ方によってはいくつかassumptionが見えるかもしれないが、通常最もわかりやすいのは以下にあげるものになるだろう。

conclusion: Southwesternの影響が増えて来ている。
evidence: Tex-Mex dishesをふるまうrestaurantが増えている。

assumption: Tex-Mex dishes やそのrestaurantは特にSouthwesternのものだ。

ここは単純にassumptionが問われている問題なので、選択肢を読む前にこのassumptionが把握できていれば、解答予想は十分に出来ていることになる。その状態で選択肢を探しにいけば、斜め読みでも解答の Dが選べるだろう。

Bはひっかけだ。ARCOも指摘しているが、CRの問題作成者にとって、正答よりも誤答を作るほうがはるかに難しく、通常巧妙に作られた誤答は5択の中に1つしか存在しない。言い換えればほとんどの受験者は、5択の中の2つまで絞りこめることがほとんどだが、最後の2択で間違えてしまうケースが多いのだ。

2つに絞ってからが勝負だ。慌てずに見極めてほしい。ここではもう一度自分で形成したassumptionを見て頂きたい。Tex-Mex dishesのレストランがSouthwestern地域を特徴づけるものだとのassumptionがここで必要とされているはずだ。Bは単にTex-Mexレストランで食べているというだけ。他の地域でもそうかもしれないし、Tex-MexがSouthwestern地域を特徴づけるものであることが示されてはいない。それでも迷ったらDenial Testだ。Dが否定されればargumentのロジックにより直接的に影響があることがわかるだろう。

このような問題で、conclusionとevidenceの橋渡しをするassumptionには”Tex-Mex”や”Southwestern”という言葉が正答に入るに違いないとして、言葉探しのテクニック優先させる向きもあるが、単語探しを偏重することは推薦しない。勿論assumptionの機能はconclusionとevidenceをつなぐものなので、それら出て来る内容が両方ともassumptionに含まれることが多いし、言葉探しが、特に平易な問題などではうまく機能する問題も多い。しかし文中の言葉をあえて多く利用した”same languages”の誤答も存在するし、正答では巧妙な言い換えが行われている場合もある。言葉探しではなく、正当な読解というスタイル。それに優先する解法は存在しない。しっかりとargumentのロジックとassumptionがとらえられていれば、Aの”enrich”やEの”頻度”の話題などが、conclusionとevidenceのつなぎという点から考えても、outside of scopeであることは即判断できるだろう。

注意が必要なのは、assumptionはあくまで結論の正当性を高める為に最低限必要な、暗黙のうちに前提とされている事柄であり、結論の先を述べたり、一般化や強調をしすぎるようなものはassumptionにはならない。やや強すぎる表現はassumption問題の誤答案によく登場する。

例えば、以下の問題では Cのような選択肢がそのような誤答になっている。

Many people believe that gold and platinum are the most valuable commodities. To the true entrepreneur, however, gold and platinum are less valuable than opportunities that can enable him to further enrich himself. Therefore, in the world of high finance, information is the most valuable commodity.

The author of the passage above makes which of the following assumptions?

A. Gold and platinum are not the most valuable commodities
B. Entrepreneurs are not like most people.
C. The value of information is incalculably high.
D. Information about business opportunities is accurate and will lead to increased wealth
E. Only entrepreneurs feel that information is the most valuable commodity

この問題の解答は Dになる。

assumptionタイプの質問も他のタイプと同様に様々な言葉で表現される。以下のような問いは全て、assumptionを問う質問であることを確認しておいていただきたい。

Q.The validity of the argument depends on which onw of the following?
Q.Which one of the following, if added to the passage, will make the conclusion logical?
Q.The argument presupposes which one of the following?

0072.Weaken

Weaken問題は、argumentの主張の正当性を崩すことを要求される問題だ。とはいってもconclusionを単に否定することが要求される訳ではなく、主にはargumentのassumptionを否定したり、もしくはargument内のevidenceの弱さを指摘することによりweakenすることが求められる。GMATのCRでも最も出題が多いタイプの問題の一つだ。

繰り返すが、weaken問題はassumptionを否定することが多い。しっかりとconclusion、evidence、assumptionを見極め、それを否定するような解答を簡単に想定してから選択肢を読みにかかることを意識して頂きたい。

以下に例題を載せる。

Unlike the wholesale price of raw wool, the wholesale price of raw cotton has fallen considerably in the last year. Thus, although the retail price of cotton clothing at retail clothing stores has not yet fallen, it will inevitably fall.

Q.Which of the following, if true, most seriously weakens the argument above?

A.The cost of processing raw cotton for cloth has increased during the last year.
B.The wholesale price of raw wool is typically higher than that of the same volume of raw cotton.
C.The operating costs of the average retail clothing store have remained constant during the last year.
D.Changes in retail prices always lag behind changes in wholesale prices.
E.The cost of harvesting raw cotton has increased in the last year.

conclusion、evidence、assumptionの確認をする。

conclusion: cotton clothingの小売価格が下がっていくだろう。
evidence: raw cottonの卸売価格が下がり始めている。

assumption: 製品加工費等、raw cottonからclothingへの加工段階のコストが大きく上昇していることは無い。

選択肢を読む前に、簡単で良いので、解答を自分の言葉で作ることが大切だ。ここではassumptionを否定する内容を予想しておけば解答はすぐに見つかるだろう。解答はAだ。上記のassumptionを否定する形になっている。

Weakenという作用から考えれば必然的なことだが、weakenタイプの問題の正答は、はっきとした限定的な情報になることが多い。例えば”some”や”may”を使ったやや曖昧な弱い情報は、そこで述べられる事実の重要性を判断しにくくするため、しばしばargumentのロジックを効果的に弱められない。それらの選択肢は正答ではなく誤答となることが多い。例えば以下の問題ではCの”some”を含む選択肢がそのタイプの誤答になる。

Many researchers believe that the presence of RNA in brain cells is the biochemical basis of memory; that is, the presence of RNA enables us to remember. Because certain chemicals are known to inhibit the Synthesis of RNA in the body, we can test this hypothesis. Animals that have learned particular responses can be injected with an RNA inhibitor and then tested for memory of the learned responses.

Q. Which of the following test results would most seriously weaken the case for RNA as the basis of memory?

A. After an injection of RNA inhibitor, a wide range of behaviors in addition to the learned responses were affected.
B. After an injection of RNA inhibitor, animals that had not consistently been giving the learned responses were able to give them consistently.
C. After injections of RNA inhibitor, some animals lost memory of the learned responses totally.
D. After a small injection of RNA inhibitor, animals responded well, but as the size of the injection increased,they gave fewer of the learned responses.
E. After an injection of RNA inhibitor, animals could not learn a new response

“Some”は”at least one”なので、”lost”していない”others”が(しかも相対的に多数 )存在する可能性もあり、とくにここでははっきりとargumentを弱めることは出来ない。解答は”RNAのinhibitorがあっても逆にwere able to ..になった”と情報であるBだ。ただしweaken問題において”some”が入った正解も勿論存在する。ここでも総合的な読解が大切であることに変わりは無い。

尚、weaken問題ではここでのDのように、むしろargumentを強めて(strengthen)しまう—ここではRNAの役割を確認する情報になっている—選択肢が誤答になることが非常に多い。方向性が逆なので切り分けは簡単そうに見えるが、実際には選択肢を読んでいる間に質問の方向性を取り違えて真逆の選択肢を選んでしまう受験者が非常に多いことには注意して頂きたい。

weakenの質問は以下のように様々な言葉で表現される。何を求められているのか自分の言葉でしっかり確認する作業が必要だ。

Q.Which of the following, if true, would most weaken the argument that the analysis is flawed?
Q.Which one of the following, if true, would most seriously damage the argument above?
Q.Which one of the following, if true, casts the most doubts on the argument above?
Q.Which one of the following, if true, is the most serious criticism of the argument above?

既に記述したが、このタイプの質問でもargumentの内容が特に指定されて質問文自体の中に入って来ることもある。その際には当然質問文が長くなるが、指定された情報は吸収すべき情報を知らせてくれる大きなヒントになるので、内容をつかんでからargumentのリーディングに入ることが望ましい。以下がそういった質問文の例だ。

Q.Which of the following, if true, casts the most doubt on the author’s conclusion that the Brookdale Public Library does not meet the requirement of the new building code?

0073.Strengthen

strengthenはweakenと逆のタイプの問題だ。通常はassumptionが正しいことを確認したり、evidenceの確かさを補強したりする選択肢が正解になる。

以下が例題だ。

One variety of partially biodegradable plastic beverage container is manufactured from small bits of plastic bound together by a degradable bonding agent such as cornstarch. Since only the bonding agent degrades, leaving the small bits of plastic, no less plastic refuse per container is produced when such containers are discarded than when comparable nonbiodegradable containers are discarded.

Q.Which of the following, if true , most strengthens the argument above?

A. Both partially biodegradable and nonbiodegradable plastic beverage containers can be crushed completely flat by refuse compactors.
B. The partially biodegradable plastic beverage containers are made with more plastic than comparable nonbiodegradable ones in order to compensate for the weakening effect of the bounding agents.
C. Many consumers are ecology-minded and prefer to buy a product sold in the partially biodegradable plastic beverage containers rather than in nonbiodegradable containers, even if the price is higher.
D. The manufacturing process for the partially biodegradable plastic beverage containers results in less plastic waste than the manufacturing process for nonbiodegradable plastic beverage containers.
E. Technological problems with recycling currently prevent the reuse as food or beverage containers of the plastic from either type of plastic beverage container.

conclusion、evidence、assumptionは以下のようになる。

conclusion: partially biodegradable plastic containerもnonbiodgradable containerも捨てられた時にプラスティック廃棄物の量に差は無い。
evidence: partially biodedegrade plastic containerと言えども、degradeするのはplasticを結合するbonding agentだけである。

assumption: degradeするbonding agentの分だけ、partially biodedegrade plastic containerにおけるプラスティックの使用が少ないということはない。

ここでも解答予想はすることがポイントだ。assumptionの内容を積極的に肯定するような内容が好ましい。例えば、”bonding agentを使っていても、同様のplasticが使用される”であるとか、更に強く、”bonding agentの使用の為にむしろplasticを多く使用する必要がある。”等であればstrengthenになるはず。

ロジックを整理していれば、”bonding agent”を意味する語や、plasticの量を表現する語句が正答に入ってくることも予想できるはず。単純な言葉探しはおすすめしないが、ざっと読解しながら、用いられている言葉をヒントに選択肢を切り分けていくことは有効なことも多い。

ここでは、例えdegradeするのがbonding agentだけにしても、その分だけplasticが減少しているのであれば、moreではなく、less plastic refuseになってもおかしくないが、それを考慮していない点に思い込みがある。strengthenはその思い込み部分をはっきりと肯定する正答になることが多い。ここでは正解はBになる。むしろbiodegradable plastic containersにおいてこそmore plasticが必要になっているとassumptionを肯定しさらに結論に向けて意味を押し進めている。strengthenの解答はassumptionの解答と同様になることも多いが、ここでのケースのようにassumptionを積極的に肯定し、さらに一歩押し進める強い意味になることが多い。この点はweakenと同じで、通常、RCの問題やCRのinferenceタイプの問題では断定的な内容の選択肢を避ける傾向が身についている方は注意して頂きたい。strengthenやweakenではある程度意味を限定的にはっきりと打ち出さなければ、強めも弱めも出来ないことが多いのだ。

strengthen問題の質問も、他の問題と同様、以下のように様々な表現で提示される。

Q.Which one of the following, if true, would provide the most support for the conclusion in the argument above?
Q.The argument above would be more persuasive if which one of the following were found to be true?

0074.evaluate

evaluateはargumentのロジックの正当性を評価する問題だ。すでに見て来たように、argumentの論の正当性はevidenceからconclusionへのinference部分に必要なassumptionの真偽にかかっている。evaluate問題における正答はそのassumptionを問い直すものになる。中立的な評価だけではなく、assumptionを否定してweakenしたり、assumptionを肯定してstrengthenしたりする方向性の明確な評価も存在する。そのような評価を可能にするような情報や質問を解答として選ぶ問題がevaluateだ。

例題を載せる。assumptionに注意して解答予想し、その後に選択肢の切り分けを行って頂きたい。

The proportion of women among students enrolled in higher education programs has increased over the past decades. This is partly shown by the fact that in 1959, only 11 percent of the women between twenty and twenty-one were enrolled in college, while in 1981, 30 percent of the women between twenty and twenty- one were enrolled in college.

Q.To evaluate the argument above, it would be most useful to compare 1959 and 1981 with regard to which of the following characteristics?

A.The percentage of women between twenty and twenty-one who were not enrolled in college
B.The percentage of women between twenty and twenty-five who graduated from college
C.The percentage of women who, after attending college, entered highly paid professions
D.The percentage of men between twenty and twenty-one who were enrolled in college
E.The percentage of men who graduated from high school

conclusion、evidence、assumptionを本番同様なるべく簡潔に述べてみる。

conclusion: 高等教育を受ける学生の中で女性の割合が増えて来ている。
evidence: 女性の大学への進学率が増加している。

assumption: 男性の大学(高等教育機関)進学率がが女性のそれと同様には増加していない。

男性においても、女性同様に進学率の増加が見えるのであれば、必ずしも全学生に占める女性の割合は増加しているとは結論づけられないはず。それを考慮していない点に思い込みがある。その思い込みの真偽を明確にし得るような情報や問いかけを選択するのがevaluate。

ここではassumptionから判断して、男性の進学率についての正答を予想することはたやすい。”men”や”percentage”のKey wordすぐにひっかかってくるだろう。いずれにしろKey Wordを解答を中心に解答を自分の言葉で予想、形成することはより難易度の高い問題でこそさらに有効となる。

ここでは正答はD。

0075.inference

inferenceは”Q.Which of the following can be correctly inferred from the statements above?”等の質問が提示されるタイプの問題だ。ここまで見てきた、assumption、weaken、strengthenタイプの問題とはやや異なり、argument中の情報を根拠にそこから導きだせる内容を正答として選ぶ問題だ。Kaplanには”A valid inference is merely something that must be true if the statements in the passage are true; it’s an extension of the argument rather than a necessary part of it”の説明が載っている。

まず以下に例題を出す。

In film and videotape, it is possible to induce viewers to project their feelings onto characters on the screen. In one study, when a camera shot of a woman’s face was preceded by a shot of a baby in a crib, the audience thought the woman’s face was registering happiness.When the same shot of the woman’s face was preceded by a shot of a lion running toward the camera, the audience thought the woman’s face was registering fear. Television news teams must be careful to avoid such manipulation of their viewers.

Q.Which of the following can be inferred from the passage?

A.Television news teams have abused their position of trust in the past.
B.The expression on the woman’s face was, in actuality, blank.
C.A camera shot of a baby in a crib provoked feeling of happiness in the audience.
D.Audience should strive to be less gullible.
E.The technique for manipulating audiences described in the passage would work with film or videotape.

Princeton、Kaplanどちらの教材にも明記されているが、infererenceタイプの問題の解答は、argumentの結論やmain pointとは直接関係の無い内容であることの方がむしろ多い。しばしば瑣末なdetailから出題されることもある。その意味でinferenca問題は、選択肢を読む前の解答予想が非常に難しい問題となる。

ここでは解答はCになる。彼らの感情を登場人物に投影するのだから、彼らがwomanにhappinessを見て取るということは彼らの感情がhappinessであったことになるはず。誤答はどれも容易に切捨てられる。

尚、assumption問題でDenial Testを持ち出したが、Kaplanに明記されているようにinfererence問題でもそれは有効だ。正答はargumentより必然的に導きだされる内容になるので、それを否定するとargumentとの整合性がくずれるはずだ。逆に言えば誤答は、否定されても特にargumentに影響が無いことになる。ここで正答のCを否定すれば、argumentの内容と相容れないものになることがわかるだろう。逆に誤答の例えばAを否定しても、特にargumentの内容に影響が無い。

inferenceはargumentの内容からはっきりと断言できる内容が正解になるので、断定や限定のしすぎなどの極端化、もしくは広くしすぎる一般化などが行われている選択肢が誤答の典型となる。

例えば以下の問題を見て頂きたい。

According to a recent study, fifteen corporations in the United States that follow a credo of social responsibility are also very profitable. Because of their credos, these fifteen corporations give generously to charity, follow stringent environmental-protection policies, and have vigorous affirmative-action programs.

Q.Which of the following can be correctly inferred from the statements above?

A.Following a credo of social responsibility helps to make a corporation very profitable.
B.It is possible for a corporation that follows a credo of social responsibility to be very profitable.
C.A corporation that gives generously to charity must be doing so because of its credo of social responsibility.
D.Corporations that are very profitable tend to gives generously to charity.
E.Corporations that have vigorous affirmative-action programs also tend to follow stringent environmental-protection polices.

典型的な誤答はDやEだ。ここではあくまで15 corporationsにおけるある事実を述べているだけなのに、”tend to”で一般化をしている。Cは因果関係の内容そのものもおかしいが、このような”must ..”等の強い表現も、argument内からその必然性が認められるケースを除けば正解になりにくいし、これも誤答として典型的なものと言える。その他、”all””always”などの全体性を示す強調的な表現もinference問題では誤答になりやすい(当然正解もあるので総合的な判断が必要なのは言うまでもない)。正答のBなどの”possible”は”そういうこともあり得る”という意味でやや柔らかい表現になっている。inference問題ではむしろ正解になりやすい表現といえる。

inference問題の質問は以下の例ように様々な言葉で表現される。

Q.Which one of the following is implied by the argument above?
Q.The author suggest that
Q.If all the statements above are true, which one of the following must be true on the basis of them?
Q.The author of the passage would most likely agree with which one of the following?
Q.The passage provides the most support for which of the following?

以下のような結論を導き出す問題もほぼinferenceに近い。ただしあくまで導き出すものが”結論”なので、argument内のあまりにdetailな事柄から派生させる内容が正解になるとは考えにくく、むしろinferenceより容易とも言える。

Dense snow cover can cause unusually harsh weather patterns to persist. If a severe winter storm blankets the Great Plains. the snow cover reflects the Sun’s radiation back into space and thus keeps the temperature of the ground low. Consequently, cold air moving down from Canada remains cold enough to cause more snowstorms.

Q.Which of the following is a conclusion that can be properly drawn from the information above?
A. Winter weather on the Great Plains is the product of unusual movements of air masses.
B. The Great Plains are more likely than other areas to suffer unusually harsh weather patterns.
C. If the Great Plains get more snow than usual early in the winter and the snow remains until the spring thaw, the winter is likely to be cold er than usual.
D. Even if the temperatures on the Great Plains are not extremely cold but are just below freezing, a moderate snowstorm will probably turn into a blizzard.
E.The temperature of the ground depends primarily on the thickness of the snow cover.

解答はCだ。argumentの2番目の文で snow->coldの因果関係は確立されている。likelyで「ぼかす」表現をしている点好もましい。このようなタイプの問題ではあまりに断定しすぎる内容の選択肢はむしろ正解になりにくい。E はprimarilyが問題で、こうしたタイプのQuestionで誤答に表れがちな典型的な「言いすぎ」の表現となっている。残りの誤答はどれもoutside of scopeで平易な問題だ。

やや種類は異なるが、argument内の主張や結論、または要点を尋ねて来る問題も出題される(main pointやconclusionと呼ばれることもある)。

As soon as any part of a person’s conduct affects prejudicially the interests of others, society has jurisdiction over it, and the question of whether the general welfare will or will not be promoted by interfering with it becomes open to discussion. If a person’s conduct does not affect prejudicially the interests of others, it should not come under the jurisdiction of society in the first place.

Q.The author in the passag e above argues that

A.society is independent of the actions of individuals
B.the general welfare of a society is promoted when a person’s conduct benefits others
B.the general welfare of a society is promoted when a person’s conduct benefits others
C.conduct that does not infringe on the interests of others should not be under the jurisdiction of society
D.interference with the actions of individuals does not enhance the general welfare
E.in general, the interests of persons are mutually exclusive

解答はC。argument内の情報から言い切れる事柄を選ぶ点ではinferenceと差がないが、特にメインとなる主張や事実に焦点が当てられるので、むしろ解答予想が簡単だとは言える。argument内の論理関係を自分の言葉で表現しておくことが選択肢の切り分けを楽にする。

0076.paradox(discrepancy)

まず以下の問題を見て頂きたい。

In 1994, the T airline reported an increase in the total number of passenger it carried from the year before, but a decrease in total revenues — even though prices for its tickets on all routes remained unchanged during the tow-year period.

Q.Which of the following, if true, best reconciles the apprarent paradox described above?

A.T Airlines was a victim of a mild recession in 1994.
B.Total passenger miles were up in 1994.
C.Fuel costs remained constant during the tow-year period.
D.Passengers traveled shorter and thus less expensive distances in 1994
E.T did not buy any new airplanes or equipment in 1994.

このタイプの問題はargument中に、特に補足的な情報が無い限り、一見相反する事実が提示される。そこで示される相違や矛盾をうまく説明する問題がparadoxだ。

ここでは解答はDだ。乗客の数は増えて、個々のチケットの値段も下がっていないのに、total revenuesが減っている。売上減につながるなんらかの情報があればそれを説明することができる。はがその説明になっていることは明らかだろう。説明は何通りも考えられるので、明確に解答予想がえきるタイプの問題ではない。ただし、矛盾点、相違点を明確にしておけばこの問題のようにある程度解答の方向性は予想できるはずだ。選択肢を読む前に、解答を簡単に自分の言葉で形作ることはやはりここでも有効だ。例えば、ここでは何らかの”金”の話が絶対に必要になることはわかるだろう。

上記の例だけ見ていれば簡単そうに見えるかもしれないが、他の問題と同様に様々な難易度をもって出題されるので注意して頂きたい。あと一例を載せておく。

Between 1977 and 1989, the percentage of income paid to federal taxes by the richest one percent of American decreased from 40 percent to 25 percent. By the end of that same period, however, the richest one percent of Americans were paying a larger proportion of all federal tax revenues from 12.7 percent in 1977 to 16.2 percent in 1989.

Which of the following, if true, contributes most to an explanation of the discrepancy described above?
A.Between 1977 and 1989, the Internal Revenue Service increased the percentage of its staff members responsible for audits and tax collection.
B.Between 1977 and 1989, the before-tax income of the richest one percent of Americans increased over 75 percent when adjusted for inflation.
C.Between 1977 and 1989, many of the richest one percent of Americans shifted their investments from taxable to untaxable assets.
D.Between 1977 and 1989, the tax rate paid by middle-income Americans was reduced, but several tax loopholes were eliminated.
E.Between 1977 and 1989, the amount of federal taxes paid by the richest one percent of Americans increased by $45 billion, while the amount paid by all Americans rose by $50 billion

ここではEに注目して頂きたい。Eは 12.7->16.2 に上昇することは説明できるかもしれないが、それにも関わらず40->25に下落していることの説明に何ら寄与するものでは無い。解答はBだ。”richest”の収入自体が75%も上がっていれば、40->25に減っていたとしても 12.7->16.2への上昇が起こり得るはず。2つの事実をうまく説明しつなぎ合わせる解答が求められる。

paradoxでは、質問中には以下のようにexplainやresolve等の単語が用いられることが多い。

Q.Which of the following, if true about Ranger Airways in the year reported on, would help most to resolve the apparent paradox between the increase in revenue passenger miles and the decreases in both load factor and number of flights?

Q.Which of the following, if true about 1988, would contribute most to explaining why there was less migration of workers in 1988 ?

0077.reasoning

reasoning関連の問題は対策校によって項目名や分類化に差があるがここではそれらを全て扱う。

a.identify an argument

まずreasoning問題の基本的なものを例にあげる。identify a reasoningやidentify an argumentと呼ばれるタイプだ。

The burden of taxation on the back of a people is not unlike the burden of a weight on the back of a horse. Just, as a small burden badly placed may distress a horse that could carry with ease a much larger burden properly adjusted, so a people may be impoverished and their power of producing wealth destroyed by taxation that, if levied another way,could be borne with ease.

Q.The author’s point is made by

A.painting out an ambiguity
B.using an analogy
C.refuting a supposed counterexample
D.appealing to an authority
E. generalizing from a particular case

このように、論理の進め方を答えさせる問題がidentify an argumentだ。できる限りで構わないので、必ず自分で解答を形作ってから選択肢を読むことが大切だ。ここは簡単な問題だ、選択肢を読む前に”burden of taxation”と”burden of a weight”のanalogyであることに気づく必要がある。

もう一例出しておく。reasoningの進め方を指摘する問題では、このように2者の対話が提示されることも多い。また、このように論理展開について問う問題の質問に”techniques”等の単語が用いられるのもよくある形だ。ここでも選択肢を読む前に簡単に解答を形成することを意識して頂きたい。

Eli: Studies show that compulsive gamblers are more likely than are other people to have played in a weekly poker game. This seems to indicate that playing poker directly results in compulsive gambling.

Sharon :That may be true. Even so, it can’t be proven by studies. I’m sure there is a study that would indicate that compulsive gamblers are more likely than are other people to have played solitaire.

Q.Sharon’s reply to Eli is based on which of the following techniques?

A.Proving that Eli is using circumstantial evidence in making her claim.
A.Proving that Eli is using circumstantial evidence in making her claim.
B.Pointing out that a conclusion can be reached based on implausible premises.
C.Demonstrating that compulsive gambling can be caused by other behaviors.
D.Showing that Eli’s reasoning could result in a flawed conclusion.
E.Arguing that nothing can ever be proven by studies.

Cは正解では無い。GMATやGREのreading問題で良くあるように、passage内で、authorがproveやdemonstrateをすることは通常無い。”証明、論証”というのはやや強すぎる。そもそも、Sharonはsolitaireがgamblingの原因であるとの因果関係を示唆している訳では全くない。単にEliの”poker”と”gambling”の関連性を持って”poker->gambling”の因果関係に至るreasoningは、他の結論に至る可能性が考慮されていないということを示唆しているだけである。”could”の表現は柔らかく問題ない。Dが正解になる。

b.parallel

次に、argumenetのreasoningと同様のreasoningになっている選択肢を選ぶ parallelと言われるタイプの問題について述べる。

Rhonda will see the movie tomorrow afternoon only if Paul goes to the concert in the afternoon. Paul will not go to the concert unless Ted agrees to go to the concert. However, Ted refuses to go to the concert. So Rhonda will not see the movie tomorrow afternoons.

Q.The pattern of reasoning displayed above is most closely paralleled in which on of the following?

A. If Janice comes to visit, Mary will not pay the bills tomorrow. Janice will not come to visit unless she locates a babysitter. However, Janice has located a babysitter, so she will visit Mary.
B. Gary will do his laundry tomorrow only if Peter has to go to work. Unless Cathy is ill, Peter will not have to go to work. Since Cathy is not ill, Gary will not do his laundry tomorrow.
C. Kelly will barbecue fish tonight if it does not rain and the market has fresh trout. Although the forecast does not call for rain, the market does not have fresh trout. So kelly will not barbecue fish tonight.
D. Lisa will attend the family reunion next week only if one of her brothers, Jared or Karl, also attends. Karl will not attend the reunion, but Jared will. So Lisa will attend the reunion.
E.George will not go to the museum tomorrow unless Mark agrees to go. Mark will go to the museum only if he can postpone most of his appointments. Mark has postponed some of his appointments, so he will go to the museum.

まず原則として、例えば”X->Y”においてはXが十分条件、Yが必要条件となる。また”X->Y”の時、その待遇である”not Y -> not X”は常に真となる。ここでは1.”Gary will do his laundry -> Peter has to go to work”(逆でないことに注意。”only if”なのであくまで”Peter ..”は必要条件であり十分条件ではない) 2.”Cathy is not ill -> Peter will not have to go to work” 3.”Cathy is not ill -> Gary will not do his laundry”の3つの関係がある。ここで4.”Peter will not have to go to work -> Gary will not do his laudry”は1番目の”Gary will do his laundry -> Peter has to go to work”の対偶なので常に真。よって”Cathy is not ill -> Peter will not have to go to work -> Gary will not do his laundry”の連鎖が成り立つ。これはargumentの関係と同様。

parallelの問題は決して簡単では無い。選択肢それぞれの論理展開を考慮しなければならない唯一の問題タイプだ。このタイプの問題では選択肢を読む前にargumentのロジックを抽象化してしっかりと頭で整理することが大切になる。そうでないと誤答のひっかけにあっさりと屈することになる。

c.boldface

最後に最近出番が多くなったboldfaceの問題を載せる

Public speaker: When Daphne LaBranche was caught littering in the state park she was given a stiff fine, which the judge said would go toward the park’s upkeep. When Ewell Mctavish was caught doing the same thing, he was let off with a reprimand and a nominal fine. Granted, Daphne’s litter spread out over a wider area and was harder to pick up , but that was only because it was a windy night when she littered, not because she dumped more litter. The offenses were virtually identical. The judge only gave Daphne a stiffer fine be cause she is wealthy, and he was using a court case to do a little fund raising. That’s patently unjust. The judge punished Daphne for her wealth rather than for her crime.

Q.Which one of the following best describes the function performed by the portion in boldface in the argument?

A.It presents additional evidence that directly supports the argument’s conclusion tht Daphne was treated unfairly.
B.It shows the author is aware of a reason for a possible objection to his contention that Daphne and Ewell deserved equal punishment.
C.It deliberately characterizes the judge’s position in an opposing argument in an unfair way so as to discredit it.
D.It explains the reasoning that led the judge to impose a harsher fine on Daphne.
E.It emphasizeze the difference between the seriousness of Daphne’s offense and Ewell’s offense.

このようにboldface問題では太字になった1箇所、もしくは2箇所あり、それらのargument中での関係性や役割が問われる。この問題では、選択肢を読む前に自分の言葉で解答を想定することが特に大切になる。

解答はBだ。boldfaceになっている箇所は一見それだけだと、Daphneのoffenseの重さを示唆するようだが、それには実は外部的な要因があると後から述べている。DaphneとEwellのoffenseの度合の差を強調する側がその根拠にあげそうな材料をあえて自ら持ち出し、その事実(resultの差)自体は認めた上で、その原因への説明を行っている。つまり予想される反論を自ら指摘してその問題の所在を明確に説明し、その反論に効力を無くすような効果を発揮している。

boldfaceは過去問例が少ないが、argumentの読解が出来れば解答には至れるはずだ。慌てずにargumentを見極め、解答予想を丁寧に行うことが重要になる。最近多く出題される問題だが、正当な読解ができれば正解は出せる。これをネタに予備校に引っ張りこまれてはいけない。

008. Prediction

既に断片的に述べて来たが、CRの解答プロセスにおいてpredictionは非常に大切な作業だ。それについてここで述べる。

Predictionは解答を自分の言葉で予想(形成)する作業で、”Paraphrase an answer”と表現されることも多い。CRの解答プロセスにおいて選択肢を読みに入る前に行う最終作業であり、解答選択との直接的な関連性から言えば最も重要な作業とも言える。一般的にCRの達人はこの作業において極めて優れているし、この作業を軽視することは選択肢の罠にひっかかる可能性を高くする。Predictionは当然ながらKaplan始め多くの対策校の解法プロセスに登場する作業である。

argumentを読む際には、質問の内容を心に留めながら、conclusion, evidence、 assumptionを簡単に自分の言葉で整理する必要があることは既に述べた。predictionはそこから一歩進んで、正答となるべき内容をある程度自分の言葉で予測(形成)することだ。

例題を載せる。解答予想をして頂きたい。選択肢は後に出す。

Candidate: I am worried about the effects that the recent media coverage of my personal life will have on my chances of gaining office. Even though the reports are untrue, some voters interviewed on television, in response to these reports, have already expressed doubts regarding my ability to lead.

Campaign manager: Your concern is unfounded. Of 1,000 people in this city randomly surveyed by e-mail, only 25 have responded that their perception of your ability to lead has been negatively impacted by the recent media coverage.

Q.The campaign manager’s argument is most vulnerable to criticism on the ground that that it fails to acknowledge the possibility that

質問タイプはweakenだ。

まず、conclusion、evidenceをできるだけ簡潔に記す。

conclusion: personal lifeの報道は選挙にそれ程の悪影響を及ぼさない。
evidence: 今回の報道によって印象が悪くなったと答えたのは、調査対象者の25/1000しかいない。

assumptionはいくつか想定できるかもしれない。なるべく簡潔に書いてみる。
assumption 1: 25/1000は選挙に影響を与えるレベルの数字ではない。
assumption 2: 調査対象者がCandidateに対する選挙権を持つ人達の一般的な意見を代表している。

他にも、”今後さらに印象が悪化する可能性する可能性を考慮していない”等もあるかもしれない。まずは簡単に思い付くものを1-3個認識しておけば良い。

次にweakenする正答のpredictionだ。ここではassumption 2を利用して、それを否定する解答を予想する。簡単で良いので自分の言葉で解答が作れたら、以下の選択肢の読みに入り、正答を選んで頂きたい。

おそらくpredictionは”そもそもCandidateに好意的な人が中心となって調査に積極的に協力している”等になるだろう。

A.future media report that follow up on the story of the candidate’s personal life will futher damage the public’s perception of the candidate’s ability to lead
B.the candidate’s main opponent will use the opportunity created the recent media coverage to conduct her own survey to assess the damage done to her opponent’s credibility
C.the voting public would understand that its reaction to the recent media coverage of the candidate’s personal life was the intended primary focus of the survey
D.opinions expressed in television interviews are not always the most reliable indicator of how interviewers are likely to act in given situations
E.many of those surveyed who are skeptical of the candidate’s ability to lead due to the recent report did not actually respond to the survey

解答はEだ。懐疑的な人はそもそも調査に回答をしていないので、回答者は既に親Candidateでやや偏った調査対象になっているということ。

自分が思ったassumptionが狙い通りに決まらなくても慌てる必要はない。その場合には改めて他の可能性をさぐれば良いし、明確な方向性を持って選択肢を読んでいれば、逆に選択肢を読みながら、他のassumptionを利用した正解の方向性に気づくこともある。

predictionにおいてよく言われるのはKey Wordの絞り込みだ。以下の問題は解答予想がしやすいはずなのでまずトライしてもらいたい。

According to one psychological theory, in order to be happy, one must have an intimate relationship with another person. Yet the world’s greatest composers spent most of their time in solitude and had no intimate relationships. So the psychological theory must be wrong.

Q.The conclusion above assumes that

A.the world’s greatest composers chose to avoid intimate relationships
B.people who have intimate relationships spend little time in solitude
C.solitude is necessary for the composition of great music
D.less well known composers had intimate relationships
E.the world’s greatest composers were happy

この例ではconclusion、evidence、そしてassumptionは以下のようになっており、assumptionを答えるこの問題では”composer”や”happiy”、もしくはそれに相当する語句が解答に入ることは明らかだろう。ある意味では斜め読みでそれらのkey wordを探すだけでも正解は出せる。

conclusion: よって幸せになるのにintimate relationshipを持っている必要性はない。
evidence: composerはintimate relationshipを持っていない。
assumption: composerがhappyである。

解答はEになる。

ただし、Key Word探しがここまで簡単にはまる問題は特に難問では少ない。Key Wordを中心に選択肢の読解を行っていくことは有効で大切な作業だが、Key Wordは違う表現で言い換えられていることもあるし、巧妙にKey Wordを入れ込んだ誤答も、特に難問では多く存在するので、あくまでしっかりとした読解を忘れずに総合的に判断することが大切だ。

いずれにせよ、CRの誤答はargument内の用語を巧みに利用して受験者をひっかけようとする内容になっており、その選択肢を読む前に、解答を自分の言葉で形成し、解答の方向を予測しておくことは非常に有効になる。もちろんKaplan等でも指摘されているように、解答予想は丁寧に詳細な情報をいれて行う必要はない。簡潔で明確に。それが出来なければ、GMATは記述式の問題ではないのだから、漠然としたものでも良い。特に”inference”などでは解答予想は難しいし、そもそも無理するに行うこともない。それでも選択肢の読みの前に一呼吸いれて解答について考えることだ。そこで費す時間はその後の誤答切り分けの時間短縮によってすぐに取り戻せる。選択肢読みの前に何も考えずに選択肢を読むことは、結果的には時間の浪費につながってしまうことが多いのだ。