GMAT対策予備校のノウハウを余すところなく公開した、Wlimits GMAT SC攻略方法のリカバリー記事です。

001.本文書について 全ては受験者の為に

この文書はGMAT SC対策に関する知識を提供するもので、このVersion 3.0(09/03/2004 リリース)が最新版だ。VERSION 2シリーズからの変更は中盤に多くの解説、例文、さらにはいくつかの必要知識が追加されことで、分量的にはVERSION2.1から25%増加している。この先を読みすすめていけばいずれ納得していただけるが、この文書は網羅的であり、最低限の自習能力のある方には予備校の対策講座を一切不要にする。数十万の予備校投資は必要無い。余計な親切心かもしれないが、現在GMAT受験をお考えの方にはまずこの文書を完全にマスタし、Wlimitsの無料ミニテストを十分に解きこなしてから、予備校の教材を実際に見学に行ってみることをおすすめする。この無料教材が他の高額な有料教材より包括的で、それでいて無駄のないものであることがおわかり頂けると確信している。本解説、無料ミニテストによる演習以上のものが特にないのに、それでも高額な投資をしたい方には予備校通学をおすすめするが、全てがWlimitsにあることは間違いないとあらかじめ断言しておく。




本書は大量の過去問だけでなくKaplan Princeton Arco始め、多くの予備校のリソースを十分に調査の上書かれているが、専門家が専門家であることを示すための余計な知識(出題可能性は非常に低いのに、プロフェッショナルたる威厳をかざすための知識)は極力排除し、GMATに真に有効な知識を集めている。包括的であり無駄がないとはその意味をこめての自己形容である。極一部の知識はdetailすぎてここには登場させていないが、それらはオンラインテストで補完されることを保証する。

本ドキュメントのレベルは低くない。TOEFL230程度の英語力を有している方を対象としている。GMAT SCという視点で記述される文法解説なので、TOEFL初歩レベルの基礎的な文法知識の整理に遡ることは極力していない。

 

002.Sentence Correctionとは

Sentence Correctionは英文法や語法への理解を測り、さらには簡潔で明快な表現への認識能力をテストするセクションだ。間違いとなる誤答を切り捨てるには、文法的な誤りや、冗長で不明確な表現、さらにはぎこちない言葉遣いへの判断能力が必要になる。GMAT VERBAl 41題の中で約15題出題されるのが通常。Reading、Critical Reasoningと合わせての3セクションの中では最も出題数が多い。

003.SC攻略法習得の容易さ

SC(Sentence Correctionの略。以下SC)の問題にはGMAT独特の文法判断や切口があり、その為の傾向と対策が必須だ。GMAT対策予備校が多額の授業料を獲得できるのもSCの攻略法の教授によるところが大きい。ただ実際に各予備校がそれぞれ独自の、特に個人では習得しがたい高度に専門的な攻略法を提供しているのかと言えばそれは違う。各種予備校の参考書を紀伊国屋で参照し、SCの問題パターンなどの区分けをみてみればすぐにわかることだが、彼らの攻略法(特にそれらが最終的にもたらすもの)に大差はない。確かに導入部分などにおいて切口に若干の差はある。例えばKaplanはオリジナルセンテンス(選択肢A)を下線部以外も含めてすべて目を通すことを強調し、Princetonは下線部内の情報から早めに”elimination(消去)を開始するように言う。しかし実際には、問題によりそれぞれの戦略効果の大小は変化するので、最終的にはそれらの融合的なスタイルを持つようになるのが普通だ(これは大学受験などにおける各予備校や出版社の指導がもたらすものに最終的に大差ないのとほぼ同様だ。) 結局のところ、SCで要求される知識の整理においてイフ外語やARCOやBARRONSを含めたどこの予備校や出版社にもあえて注目すべきほどの差はない。違いよりも同調性の方がはるかに大きい。

そして何よりそもそもGMAT SCの攻略法は難しくない。例えばほんの初心者のために書かれた基本統計学や、フッサール現象学の入門書を理解するよりはるかに簡単だし、量的な負担も話にならないほど少ない。これもまたどの参考書でも授業でも同様に述べられることだが、GMAT SCで問われている知識の幅は驚くほど狭い。当然ながら習熟にはさして時間もかからない。MBAを目指す諸氏においては週末にまとめて参考書を読み込めば、GMAT SC対策の基本など何の苦もなく学べる程度のものでしかない。例えば予備校の授業で学ぶ”be able toの主語は人にかぎる”などという知識はなんら特別なものではなく、書店のGMAT参考書の全てに何回でも登場する。対策法の習得という対価はより小額の投資で獲得することをWlimitsはお勧めする。結局のところ、日本語で対策を記述したリソースが少なく、そこから生まれる未知のテストへの一種の不安が、日本人相手の高価な試験対策ビジネスを支えている。予備校の授業にも特別なマジックはないし、”GMATは難しいので独学は厳しい”は完全に営業トークだ。GMATが難しいことは事実だ。ただし最後の得点力、あと一歩の詰めが難しいのであって、基本的な知識の準備は非常に平易だ。それなのに通常、習得が最も容易なはずの基本戦略の指導が予備校のドル箱になっている。その習得は実は参考書だけで可能である。一回の週末をSCの勉強にあてれば事足りる。あとは得点力をつけるために実践的な練習をすればよい(ここを後押ししてくれる授業があるなら受けるべきだが、それのためだけの授業は見当たらない)。何を買えば良いか、アルクではやや不十分、Barronsは論外。PrincetonはETSの裏読みが長いわりには導入で用いる知識に厚みがないし、対策法の例外についての記述も乏しい。それにポイントとして持ち出す解説がしばしば簡単(当り前)すぎる。Arcoはエラーパターンの区分や重点の置き方では特異性を発揮してはいるが、例文に関しては本番との同調性に疑問点があるし、後半の演習では驚くような手抜き解説にも出会う。やはり総合力でいえばやや目新しさに欠けるが、正当派Kaplanをお薦めする。例文は安定しているし無駄がない。後半の演習部分の解説も他書にくらべしっかりしている。しかしよりよい選択は何も買わないことだ。それらを的に包括的にとりこんだ無料のドキュメントがここに存在する。

004.基本的なアプローチ

SCの問題は以下のような形式になっている。文章の一部(または全体)にアンダーラインが引かれており、それが選択肢のAにそのまま登場する。残りの選択肢はもとのセンテンスのアンダーライン箇所(つまりAの選択肢の内容)の記述とは異なる記述になっており、受験者は各選択肢の文法やスタイルの優劣を判断して、その中でセンテンスの一部(もしくは全体)を占めるのに最も適当と思われる選択肢を選ぶことになる。

Several consumer protection agencies fave filed suit, seeking to bar distributors from advertiseing treatments for baldness that brings no discernible improvement and may even result in potential harm.

A.that brings no discernible improvement and may even result in potential harm
B.that bring no discernible improvement and may even prove harmful
C.bringing no disernible improvement and even being harmful
D.that brings no discernible improvement and may even potentially result in harm being done
E.that bring no discernible improvement, maybe even resulting in harm

どのような文法要素が問われ、スタイルに関してどのような着眼点があるのかは本ドキュメントで後に記述する。回答にいたるまでの、消去のプロセスなど全段階の作業は無料ミニテストの演習とその後の解説の確認で何度でも実感して頂ける。ここでは、問題を目の前にした時にどのような順序で情報を処理していけば良いのかという点についてについて述べておく。

まず各対策校はどのような基本的アプローチをすすめているのだろうか?まずPrincetonはもとのセンテンスのアンダーライン以外の場所を読むことを(少なくとも積極的には)すすめていない。もちろん、下線部内の比較だけから判断出来ないようなケースでは必然的に下線部外の情報をとりにいくことになるし、それを否定してはいない(それでもどの段階で下線部以外の情報を取り込みに行くのかについて公言されていない。彼らのストラテジーが当てはまらない問題についての補足的な解説が無いのは彼らの他のテスト対策にも共通する特徴だ。) しかしPrincetonのアプローチは、Aの選択肢(下線部)を先に通読してそのエラーを発見するという第一段階を否定してはいないものの、基本的には無駄な読みをさける為にいち早く選択肢同士の差異やエラーといった要素を、特に選択肢の先頭や末尾から優先的に見付けにかかり、素早く消せるものからelimination(消去)していくというものだ。これは無論解決策の全てにはならないが、非常に有効なアプローチであることは事実だ。エラーパターンの習熟とともにこのようなアプローチで瞬時に解答を導き出せる問題も増えるはずだ。それに対してKaplanは彼らの解説書に”Always read the entire original sentence carefully. Don’t try to save time by reading only the underlined portion and simply comparing it to the answer choices (Kaplan GMAT 5th Edition, 2003)”とPrincetonではあり得ない文句(特に”entire”はすごい)をいくらか堂々としすぎるくらいに載せている。もちろん全体を一字一句吟味するように述べている訳ではない。ただし下線部箇所が全体の構造の中でどのような役割をしているかだけは最初につかんでおいた方が良いとのアドバイスだ。実際には多くの難問において、下線部外の情報や下線部外との構造上の関係が、正答判断の決め手になっているし、たとえ後から下線部内だけの比較をするにしても、全体の構造の中での役割がつかめていることのメリットは存在する。また、オリジナルセンテンスを読んで下線部(選択肢A)にエラーが発見できればその選択肢(A)はすぐに消去できるし、次にその他の選択肢を読み始める時にはまずそのエラーが解消されているかどうかという着眼点から始めれば良い。

注意:こうみるとKaplanとPrincetonは全く異なるアプローチをすすめているように見えるが、彼らの公言が大きく違うのは実はこの辺りだけだ。この後に記述する具体的に有効な知識や判断力に関しては他の予備校同様同じものしか提供していない。しかも実のところ、どちらを経由した受験者も本番ではそれほど差の無いアプローチをとることになる。

それにしてもどちらのアプローチが実際に有効なのか。おそらくこれは”どちらも”もしくは”どちらでも”だ。いくらPrinceton流に部分的なエラーや比較だけで消去しつくそうとする受験者でも、実際には複雑な並列構造などが問われ、特に下線部以外の主語や動詞の確認が必須の問題では結局全てを読み尽くすことになるのだし、そうでなくても下線部同士を比較しながらもちらちらと下線部以外を確認しつつ解いているケースも多いはずだ。あまりに断片的な情報だけをとろうとするあまり、全体構造の見極めに後から逆に時間がかかり、時間の無駄を避けようとした努力がむしろ時間の無駄につながってしまうことも十分あり得るのでそういった調整が行われるのは当然だ。反対にKaplan流に最初にオリジナルセンテンスの全容だけでも確認しようとする受験者でも、丁寧に読みすぎれば時間の無駄になることはすぐにわかるだろうし、そもそもちょっと長すぎる文であれば下線部外はそこそこに、まずは下線部だけから判断できるところを片付けようとするだろう。それが時間の節約になることも多いはずだ。特に下線部以外を確認するまでもないエラーが下線部内で目に入れば、それを消去する前に御丁寧に全文を読む受験者はいない。

よって、最終的には、センテンスの長さによってその精査の度合は異なるにしろ、下線部外との関係や下線部外の情報にも注意するためにまず最初にざっとオリジナルセンテンス全体(つまり選択肢Aを含んだセンテンス全体)とその中での下線部分の位置付けを確認し、その後下線部内同士の比較(特に目につきやすい先頭や末尾などの比較)から発見できるエラー、もしくはオリジナルセンテンス内の下線部(選択肢A)で発見したエラー情報等から消せるものは消し、消し切れない場合にはもう一度下線部外の情報や全体の構造をとりながら検討する、というスタイルであれば問題はない。

005.SCエラーパターン一覧

文法の正当性や冗長や不明確といった不適格性をいち早く見抜くことが必要なSCでは、誤答となる選択肢に含まれる典型的なエラーパターンを知っておくことが必要になる。いわゆるSCの”エラーパターン”は、どの予備校や参考書でもその攻略法の中心になっているのだが、今や当然のごとくどの攻略法にも大差はない。GMATの文法は平易なので、エラーパターンの習得は訳ない作業だ。

SCエラーパターンの項目化はKaplanでもPrincetonでもその他の対策法においても本質的に全く差がない。例えば、以下はどの対策校でも(項目名こそ違うが)ほぼ同じように項目化されている。それをそれぞれの独自スタイルであるかのように各校が紹介しているのが現状だ。予備校はその生存をかけ、いわば宿命として、他との”差異”を強調せざるを得ないが、実のところどこも驚くほど似たりよったりなのだ。特殊なメソッドを持った予備校はない。

1. 代名詞
2. 主語と動詞の呼応
3. 修飾語
4. 時制
5. 並列
6. イディオム
7. 比較

以下の項目は、攻略法の構成の簡潔化などの制限により独立して項目化されているとは限らないが、これもまたどの参考書や授業でもなんらかの形(例えば演習段階)で取り上げられていると考えて良い。

その他のエラー要素

a.仮定法
b.語順
c.節の成立と連結
d.形容詞と副詞
e.2重否定
f.簡潔さ
g.リダンダント
h.単数形と複数形
.i.whenとwhere

等々

注意:細かい項目化をするBarrons等も存在するが、項目化のための項目化になっている。本試験との連関性も乏しい。重点の置き方にも工夫がない。自然言語である英語に取り組むのだから、問題演習の中で追加的に肉づけされるべき雑多な知識は無論存在するが、再現なく項目分化をすることにほとんど意味はない。

006.SCエラーパターンそれぞれの解説

1.代名詞

GMAT SCにおける代名詞のミスは通常以下の3つに分けられる。

a.参照内容の不明確さ
b.名詞(代名詞)との不一致
c.目的格や主格の混同

まず言うまでもないが代名詞に関して、KaplanやPrinceton以下大手予備校や出版社は、付属的な知識の扱いに差はあるにしろ、どこでも同じことを教える。予備校授業ではこのあたりの知識が実にありがたく披露されるが、どれも特別なことはないどこにでもある極普通の知識だ。

a.参照内容の不明確さ

代名詞はその指すべき名詞が確実に存在し、特にはなるべく明確であるべき。代名詞の指す名詞が存在しなければ当然その選択詞は誤答になるし、指し示す名詞が不明確な場合も誤答である確率が高くなる。

以下の文では”he”の指す名詞が不明確。

Tom and Mike went fishing, but he could not catch any fish.

例えば以下のようにすれば問題はない。

Tom and Mike went fishing, but Tom could not catch any fish.
Tom and Mike went fishing, but Mike could not catch any fish.
Tom and Mike went fishing, but they could not catch any fish.

簡単なように見えて非常に微妙な問題だ。上記の不明確な例に比べて、以下の例はエラーの度合が低い。

Tom went fishing with Mike, but he couldn’t catch any fish.

“he”は確かに”Mike”や”Tom”を指せるが、構造的な視点で考えた場合、節の主語である”he”は前節の主語である”Tom”を優先的に指す。行動描写の中心が”Tom”であることは明らかであり、”he”が”Tom”を指すことは相当明確になっている。”Tom and Mike”が並列して主語になっていた前例よりは、”he”の指す名詞がはるかに明確と言える。

例えば以下の過去問は正解文だ。下線部内の従属節の主語 itはやや不明確だが、前半の主語(Chrysler Corporation)を指しており、構造的な面からの不明確さはそれ程高く無い。

In the 1950s, when the Chrysler Corporation sponsored a live television show about the assassination of Abraham Lincoln, it forbade the actors to mention Lincoln’s name or the name of the Ford Theater because it did not want to plug the competition .

ここで示したように、代名詞の指すべき名詞の候補が複数あったからといってそれらが一様に同程度のエラー要素となっていると考えてはいけない。代名詞の不明確さを検討する時には、意味や構造などを含めて総合的に判断する必要がある。

以下のような英文も指導に利用される。
Tom’s stories depict animals in humorous manner, and he illustrated them with delicate waterproof paintings.

まず”them”が指すものが”animals”なのか”stories”なのか明確でない。最も近いのは”animals”だが、前節の主語は”stories”であり、どちらが特に優先すると言う訳ではないからだ。次に、”he”は”Tom”を指したいと思われるが、”Tom’s”という所有格でしかトムは存在せず、”‘s”をわざわざとりのぞいて解釈しないと、”he = Tom”が見えないので、”he”が”Tom”を指すことがややわかりにくい。マイナスポイント(ただしTomを所有格の代名詞”his”等で受けることはよく行われるし問題ない)。

以下の2例におけるthemの利用はどちらが良いだろうか? これも過去問だ。

1. Many of them chiseled from solid rock centuries ago, the mountainous regions of northern Ethiopia are dotted with hundreds of monasteries.

2.The mountainous regions of northern Ethiopia are dotted with hundreds of monasteries, many of them chiseled from solid rock centuries ago.

直感的にも構造的にも、themが monasteriesを指すことが2番の英文においての方がわかりやすいだろう。このように距離を含めた英文構造が、代名詞の明確さに影響する例は多い。

次は代名詞の指すべき名詞が存在しないというパターンだ

During her rise to fame, Martha betrayed many of her friends, and because of it, very few people trust her.

“it”の指す名詞が存在しない。 内容的には”Martha … friends”の節を指すのだろうが、”it”に節全体を指す用法は無い(it … that …構文は別)。

次も”it”の指すものが存在しない例。

If the companies cannot resolve their differences, the courts may have to do it.

“it”の指す名詞が無いことは明らか。内容的には”resolve ..”を指したいが、動詞句を指すそのような用法は認められていない。尚、”that”や”this”や”they”にもこのような用法はない(do that等も間違い)。”it”や”this””that”は明確な参照として名詞を指し示すべきであり、動詞句や節全体を指すことはできない(当然ながら、”it is … that SV”の構文はイディオムなので別。’it”は後ろにくるthat節を指すことが出来る)。

尚、この例の”it”等と違い、下記のように副詞”so”を用いた英文はGMAT的にも問題は無い。

If the companies cannot resolve their differences, the courts may have to do so.

以下はbe動詞の後にsoが用いられている過去問の正解文。

There is substantial evidence that certain forms of solar energy either are now economically competitive with conventional sources of heat and power or will be so within a few years.

次に以下での英文はどちらが正解になるだろうか?

1.When the prime lending rates went up in 1987, economists determined they would cause interest rates to rise and then decline

2.When the prime lending rates went up in 1987, economists determined that the increase would cause interest rates to rise and then decline

ここまでくればわかるだろうが、英文1では”they”の指し示す対象が無い。内容的には”rates went up”の節を指したいが、”they”も節を指すことは出来ない。

関係代名詞の参照先が存在しないエラーもある。以下では”which”の指す名詞(先行詞)が存在しない。 先行する節全体を先行しとして受ける”which”はGMATでは認められない。

Tom could park right in front of the door, which was very convenient.

以下はこのエラーが含まれる過去問の文 (下線部の後に有名な”the fact that SV” があるがここでは問題外として扱う)。

There are more than forty newspapers published in the cities of Kerala, a state on the Malabar Coast, which reflects the fact that Keralans are by far India’s most literate citizens.

尚、節の内容全体を(関係代名詞ではなく)名詞で受ける用法はGMATでも何回か出題されており全く問題が無い。以下は過去問の正解例。

The 19th-century proponents of the school of thought known as mechanism held that life process are not the products of some mysterious life force, but are the same chemical and physical processes that operate in inorganic systems, a theory still debated by biologists today.

held that以下の節の内容をa theoryで受けている。この同格的な用法は正解になることが多いので注意が必要。

関係代名詞の修飾先(先行詞)の不明確さについては「3.修飾関係」でも扱う。

余談だが、関係代名詞の”which”はGMAT SCでは上記のように非制限用法(カンマの後の使用)で用いられることがほとんどだ。制限用法(カンマ無しに直接名詞につく用法)においては通常”that”が使用され、”which”の正解例は非常に少ない。実際にwhichとthatの制限用法直接対決ではほぼ全てwhichが敗れ去っている(あくまで制限用法の話。そもそもthatに非制限用法は無い)。

また、先行詞にallやevery, the only, 序数(the first等)や最上級の形容詞(—est)等がついた時にはほぼ間違いなく関係代名詞はthatになり、whichは正解例が無い。

尚、以下のような不特定の人を指す”they”などもそれが指し示す名詞が文中に存在しないので正解にならない。

In Tokyo, they are brusque, but quick to come to one another’s assistance in a time of crisis.

b.名詞(代名詞)との不一致

例えばTomを”they”で指すことが出来ないくらいは誰にでもわかるはずだが、GMATではそれと同様の単純なミスがしばしば出題される。

Although a police officer used to be a symbol of authority, today they receive little respect from most people.

“they”は”a police officer”を指せないので間違いになる。”she or he”を使用するべき。

以下も同様に数の不一致。

It is now recognized that the dangers of nuclear war are much more serious than that of conventional warfare.

“that”は”dangers”を指せない。”those”の使用が正しい。

次に以下は”one”を”you”で突然言い換えている点がおかしい。これは代名詞との呼応(一致)に関するエラー。このパターンは過去問でも誤答として登場しているし、KaplanやArcoやBarronsでは導入の段階で紹介されている。重要なエラーの一つ。

In one wishes to apply for a scholarship, you must submit a completed application by March 1.

“one”の使用は問題ないが、それなら後半の主語も”one”にするべき。逆に”you”を使用するならそれで統一すべき(不特定の人物を指す”you”の使用自体は問題ない。)

当然知られていることだが、anyoneやanybody, everyoneやeverybodyをtheyやtheirで指そうとするのも典型的なエラーなので一応述べておく。

If anyone at InterCom Financial Advisers had anticipated, or even suspected, the impending sale of the Koniko kelp processing plant, they would have advised owners of Koniko stock to unload all shares immediately.

もしanyoneを指すのであればheやshe, hisやshe、 性別不明ならhe or she(his or her)等になる。

ちなみにany peopleはpeopleが複数名詞なのでtheyで指すことが出来る。以下は正解の例文。

If any people at InterCom Financial Advisers had anticipated, or even suspected, the impending sale of the Koniko kelp processing plant, they would have advised owners of Koniko stock to unload all shares immediately.

過去問ではhuman beingsを代名詞で受ける問題も登場している。human beingsはhuman beingの複数形なので当然theyで受けることになる。

c.代名詞の格

以下の例では前置詞の目的語として”he”が使用されているが、前置詞の目的語に置く代名詞は目的格(ここではhim)にするのが正しい。

Tom’s remark affected relationship between John and he.

関係代名詞も同様で前置詞の後は目的格になる。以下の誤答例ではwhoが間違い。whomが正しい。

In good years, the patchwork of green fields that surround the San Joaquin Valley town bustles with farm workers, many of who are just for the season.

次の例では「動名詞の主語を示す代名詞は所有格」という文法規則に違反している。

Though Tom had been looking forward to the meeting, a severe cold prevented him taking part in it. (ただし Though Tom had been looking forward to the meeting, a severe cold prevented him from taking part in it は正解。”him”が単独で”prevent”の目的語になっており目的格(him)の使用は適当。)

所有格を使用した正しい例文は以下の通り。

Though Tom had been looking forward to the meeting, a severe cold prevented his taking part in it.

ここまで代名詞に関するエラーを紹介して来た。KaplanでもPrincetonでも述べられていることだが、SCで”it”や”they”等の代名詞をみつけたらその参照先を確認することが大切になる。参照先が不明確であったり指すべき名詞と一致していなければ誤答である可能性が高いと言える。

2.主語と動詞の呼応

SCのエラーパターンとして代名詞同様に必ずレクチャーされるのが主語と動詞の呼応に関するエラー。どこの対策校の授業にも大差は無い。問われる内容は概して平易と言える。

まず呼応に関する誤りで代表的なものは以下のように単数形の主語に複数形対応の動詞を合わせてしまうもの(もしくはその逆)だ。

Tom were traveling in Europe when he received when his claim was accepted.

Tomが主語なのだから当然動詞は”was”になる。このタイプのエラーは一見簡単そうだが、Arcoで指摘されているように実際にはその難易度を高めるためGMATのテスト作成者によって主に以下のような手が使われる。

■ 主語のあとにつける修飾語等によって主語と動詞の距離を離す
■ 複数扱いか単数扱いかの判断を間違いやすい語句を利用する
■ 倒置(主語が動詞の後ろにくる形)を使う

主語と動詞の距離を離してエラーを目立たなくする例を示す。

The depletion of natural resources, in addition to the rapid increase in utilization of these resources, have encouraged many nations to conserve energy.

この例では、主語は”depletion”なので動詞”have”は間違い。”has”であるべきところ。

次はどうだろうか。

Tom’s mastery of several languages and the social graces make him a sought-after dinner guest.

ここでは主語は”mastery”なので、動詞は”make”でなく”makes”が正しい。

修飾語と言う訳ではないが、カンマによって名詞を連ね、主語のまとまりをやや見えにくくするパターンもよくある。

Tom, his wife, and the rest of his family plans to attend the awards dinner to be given by the company for the employees with the most seniority.

ここでは主語は”Tom”と”his wife”と”the rest of ..”なので、主語は複数形と考えられる。動詞は”plan”になるのが正しい。

複数形扱いか単数形扱いか、判断を間違いやすい語句を使用するパターンもどの予備校においても同じようにレクチャされる。

以下では”the number of”の主語に”are”を合わせている。”the number of”は単数扱いであり”is”が正しい。”The amount of”も同様に単数扱い。 (ただし”large amounts of ..”等、”amount”や”number”自体が複数形になった場合には複数形扱いになり動詞もそれに対応させなければならない。)

The number of people over the age of 65 are increasing every year.

Either, Neither等も扱われない教材は無い。例えば”neither of ..”などの知識を予備校の授業でありがたそうにメモする人もいるが、どの参考書でも扱っているGMATの基本的知識である。以下にいくつかのエラー文例を示す。

Either the government or his close aides prefers not to have the senator at the head table.

Either A or Bが主語の場合、動詞はBに来る名詞に合わせる。上記例では”his close aides”に合わせ、動詞は”prefer”になるべき。

逆に以下の例では”one”に合わせ動詞は”prefers”になるべき。

Either the government or one of his close aides prefer not to have the senator at the head table, where he would be conspicous.

上記の原則は”neither A nor B”(や単にA or B)でも同様であり、以下の例では動詞は”were”が正しい。

Neither Tom nor his parents was there.

尚この原則は”not only A but also B”が主語になった時にも通用する。以下の英文1と2では2が正解になる。

1.Not only her parents but also Helen have been questioned.

2.Not only her parents but also Helen has been questioned.

なお A as well as B (Bと同様にAは)が主語になった時には、”neither A nor B”等と逆で動詞は前方のAに合わせることになるので注意が必要。例えば以下の下線部の”have”はエラー。動詞は”belief”に合わせるので”has”になる。

The public’s widespread belief in the existence of UFOs, as well as its general curiosity about extraterrestrial life, have generated considerable interest in science fiction.

Neither of 複数名詞, Either of 複数名詞が主語の時は主語は単数扱いになり、動詞もそれに対応させる。以下の例ではともに動詞は”is”が正しい。

Either of the those dresses are suitable for the party.

Neither of the two teachers are an expert on the subject.

同様のことは”none of”でもほぼ通用する。”None of ..”が主語の時には一部の例外を除いて動詞は単数形対応となる。以下の例では”was”になるべき。

Surrounded by layers of excelsior, none of the crystal goblets were broken when the workers dropped the crate.

Either , Neither以外では以下のような数表現に注意すること。

単数形扱い

each 単数名詞
each of 複数名詞
every 単数名詞
everyone

複数形扱い

a number of 複数名詞(たくさんの–)
a few (of the) 複数名詞

集合名詞も判断を誤りやすいものの一つで、KaplanやPrincetonでは必ず扱われるのだがルールは簡単だ。GMAT SCでは、”family,majority,audience,committee,group”等の集合名詞はそれ自身が複数形(たとえば”families”)の形をとらない限り単数扱いになる。

よって以下の”believes”は正しい。”group”が主語だからだ(ただし”have begun”は”students”を主語としている)。

A group of students who have begun to clean up Frederick Law Olmsted’s Morningside Park in New York City believes that the park needs not to be redesigned but to be returned to its former condition.

その他”measles”等の病名や”politics”等の学問名、”The Netherlands”等の国名(固有名詞)も全て単数扱いであることに注意。

ブレークしたオリンピックだが、英語の表記はOlympic Games、sがついているが通常大文字であり固有名詞扱い。以下は過去問だが、BやDは動詞対応だけで不正解とわかる。

International sporting events need not be fiscal disasters, the financial success of the 1992 Olympic Games demonstrates that fact .

A.the financial success of the 1992 Olympic Games demonstrates that fact
B.for example, the 1992 Olympic Games were financially successful
C.like the financial success of the 1992 Olympic Games demonstrates
D.a fact demonstrated by the 1992 Olympic Games, which were financially successful
E.as the financial success of the 1992 Olympic Games demonstrates

phenomenaやbacteriaなど(それぞれ単数形はphenomenonとbacterium)、複数形の形が特殊な名詞にからむ問題が出たこともあるが出題可能性は非常に低い。

尚以下の形が主語の場合、単数扱い、複数扱いは”of”の後にくる名詞によると考えて良い。”of”以下が複数名詞なら主語としても複数扱い、単数名詞であれば単数扱いとなる。

Some of
All of
Most of
lots of (a lot of)
2/3 of
Half of
90% of
The rest of
The part of

最後に主語と動詞の呼応が倒置文と組み合わされた形を示す。主語と動詞自体の見極めを誤ると、主語と動詞の呼応のエラーを見逃してしまうことになるので要注意。Kaplan,Arco,BarronsのSCエラパターンの説明で登場する。

まず代表的なのはThere is 構文。以下の主語は”many reasons”なので動詞は”are”になるべき。

There is many reasons that Tom can’t help his brother.

さらにもう一つ長い例文を載せる。やはり主語”a scores of homeless people”に合わせて動詞は”are”になるべきところ。

Though the United States is the wealthiest country in the world, within a few blocks of the White House there is a scores of homeless people who live on the streets.

Kaplanには、倒置された動詞と主語の間に挿入句を入れた秀逸な例文が載っている。

There is, without a doubt, many good reasons to exercise.

これも当然動詞は”are”であるべき。動詞と後置される主語の距離が遠くなっているので注意が必要。

次にあげるのは文頭に副詞句(や節)がくることにより引き起こされる倒置の文。ここでも主語と動詞の順序が逆転しているので、主語と動詞の呼応への一層の注意が必要。一般的にこの形はSCエラーパターンの説明段階で扱われることはない。PrincetonでもKaplanでも通常は登場しないが、ARCOではSCエラーパターン説明において例示があるのでここで取り上げる。

Just a few miles from the factories and skyscrapers stand a medieval castle, which looks exactly as it did in the twentieth century.

“stand”の主語は”a medieval castle”なので動詞は”stands”になるべき。

尚、倒置に関しては語順の項で扱う

3.修飾関係

ArcoやPrincetonで”misplaced modifiers”と呼ぶパターン。修飾関係の不明確さや不適切な修飾関係にまつわるエラーと考えれば良い。決して難しくはないエラーだが、ある程度演習で理解や応用力を深めることも大切。

代表的な例は以下のような分詞構文で示される。

Wanting to get feedbacks, a questionnaire was handed out to the audience.

この文では分詞”wanting”が主語”a questionnaire”を修飾にかかり、”a questionnaire”自体が”wanting”しているとの意味になってしまう。一般的に分詞構文の分詞は直後(もしくは直前)の節の主語(と動詞)を修飾する。

例えば以下のような文にすれば意味としては問題が無くなる。

Since the speaker wanted to get feedback, he handed out a questionnaire to the audience.

上記の分詞構文が良くないないことが理解できるのなら、以下の2文のどちらが正しいかはすぐに判断できるだろう。

Riding in a coach and wearing the crown jewels, the crowd cheered the royal couple.
Riding in a coach and wearing the crown jewels, the royal couple was cheered by the crowd.

当然正しいのは後者だ。”riding”が修飾すべきなのは”the royal”だからだ。

通常文頭にくる修飾句(節)はその後の節の主語(と動詞)を修飾する。文中や文尾の修飾句(節)は一番近い(通常直前の)節や句を修飾しにかかる。このことは非常に重要で例えばKaplanの教科書には”A long modifier that comes before the beginning of the main clause will seem to modify the subject. A long modifier that comes in the middle or end of the sentence will seem to describe the word immediately before it”の説明がある。

これに関して以下の英文を比較してもらいたい。GMATの過去問からのものだがどちらが良いだろうか?

A publication may be sued for libel in any state where it regularly circulates under a unanimous ruling by the Supreme Court.

Under a unanimous ruling by the Supreme Court, a publication may be sued for libel in any state in which it regularly circulates.

後者がbetterと言える。”under ..”の副詞句が主節”publication may ..”を指すことが明確だからだ。前者では”circulates”を修飾しているように見える。

分詞構文の例を続ける。今度は過去分詞を使用している。エラーを発見してもらいたい。

Unaccustomed to getting up early, it was difficult for Tom get to work on time.

もうおわかりだろう。形式主語の”it”が”unaccustomed(慣れていない)”によって修飾されるのは明らかに不自然だ。
以下のような文であれば正解になり得る。

Unaccustomed to getting up early, Tom found it difficult to get to work on time.

次はどうだろうか。

Based on the most reliable information, the company made plans to diversify its holdings.

よさそうに見えるかもしれないがやはりおかしい、会社そのものが”information”を土台として、それに基づいている訳ではない。
以下のようになるべきだ。

Based on the most reliable information, plans were made to diversify the company’s holdings.

なお、”based on”で修飾を受ける語は通常人や法人など意思を持つ主体を修飾することは無く、最初に示した英文内での修飾関係は、GMATのエラーパターンの一つとなっている。GMAT対策の常識なので覚えておいて損はない。

文頭の分詞だけが問題になる訳ではない。以下の文では文末の分詞構文の分詞 “depending”は直前の節の主語(と動詞)を修飾にかかる。”documents”が”depending”していることになってしまう。

Scorched by fire, stained by water, and inscribed in cramped handwriting, the seventeenth-century Dutch documents on the beginnings of New York City were long ignored by historians, depending instead on English sources for information.

尚、このような分詞による修飾の制約を受けない例外的なものが”given”の表現だ。”given 名詞” “given that SV”の形で使用し、”を考えると, 考慮に入れると”くらいの意味になる。この表現は形は分詞構文同様だが、主節の主語はその修飾による制約を受けない。以下の例では”sentence”が”given his age”される訳ではないが、エラーではない。GMAT SCでの出題例もある。

Given his age, a shorter prison sentence for Tom is appropriate.

分詞では無いが、according toや contrary toの句も、主節の主語に影響を与えないので覚えておいて頂きたい。というもの、Like …, SVのような文におけるLike …の句は主節の主語に影響を与えることは良く知られているからだ。以下はcontrary toを利用した文だ。contrary to conjectures(推測)の句により修飾を受けている主節の主語は形式主語のitだが、全く問題無い。

Contrary to earlier conjectures, it may be that increased atmospheric carbon dioxide resulting from the combustion of fossil fuels would cool the by reducing the amount of solar energy absorbed by snow.

次に、分詞ではなく前置詞+分詞のパターンを扱う。Princeton,Kaplanの一般教材においても扱われている。以下のミスは容易に発見できるだろう。

Upon getting at the station, the hotel sent a limousine to pick Tom up.

単独の分詞で修飾しているケースと何ら変わらない。”hotel”が”get at(着く)”ことになってしまう。

文頭に形容詞を置くパターンも同様に解説される。以下はPrincetonの例文だ。

“Frail and weak, the heavy wagon could not be budged by the old horse.”

文頭の形容詞によって修飾されるべきなのは本来は”horse”のはず。”wagon”がその修飾を受けてしまうので良くない。

文頭に名詞を置く文を例文として出す教科書もあるし、実際に誤答例もあるので注意して頂きたい。

“An organization long devoted to the cause of justice, the mayor awarded a medal to the American Civil Liberties Union.”

“An organization”によって修飾を受ける語が”the mayor”になってしまう。主節の主語には”the American Civil Liberties Union”が来るべき。

ここまで、GMATの修飾語関連のエラーで最も典型的な分詞構文とそれに類するものを見てきたがそれ以外でも修飾語の位置や修飾するものとされるものの関係には注意を払うべきだ。以下の英文にエラーを見てとれるだろうか?

Tom took several lessons to learn how to play tennis without getting the ball over the net even once.

“without …”以下が”play tennis”を修飾し、”get the ball ..”しないテニスをやるためにレッスンを受けたことになってしまう。

“without ..”は”took several lessons”を修飾するべきなので、以下のような文であれば問題が無い。修飾語は修飾される語の近くにある方が明確だ。

Tom took several lessons without getting the ball over the net even once.

特に副詞(句,節)の位置はGMATでもしばしば問題になるので注意していただきたい。

以下は実際のGMATの問題だが、”seven years after SV”が”is liable”を修飾しているように見える。

The Supreme Court determined that Richard Nixon is liable for civil damages seven years after he was pardoned of any criminal charges that would arise from his tenure in office.

実際には”seven years after SV”は”determined”を修飾すべきで正解の英文は以下のようになっている。

Seven years after Richard Nixon was pardoned of any criminal charges arising from his tenure in office, the Supureme Court determined that he is liable for civil damages

分頭の副詞節はその後の主節の主語(SV)を修飾する。”determined”を修飾することが明確。

尚副詞の利用に関して一点補足しておく。以下のような文は”split infinitive (分割された不定詞)といって、GMAT SCでは正解にならない。

Boeing Co. said that it is discussing plans with three of its regular Japanese suppliers to possibly help build a larger version of its popular 777 twin-jet.

“to”と原型不定詞(ここでは”help”)の間に副詞(ここでは”possibly”)は置かないのが原則。不定詞を副詞”not”で否定する時も、”to”の直後に置くのはなく、”not to 不定詞 (—しないために)”となることを思いだして頂きたい。

次に、関係代名詞が修飾する名詞(先行詞)の不明確さに関するエラーを扱う。以下とほぼ同じような英文はKaplanでも示されている。エラーを指摘してもらいたい。

The hotel overlooked the river, which was set back from the shore.

ここでは”which”が優先的に先行詞を直前の名詞”river”ととってしまう。単語を飛び越えて先行詞をとりにいくことは不可能ではないが、その関係は不明確でわかりにくい。
以下のようにすれば”which”が明確に”the hotel”を先行詞としてとれることがわかるはず。

The hotel, which was set back from the shore, overlooked the river.

以下の例でも最後の関係代名詞 thatの先行詞がpromotionなのかsurgeryなのかわかりにくい。

John Smith provides information on the conditions that lead women to a gynecologist, and he notes that these conditions can, and sometimes a re, used in the promotion of surgery that is not needed.

一般的にA of Bのような名詞句を関係代名詞節が修飾する時にはその先行詞はAにもBにもなり得るので修飾関係はやや不明確。もちろんそれだけで必ず誤答になるとは限らないが、いずれにせよ修飾関係は明確な方が良い。

また、名詞が3つ以上連なってA of B of Cなどの形になっている時は、その語に続く関係代名詞は通常、先頭か最後の名詞を先行詞とする。先行詞が特定されないという意味ではこれもやはり不明確さの問題を抱えている。この場合、真中の名詞を先行詞としてとるような形は、Bが意味の中心(通常A)でも距離が一番近い(C)訳でもないためにあまりに不明確で、過去問でもそのような例がまれにあるが、正答になる確率は低い。

ただし上記の例でも一行目の関係代名詞thatはその節の動詞がleadなので(つまり3単現のsが無いので)、複数名詞conditionsが先行詞であることが明確。問題は無い。この判断は過去問でも有効なので覚えておいて頂きたい。

その意味では、もし最後の行の関係代名詞のフレーズも、the promotion of surgeries that were not needed になっていれば、thatの先行詞は明確ということになる。

ちなみに、さらに詳しく言えば、of a surgeryがpromotionを直接修飾しているのとは違い、上記の文のon the conditionsは副詞句であり、名詞informationではなく動詞providesを指している。よってconditionsとinformationの関係は 最後のpromotionとsurgery程は強くなく、conditions自体は単独の名詞句を形成しており、thatの先行詞がconditions優先になるのはこの点からもうかがえる(勿論それでもinformationを先行詞に出来ない訳では無い)。

では上記のような先行詞の不明確さを解消するにはどうしたら良いだろうか。もちろん、文の全体的な構造を変えてそのような不明確さを無くすには何通りもやり方はあるだろうが最も簡単な方法は「同格の名詞」である。

以下に過去問の誤答と正答を載せる。

誤: From a very close relationship with one of its parents, which lasts thirteen to fifteen years, a young chimpanzee learns appropriate social behavior as well as survival skills in the jungle.

正: From a very close relationship with one of its parents, a relationship that lasts thirteen to fifteen years, a young chimpanzee learns appro priate social behavior as well as skills for survival in the jungle.

まず誤答に関しては明らかだろう。意味から考えればwhichの先行詞はrelationshipに違いないが、形だけだとoneを先行詞にすることもあり得るし、なによりも直感的に修飾関係がわかりにくい。それに対して後者の正解例は、relationshipを再度出現させ、関係代名詞節の修飾先(先行詞)を構造的にも直感的にも明確になるようにしている。relationshipによってWORDYさが増すと考えるのは誤りだ。不明確さは常にWORDYさよりも大きな問題だからだ。

こういった修飾関係の曖昧さは以下のような分詞にも言える。以下の例ではlastingは主節の主語を修飾する分詞構文の分詞ではなく、単に名詞修飾だが、ここでもやはりlastingの修飾する名詞が、特にその構造だけからみればわかりにくい。parentsを修飾しているようにもみえる。上記した名詞再現の構文が明解であることを理解できるだろう。

From a very close relationship with one of its parents, lasting thirteen to fifteen years, a young chimpanzee learns appropriate social behavior as well as survival skills in the jungle.

修飾関係に関する解説は一旦ここで終えるが、問題演習の中で更にその理解を深めることが望ましいことを述べておく。

4.時制

動詞の時制に関するエラーはGMAT SCで非常に一般的なものだ。ここでは特にGMAT SCでしばしば問題となる、進行形、完了形、現在形等について記述する。

時制 進行形

まず以下の英文のエラーを見付けてほしい。

If the experiment works, its success will be representing a quantum leap forward for pharmaceutical chemistry.

エラーは”works”にはない。未来を想定する条件節には現在時制を用いるのが正しく、”will work”の未来時制を用いるとむしろ誤りとなる。ここで直したいのは”be representing”だ。特に必要がないかぎり、進行形は使用しないのがGMAT SCだ(Kaplanはそこを特に強調する)。進行形は特に”increasingly(ますます)”などと組み合わせて継続性を表現する時や、同時性や一時性を表現する時に使用するのが原則だ。そういった必要性がないのであれば進行形は避けた方が良いし、GMATの本試験においても進行形は進行形ではない時制との勝負になるとほとんど負けることになる。ただし必要性があるなら、進行形の使用自体に問題はないので注意すること。例えば以下の進行形に誤りはないし、そのような文は過去問にも登場する。この英文はBarronsに同様のものがある。

When Tom was eating dinner, the phone rang.

ここでは電話が鳴った時にちょうど食べていたということであり、まさにその時という一時性、もしくは”eat”における”rang”との同時性が進行形によって表現されている。

実際に以下のような進行形を含んだ正解例も過去問に存在する。

More and more in recent years, cities are stressing the arts as a means to greater economic development and investing millions of dollars in cultural activities, despite strained municipal budgets and fading federal support.

ここでは”特に最近(だけ)”の一時性を強調しているので、進行形が使用されている。しかしここでは特に下線部前半の”are stressing”との並列がきまるので、それが正解の根拠になっている面が大きい。

いずれにせよ、原則としてなるべく進行形は避けるという方針は間違いではなく、過去問でそれを含む以下のような誤答を探すのは難く無い。

By the mid-seventeenth century, Amsterdam had built a new town hall so large that only St. Peter’s in Rome, the Escorial in Spain, and the Palazza Ducale in Venice were rivaling it forscale or magnificence.

正解は以下のような単純過去時制になっている。

By the mid-seventeenth century, Amsterdam had built a new town hall so large that only St. Peter’s in Rome, the Escorial in Spain, and the Palazza Ducale in Venice could rival it for scale or magnificence.

進行形の話の最後に、Kaplanには進行形に関しての解説を引用しておく。

“As far as the GMAT is concerned, there are only two basic reasons to use an -ing form: to emphasize the continuing nature of an action or to emphasize that two actions are occurring simultaneously(Kaplan GMAT 5th edition 2003).”

時制 完了

当然だが、GMATで問題となる時制は進行形だけでは無い。このドキュメントは文法書では無いので、あくまでGMATらしい切口で英文を出してみる。以下の英文で直すべきはどこだろうか?これはPrincetonの例文を加工して使っている。

Tom has worked 10 hours a day for the last several years, and he never complains.

“has worked”の時制は”for the last several years”で示される時間的継続に対応しており問題ない。”complains”を直したい。前半の”has worked”に合わせて現在完了形”has complained”が良い。”complain”を現在だけのことだとするならば、絶対に間違いという訳ではないが、意味をやや不自然にしてまで時制を敢えてずらす必要もない。時の違いが表現されるべきロジカルな理由等があるケース以外は時制は揃えておいた方が良い。

例えば以下の文では時制がずれているケースだが、前半に”now”、後半に”once”があるので時制の違いは必然的だと言える。

The dinosaurs are extinct now, but they were once present on the earth in large numbers.

以下のケースでも”escaped(過去形)”と”is believed(現在形)”の時制がずれているが、意味はむしろその方が適切なので問題はない。むしろ”was believed”だと、”believe”されていたのは過去だけで今はそう考えられていないように見えてしまう。

次の例文はどうだろうか。Kaplanに似たような例文がある。

The felon escaped from the confine and is believed to flee the country.

ここでは”felon”の動作としては”escape”と”flee”が並列なので、”escaped”の過去形に合わせ、”flee”も過去で示す方がbetter。”flee”は不定詞なので、それ自体は過去形にできない。時制を一つさかのぼらせるために以下のように表現すれば良い。

The felon escaped from the confine and is believed to have fled the country.

ただしこれに関しては、時制をずらす必要が無いのにずらしてしまい、逆に不正解になるケースもあるので注意が必要だ。以下は過去問の例だが、to have botheredとしたCは不正解で正解はBだ。

Balzac drank more than fifty cups of coffee a day and died of caffeine poisoning; furthermore, caffeine did not seem to bother Samuel Johnson, the great writer and lexicographer, who was reported to have drunk twenty-five cups of tea at one sitting.

A.furthermore, caffeine did not seem to bother
B.however, caffeine did not seem to bother
C.however, caffeine did not seem to have bothered
D.furthermore, caffeine did not seem to have bothered
E.in addition, caffeine did not seem to bother

続けて完了形の例を出す。まず以下の英文のエラーは容易に指摘できるだろう。

When he was younger, Tom has walked three miles a day.

現在完了(has -ed)は現在にいたる継続的な動作を表現するのが基本。過去の一点を示す語句(ここではWhen …)によって修飾されている場面で使用するのは完全なエラー。以下のように過去形にしなくてはならない。

When he was younger, Tom walked three miles a day.

現在完了が、過去の一点を表現する語と一緒に使えないことを知っておくのは非常に重要。

以下は時制の一致にも関係するがこれも現在完了のエラー。

Tom claimed that he has never been there.

現在完了(has -ed)は現在にいたる継続的な動作を表現するのが基本。主節の時制自体が過去形なので、”has never”は明らかにおかしい。”claim”の過去の一点までの継続性を表現したいのなら以下のように過去完了を使用するべき(時制の一致の原則から言っても、単純過去(was never ..)はおかしい。単純な過去形では”claimed”との時差が表現されない。)。

Tom claimed that he had never been there.

時制の一致は平易な知識だが、実際にGMATには以下の英文の”will”のような簡単なエラーが登場することがあるので心に留めておいていただきたい。

Tom promised that he will come.

当然主節が過去形なのだから、助動詞”will”の過去形”would”になるべき。

現在完了の話に戻るが、ここまでくれば以下の文のエラーはすぐ直せるだろう。

Until 1988, Tom has lived in Tokyo.

正しい形に直すと以下のどちらかになる。

Until 1988, Tom lived in Tokyo.
Until 1988, Tom had lived in Tokyo.

過去完了が問題無いのは当然だが、GMAT SCでは過去形でも問題無い。”until”によって継続性のニュアンスが表現されており、”lived”でも”had lived”とほぼ同様の意味が表せるからだ。

現在完了のエラーを見てきたが、GMAT SCでは現在完了が好まれないという訳では無い。以下の例のように現在完了に直すべきエラーも当然存在する。

Tom lived in Tokyo during the last several years.

“during the last several years”で現在までの継続的状態であることがわかる。当然現在完了形にする。

Tom has lived in Tokyo during the last several years.

大切なのは過去形は過去の一点のアクションなので、現在どうなっているかの保証はなく、むしろ終了してしまったとのニュアンスを表現することが多いのに対し現在完了は過去のある時点から現在までの継続的な状態(動作)を表現する用法が基本だということだ。

現在完了のエラーを最初に見たが、過去完了に関してのエラーもGMAT SCにはよく登場する。以下がその例でKaplanに同様の例文がある。。

Some archaeologists believe that the Minoans of 3,700 years ago had practiced a religion that involved human sacrifice.

良くあるエラー。現在(believe)からみての過去の話なので、過去完了の必要はない。単純過去”precticed”でよいはず。GMAT SCにおける過去完了は通常は過去形(もしくは過去の時制を示す修飾句)とともに登場し、単純に過去より前の時制を表現したり、過去の一時点に至る継続的な動作を表現する形になる。以下の英文はKaplanに同様のものが出ている。最初の”had closed”は正しくエラーは無い。もし過去形(closed)であったとしたら、過去形”occured”との時制の前後が表現されない。”occur”より前に”close”していたことを明確にするには過去完了が適当。

Tom already had closed the door behind him when it occured to him that he wasn’t able to get back in later.

時制 現在形

次に現在時制について簡単に記述する。

アルクHPには現在時制に関して以下のように説明を載せている。

“終ってしまったこと(過去形の守備範囲)ではなく、今そうだと言えるものの、じきに終わる事柄(現在進行形の守備範囲)でもなく、「今でもそうだし、これからもずっとそうであるはずだ」という事柄を表します。したがって、現在もそうだといえる、会社の事業内容、反復・継続される習慣、一般的真理などを取り上げるときに用います。”

例えば、以下のようなGMATの英文では”cloulds”の性質は永続的で一般化されたものと考えられるので、”have appeared”よりも”appear”がのぞましい。

A telescope in a space observatory orbiting high above the Earth’s atmosphere recently discovered cosmic “maternity wards” where clouds of interstellar gas and dust have appeared to be in the various stages of giving birth to stars.

更に、以下の英文も過去問。ここでは”that”節内の”needs”は主節の過去時制に合っていないが問題ない。現在も(これからも当分)その必要性が続くのであれば時制の一致の原則を受けずに現在形(needs)を使用される。逆にもし”needed”になると、その必要性は既に解消されたかのように感じられる。

At a recent session, the French government decided that Paris needs a second, larger opera house to complement the famous Paris Opera.

いずれにせよ現在時制は一般的なや真理習慣を表し、時制の一致の適用を受けないこともあることに留意しておいていただきたい。

本項では時制、特に進行形、完了形、現在時制について記述した。仮定法の特殊な時制については仮定法の項に解説をのせる。

5.並列

あえて”並列”という項目の中でとりあげる文法事項は対策校によって差がある(例えばprincetonは教科書上では2種類に分けている)が、そのことも含めGMAT SCにおける”並列”の本質はまたもやKaplanが的確に表現している。

“Although this princeple has several components, the basic concept behind parallelism is pretty simple: Ideas with the same importance and function–nouns, verbs, phrases, or whatever–should be expressed in the same grammatical form.”

“whatever”が効いている説明だが、ともかくも代表的な”component”を挙げてみると以下のようなものだ。

a.カンマや”and”等でつながれる複数のリスト
b.主語と補語
c.”either A or B”等の並列要素を必要とする表現

ここではそれらを順に追って行く。

a.カンマや”and”等でつながれる複数のリスト

“リスト”は特にPrincetonが参考書でも授業でもはっきりと例示する並列のコンポーネント群だ。長く複雑なセンテンスに埋め込まれるとしばしば難問化するので強く留意することが大切だ。

ここではまず以下の英文のエラーを発見してもらいたい。

The city’s decay stems from governmental mismanagement, increasing unemployment, and many businesses are relocating.

A,B,and Cというリスト構造で”decay”の原因となる名詞がつながっていると思いきや、最後だけSVになっている。”decay”の理由を3つあげているのだから、同じ形式で表現するのが望ましい。最初の2つの名詞に合わせて最後を名詞にし、例えば以下のようにすれば問題がなくなる。

The city’s decay stems from governmental mismanagement, increasing unemployment, and business relocation.

もう少し発見しにくい例を出す。以下の英文にも並列エラーがある。Princetonの市販本に以下とほぼ同様の例文がある。

Among the reasons cited for the city counsilwoman’s decision not to run for reelection were the high cost of a campaign, the lack of support from her party, and desiring to spend more time with her family.

リスト内の要素を見てみると、
“the high cost”, “the lack of support”, and “desiring ..”と、最初の2つの名詞に対して最後だけが動名詞”desiring”で動詞的な表現になっている。補語の部分に動名詞が来ること自体は絶対的な誤りではないが、”the desire”という純然たる名詞表現が出来るのだから、あえて動名詞で各要素のバランスを崩すことは限りなく不正解に近いと言える。

このタイプはARCOでも登場させているので、それを出しておく。エラーは簡単に見つかるだろう。

The review praised the wit, charm, and interpreting of the recitalist but never once mentioned her voice.

“interpretaion”という名詞があるのだから”interpreting”ではなくそれを使用して名詞の並列として構成するべき。

—ingの形だけに惑わされてはいけない。過去問を編集した以下の例ではhiringは名詞「雇用」であり、それに対する並列要素としてはpromotingよりpromotionが好ましい。このような例は他の問題でも確認されているので留意して頂きたい。

誤:The attorney turned down the law firm’s offer of a position because she suspected that it was meant merely to fill an affirmative action quota and did not reflect a commitment to minority hiring and eventually promoting.

正:The attorney turned down the law firm’s offer of a position because she suspected that it was meant merely to fill an affirmative action quota and did not reflect a commitment to minority hiring and eventual promotion.

過去問の正解例はいつも名詞, 名詞, and 名詞や名詞節 and 名詞節のように完璧に格が同じだとは限らない。もちろん、出来るだけ完全にそろっていた方がきれいだが、句や節として性質が同じであれば、多少の格が違っても並列は成立する。出来るだけ揃っていた方が良いと考えるべきだ。例えば以下の例では、名詞節, 名詞句, and 名詞句の並列(how it works, the role, and relationship)になっている。これは過去問の正解文だ。

Ms. Wright tries to get inside Iran to understand how it works, the role it has played in the Middle East and its intricate relationship with the United States, a task that is complex and depends heavily on understanding of the Farsi language.

(この文ではa taskは主節の内容を同格的に受けている。GMAT SCで正解になりやすい表現。)

ここまでリスト構造でも特にその要素が名詞のものだけ示して来たが要素には当然ながら様々なものが想定できる。以下では形容詞の並列構造が崩れている。Barronsの例文をとほぼ同様だ。エラーを見てもらいたい。

Tom died unloved, unknown, and without any money.

副詞句(ここでは”without any money”)が補語になることは悪くはないが、”penniless”という形容詞があるのだから、以下の文の方が明らかにbetter。

Tom died unloved, unknown, and penniless.

品詞自体がそろえば良いという訳ではない。以下の英文では動詞の並列はできているが間違いだ。ある教材に同様の問題が出ているので、ここでは下線部付きでそれを提示する。

“In a recent survey, the Gallup poll discovered that the average American speaks 1.3 languages, buys a new car every 5.2 years, drinks 14 gallons of alcoholic bevarages every year, and forgot to pay at least on bill per quarter.

ここは下線部前も合わせて、”speaks”, “buys”, “drinks”, and “forgot”のリストになっている。もう明白だと思うが最後の”forgot”は”forgets”が望ましい。最後だけ特に過去の話になる根拠はどこにもない。内容は一般的な事実であり、現在時制で問題ないはず。

ここで確認の必要があるのは、こういった並列問題では並列構造範囲が下線部外にまで及んでいることがあるということだ。下線部内だけではつかまえきれない構造上の制約にいち早く気づくには、下線部外のパートにも常に注意を向けておく意識が必要だ。

句や節といった要素の並列を考えるケースも出てくる。次の英文がいかにも不自然なのは明らかだろう。

Tom remembers his aunt making her own house wine and that she played the fiddles

“aunt”の行動を描写するのに片方は句で片方は節で述べている。要素として名詞句と名詞節なので文法的に絶対の誤りとは言えないかもしれないが、句は句で、節は節で揃えることが十分可能なのだから、敢えてバランスが崩れた形はGMAT SCでまず正解にならない。

この文は以下のように並列をきれいにきめれば問題は解消する。

Tom remembers his aunt making her own house wine and playing the fiddles.

勿論、以下のように節を並列させて問題を解消することもできる。

Tom remembers that his aunt made her own house wine and that she played the fiddles.

なお、節の並列においては並列されているもの同士が不明確になりやすいので注意が必要。例えば上の英文を下のように後半の”that”を抜くと、”played”が主節の動詞(remembered)との並列にも見える。

Tom remembers that his aunt made her own house wine and played the fiddles.

この文は間違いではないが、前記の”that”つきの英文の方が並列構造が明確であることが理解できるだろう。GMAT SCでもこのような節の並列の判断を要求されるので注意して頂きたい。

ここで重要な例を提示しておきたい。ここまではリスト構造の形式的な並列を問題にしてきたが、以下は必ずしもその範疇では無い。GMAT SCの有名な過去問を編集している。エラーを確認して頂きたい。

Promotions, retirements, deaths, and other actions approved by the board of directors at its May meeting will be reported in the July 15 issue of the company paper.

ここでのリストの要素は”promotions” “retirements” “deaths” “other actions”であり、名詞の並列として形式的には問題が無いように見える。しかしこの決定的なエラーを含んでいる。それは”deaths”だ。後ろに”other actions”があるので、あたかも”死”が”actions”の一つであるかのように語られている。問題なのは形式ではなく意味の並列だ。

ちなみに正解は以下のようになっている。

The July 15 issue of the company paper will report on promotions, retirements, and other actions approved by the board of directors at its May meeting; the paper will also include obituaries.

意味の並列のエラーが完全に修正されていることがわかるだろう。

次に”and”をはさむ並列問題の中でもやや例外的なものを載せる。これを敢えて項目化して載せているのは確認できる限りARCOだけだ。ただし、GMATエキスパートならだれでも目にしたことがあるくらい、特殊な問題では無いし、演習を重ねて行くうちに出食わすこともあるだろう。Wlimitsのオンラインテストにも数問含まれている。厳密に言えば、この種の問題でつなぎをするのは”and”だけでは無いのだが、リスト並列の問題と近い要素を持っているのでここに掲載する。

まずは以下の問題のエラーを指摘して頂きたい。

Baseball has and probably will be the sport that symbolizes for people in other countires the American way of life.

一見動詞(助動詞)の並列が決まっているようだが、”has”は”be”にはつながらない。”has”は動詞の過去分詞(ここではbeen)を必要とするはず。つまりここでは”and”前半の要素に”欠如”が見られることになる。これがもし”has”ではなく、”was”であり、以下のような英文であれば問題は無い。

Baseball was and probably will be the sport that symbolizes for people in other countires the American way of life.

“was”は動詞として完結しているし、そのまま”the sports”につながって行く。

前述の文を直すなら、単に”been”をつけて以下のようにすれば良い。

Baseball has been and probably will be the sport that symbolizes for people in other countires the American way of life.

要するにこの英文エラーで示したものは、並列要素の片方(一部)に本来の形を構成するための単語に不十分さが見られ、独立要素として完結していないというエラーだ。

もう一つ例を示す。”and”ではなく”or”の登場だが同様に考えて頂きたい。

The students are critical of the dean because he is either unfamiliar or indifferent to the urgent need for new student housing on campus.

正しく直したものが以下だ。

The students are critical of the dean because he is either unfamiliar with or indifferent to the urgent need for new student housing on campus.

“with”が欠けていたのである。”unfamiliar to”で意味がおかしいし、”unfamiliar”が直接”the ..”につながるはずもない。これも前の例と同様に要素が完結していないエラーだ。知っておいて損の無いエラーと言える。

最後に前置詞句がからんだ並列の問題をあげる。頻度は少ないが、何回か過去問で問われているので注意が必要だ。

以下が誤答になった英文だ。

Problems of water and other resource management will be at the head of the legislature’s list of concerns for the coming session.

正解の英文はこれ。

Problems in the management of water and other resources will be at the head of the legislature’s list of concerns for the coming session.

前者はwater and managementの並列になっているのだ。意味から考えればwaterとresourcesが並列になるべきなのに構造からはwaterとmanagementが並列にみえるというもの。

このように A of B and Cの形はBとCが並列であることを優先的に示す(もちろん絶対にAとCが並列にならないとい訳ではない)。

よって、上記した正解の英文ではきれいにwater and other resourcesが並列になっている(並列が構造的に明確になっている)。

ちなみに、A of B and CでAとCが並列であることを示す(つまりこの例で言えば、problemsとmanagementが並列であることを示す)のであれば、C and A of Bにすると良い。”Other resource management and problems of water”という形だ(勿論、ここで意味がそれではおかしい。あくまで構造上の話になる)。

b.主語と補語

次は主語と補語の並列について述べる。Princetonの対策講義や教材には常に登場し、ARCOにも例題がある。

まず以下の英文のGMAT的エラーを探して頂きたい。

To acknowledge that one has something to learn is taking the first step on the road to true wisdom.

主語と補語の形(特に不定詞や動名詞といった形)がずれているのがこのエラーのパターン。例えば以下のように主語と補語を共に不定詞にすればエラーは解消される。

To acknowledge that one has something to learn is to take the first step on the road to true wisdom.

次は以下の下線部にエラーがある。

Forcing people to retire solely because they have reached a certain arbitrary age is to deny people jobs because of sex,race, or religion.

この文では前半の”Forcing”に合わせて後半も”–ing”にする。

Forcing people to retire solely because they have reached a certain arbitrary age is like denying people jobs because of sex,race, or religion.

通常主語が”–ing”の時には補語は”like”をつけて”like –ing”になる(–ing is –ingも可能だが、比喩的なニュアンスが消え直接的な同一をあらわす)。

いずれにせよ
To — is to –.

–ing is (like) –ing.
という形を揃える点には注意して頂きたい。

この種の並列は簡単そうにみえるが、前例のようにしばしば一部が下線部外に出ており、しかもに以下のように比較的長いセンテンスで試されることが多い。Princetonの市販本からの引用になる。エラーを確認して頂きたい。

“To say that the song patterns of the common robin are less complex than those of the indigo bunting is doing a great disserivice to both birds.”

これもTO不定詞か動名詞でそろえればエラーは解消する。

さらにKaplanのエラーで良いものがあるので紹介する。以下を訂正していただきたい。

To visualize success is not the same as achieving it.

これも”the same”を取り除けば”to visualize”と”achieving”が”is”で結ばれる関係であり同等の要素になることが望ましい。前置詞”as”の後ろを不定詞にするのはおかしいので、動名詞で統一して以下のように直せば良い。

Visualizing success is not the same as achieving it.

ここまで述べてきた主語と補語の並列は主に不定詞や動名詞のそれだが、それらの要素が登場しない場合にも、主語と補語の対応には常に気を配るべきだ。
以下の英文1は英文2に劣る。GMATの過去問より引用している。

1.One legacy of Madison Avenue’s recent campaign to appeal to people fifty years old and over is realizing that as people age, their concerns change as well.

2.One legacy of Madison Avenue’s recent campain to appeal to people fifty years old and over is the realization that as people age, their concerns change as well.

名詞(legacy) is –ing がだめな訳ではないが、名詞”legacy”に合わせるのであれば、名詞”realization”の方がより適当だ。

以下の例は形式的な並列のエラーに関してのものではない。英文1は形式として並列に問題がある訳ではない(名詞”selection”に名詞”bitter debate”を合わせている)。しかし意味を考えると”Selection = A bitter debate”には無理がある。それが判断できれば、第2文型(主語+動詞+補語)ではないが(勿論文型に優先順位はないが)、英文2(こちらは第3文型 SVO)を選ぶべきだとわかる。

1.Selection of a site for the disposal of wastes in the county has been a bitter debate.

2.Selection of a site for the disposal of wastes in the county has caused a bitter debate.

意味の並列も大切であることはリスト構造の並列でも確認してある。主語と補語の意味の並列に関するエラーを見抜くのは、以下のような過去問でも問われているが、そのエラーを一瞬で見抜くのは難しいので十分に注意して頂きたい。

In the 1980’s the rate of increase of the minority population of the United States was nearlytwice as fast as the 1970’s.

“rate”自体が”fast”であることになってしまう。”rate”を形容詞等で形容するなら、高いか低い(多いか少ない)の表現が適当。

ちなみに以下は正解の英文

In the 1980’s the rate of increase of the minority population of the United States was nearlytwice what it was the 1970’s.

c.”either A or B”等の並列要素を必要とする表現

ここでは並列となる要素を要求するいくつかの定型表現について見て行く。

まずはこれまで通りエラーを含む英文を見て頂きたい。Kaplanで利用しているものとほぼ同様だ。

Excited about visiting New York, Tome minded neither riding the subways nor to cope with the crowded sidewalks.

既に並列構造への意識がある方なら簡単にエラーを見抜けるだろう。修正した英文は以下のようになる。

Excited about visiting New York, Jasmine minded neither riding the subways nor coping with the crowded sidewalks.

要するに”neither A nor B”の定型表現においてAとBに同等のものを用意するべきというもので、この類のエラーはGMAT SCでよく出題されるものだ。

次のエラーはどうだろう?

Educators are now expressing their concern that American schoolchildren prefer watching television to books.

“prefer A to B”は”比較”の項目で扱っても良いが、Kaplanでは並列表現の一つとして取り上げているのでここで登場させた。これもまたAとBに同等の要素を置くべきなので以下のように修正出来る。

Educators are now expressing their concern that American schoolchildren prefer watching television to reading books.

このような並列的要素を要求する表現には以下のようなものがある。以下のうちいくつか(例えば”prefer ..”)は比較の表現として扱って良いものもあるが、それとは別にここでも扱うことにする。

either A or B
neither A nor B
A or B
both A and B
not only A but also B
not A but B
not so much A as B [AというよりもむしろB]
A as well as B
from A to B
prefer A to B
the same A as B
A over B
A like B (BのようなA)

いくつか例をみてみよう。以下は”both A and B”の並列が決まっていない例。GMAT SCの過去問を編集している。下線部内を修正してみてほしい。

Many policymakers and economists agree that the United States needs to curb domestic demand for foreign goods while investigating in new domestic industrial capacity, a shift thatboth should result in increased exports and reclaim domestic markets that are lost to imported goods.

“both should(助動詞) and reclaim (動詞)”で並列関係に問題があるのは明らかだろう。

修正したものが以下だ。

Many policymakers and economists agree that the United States needs to curb domestic demand for foreign goods while investigating in new domestic industrial capacity, a shift thatshould result in both increased exports and the reclaiming of domestic markets lost to imported goods.

“both 名詞 and 名詞 (reclaimingは”the”がついており純然たる名詞になっている)”で並列が決まっている。

not A but Bに関してはA, Bに名詞だけでなく副詞句等が句が登場する例も多い。以下の正解例を確認して頂きたい。not for … but for …の並列が決まっている。

The Supreme Court’s concern with legitimacy is not for the sake of the court but for the sake of the nation to which it is responsible.

以下はas well as がto不定詞を並列させている正解例。

There is growing demand in the state for “initiative and referendum,” a procedure that allows voters to propose and pass laws, as well as to repeal them.

次は”range A from B”の例でこれもGMAT SCの過去問を編集したものだ。

Studies of the human “sleep-wake cycle” have practical relevance for matters ranging from duty assignments in nuclear submarines and air-traffic control towers to the staff of shifts in 24-hour factories.

“range from アクション(duty assignment) to 人(staff)”では”range A from B”のAとBに文法的には同等な要素(名詞)が来ているが、”アクション”から”人”というように意味の並列が問題になっている例だ。形式の並列が基本だが、意味の並列が問われることは前にも述べた。ここは下記のようになれば、意味の並列にも問題は無くなる。

Studies of the human “sleep-wake cycle” have practical relevance for matters ranging from duty assignments in nuclear submarines and air-traffic control towers to the staffing of shifts in 24-hour factories.

“duty assignment”と”the staffing”は並列を構成するだけの同等性を持っている。

次はやや難しいかもしれない。これもGMAT SC過去問を加工している。

Discrimination in wages that favors predominantly male occupations over the predominantly female has given rise to substantial differences between the wages of housepainters and secretaries and between the wages of parking-lot attendants and library assistants.

“male occupations over female”の表現に注目していただきたい。”occupations”と人(female)を比較していることになる。A over Bで上下関係や優劣を述べるにしても、比較するだけの同等性は必要になるはず。”occupation”と人の比較はおかしい。A over Bは比較表現として扱っても良いものだが敢えてここで掲載している。

ちなみに正解は以下のような文が選ばれている。”occupations”同士の比較になり問題は解消されている。

Discrimination in wages that favors predominantly male occupations over those that are predominantly female has given rise to substantial differences between the wages of housepainters and secretaries and between the wages of parking-lot attendants and library assistants.

いずれにせよ上記した定型表現等により同等の要素が要求されていると考えられるケースには並列要素の性質を慎重に判断して頂きたい。

以上ここまで a.リスト構造, b.主語と補語, c.定型表現 と3つのタイプの並列問題を扱ってきた。いずれにしても重要なのは同等の役割を果たしている要素が形式的にも意味的にも対等性を保っていることを確認することである。それができていれば例えば以下のような英文にも直したい場所が見えるのではないだろうか?

Canadian scientists have calculated that a human being will be struck by a meteorite every nine years , while each year sixteen buildings can be expected to sustain damage from such objects.

“that”内の2つの節が”while”をはさんで対照されているが、片方だけ、副詞句(each ..)が節の末に来ている。決定的なエラーでは無いが、以下の方が明らかにきれい。

Canadian scientists have calculated that every nine years a human being will be struck by a meteorite , while each year sixteen buildings can be expected to sustain damage from such objects.

このような考え方があれば、少し要素は違うが以下の例文1のように不必要に前後半で主語を転換する形よりも、例文2のように主語をそろえている文の方がよりきれいだということにも気づくだろう。以下はGMATの実際の誤答と正答を編集している。

1.Many writers of modern English have acquired careless habits that damage the clarity of their prose, but these habits can be broken if they are willing to take the necessary trouble.

2.Many writers of modern English have acquired careless habits that damage the clarity of their prose, but they can break these habits if they are willing to take the necessary trouble.

このような不必要な主語の転換を指摘する説明はGMAT Official Guideにも出ている。ちなみに後半の”they”は、代名詞でも述べているように、ここでは”writers”と”they”が主語同士で並列しているので、”they”の指す名詞の候補が複数ある(writersとhabits)にしろ、構造上不明確さは相当低くなっている。後半で急に主語を変え、受動態(その他のエラーの簡潔さの項で述べているように受動態自体もマイナスポイント)にしている例文1の不自然さが上回る。

並列の講義はここまでにする。是非ここで得た並列エラーに関する知識をGMAT ミニテストMONTREALで得点力につなげて頂きたい。

6.イディオム

GMAT SCにはイディオムのエラーが登場する。イディオムは文法規則ではなくUsageの問題である。もし知らなければアウトというだけだ。しかし幸いなことにGMATのイディオムはほとんど全てが平易だ。5回の受験の中で特に難解なイディオムが出題され、それがために正答を選べないという事態に至る可能性は極めて低い。ただしGMATで問われやすい基本的なイディオムだけはしっかりと記憶しておくことが必要だ。ここではいくつかの質の高い例文とともにそれを扱う。

最重要イディオム

まず以下のエラーは明白だろう。GMATのSCの誤答案を編集したものだ。

Trees inherit from their parent trees not only physical features and also specific environmental requirements, such as for a particular forest’s soil , air , degree of moisture, and weather conditions.

実際の問題で正答は以下のようになっている。

Trees inherit from their parent trees not only physical features but also specific environmental requirements, such as for a particular forest’s soil , air , degree of moisture, and weather conditions.

既に理解して頂いたことと考えられるが、イディオム”not only A but also B”が問題になっている。”not only A but also B”のAとBに入るものは名詞だけとは限らず、時には節も登場する。以下の英文はGMAT SC過去問の正答を編集している。

People concerned about telltale signs of age on the face should know that cigarette smoking seems to have two damagin effect: not only does it hasten the wrinkling of the skin, but it also appears to interfere with the healing process after a face lift.

ここでは”not only”が節の先頭に出てその後のSVが倒置化(does it hasten)している。”also”が主語の後にあるが、問題ない。”not only SV, but S (also) V”の形であり特にここでは前半のSVが倒置化しているだけの話>

このようにGMAT SCではイディオムのエラーがよく登場する。”not only A but also B”等そのうちのいくつかは非常に重要性が高く、何度も出題されている。

まず以下に、この”not only A but also B”を含めこのような最重要イディオムをあげる。ほとんどは簡単なものだが、いざ問題となって出て来るとNativeでもミスしてしまうものも多い。慎重に見て行くことをおすすめする。特に後ろにあげる注意事項には必ず目を通して頂きたい。

not only A but also B [AだけでなくBもまた]
not so much A as B [AというよりもむしろB]
regard A as B [AをBとみなす]
see A as B [AをBとみなす]
describe A as B [AをBとして描く、述べる]
consider A B [AをBとみなす]
be able to […できる]
ability to […する能力]
be capable of –ing […できる]
capability of –ing […する能力]
as … as [同様に …だ]
so …. as to be — [—であるくらい(程度)に…]だ
A such as B [BのようなA]
the same A as B [Bと同様のA]
between A and B [AとBの間に(で)]
neither A nor B [AもBも…ない]
either A or B [AかBのどちらか]
both A and B [AとBの両方]
be likely to [おそらく…だろう]
responsible for […に対して責任がある]
responsibility to […する責任]
different from […と異なる]
attribute A to B [AをBのせいにする, 帰する]

distinguish A from B [AとBを区別する]
range A from B [AからBに及ぶ, AからBの範囲に広がる]
prefer A to B [BよりAを好む]
decide to […すると決める]
so … that — [とても…なので—]
debate over […についての議論, 論争]
credit A with B [Bの功績等をAに帰する]
prohibit A from —ing [Aが…することを禁止する]
forbid A to [Aが…することを禁止する]
the reason is that [理由は…だ]
believe A to be B [AとBだと信じる]
at least [少なくとも]
the 比較級 SV, the 比較級 [すればするほど]
just as SV, so (too) SV [SがVするようにSがVする]

上記についていくつか解説する。まず”not so much A as B”に関するエラー。このようにイディオムは下線部外にまたがることも多いので注意が必要。

Child prodigies are marked not so much by their skills but instead by the fact that these skills are fully developed at a very early age.

下線部を修正して以下のようにすれば問題がない。

Child prodigies are marked not so much by their skills as by the fact that these skills are fully developed at a very early age.

regard A as Bは頻出。”regard A to be B”や”regard A –ing”などは間違い。”as”を使用すること。Bには名詞が来ることが望ましいが、形容詞(分詞)等でも間違いとは言えない。同様の意味で”count A as B (AをBとみなす)”も出題されている。

“see A as B”は以下のように出題される。下線部にはエラーがある。

Freud see the ability to love and the willingness to work to be hallmarks of full maturity.

正しくは以下だ。

Freud see the ability to love and the willingness to work as hallmarks of full maturity.

“see A as B”は”view A as B” “perceive A as B”などと同様。

describe A as B は”depict A as B”と共に覚えて頂きたい。
以下はGMAT SCの正解例。”depict A as B”が正しく使用されている。

Although films about the American West depict coyotes as solitary animals howling mournfully on the tops of distant hills

consider A Bに関しては”consider A as B” “consider A to be B”等が誤用であることを認識しておく必要がある。

(be) able to(やability to )は (be) able for(ability of)等の単純なミスに気づくことが大切。それと”able”や”ability”の主体が人物や法人等の(意思をもつ)主体に限られることに注意。(be) able toやability toの主体が物や動物であるとエラーになる。以下はGMATの過去問を編集したもの。エラーを見て頂きたい。

The Coast Guard is conducting tests to see whether pigeons are able to be trained to help findsurvivors of wrecks at sea.

ableやabilityと違い、canや(be) capable ofやcapability ofは主語に制限は無い。上記の例は以下のように”can”で表現すれば問題無くなる。

The Coast Guard is conducting tests to see whether pigeons can be trained to help findsurvivors of wrecks at sea.

as … asのイディオム(比較表現)は難しいものではないが、”than”との混用や”so … as”の誤用に注意すること。いずれにせよ”as 原型 as”の形式が守られていることが大切。以下のような”as … as”が完結していないエラーもSCの過去問に見られる(並列の項目でも紹介している)。”good”の後に”as”を補えば正解になる。

The visiting pharmacologists concluded that the present amalgam of Chinese and Western medicine is probably as good, or better than, any other system that might be devised for the patients who are treated at the Nan Kai hospital in Tian-jing.

so … as to be — には物事の程度を示す構文。以下は過去問の正解例。

Although one link in the chain was demonstrably weak, it was not so weak as to require the recall of the automobile.

ちなみに似たような熟語で”so as to (…するために)”(や否定形 so as not to)というものがあるが、これはGMAT SCでは決して正解にならないことを覚えておいていただきたい。

Four days a week, parking is permitted only on alternate sides of the street so as to permit the mechanical street sweepers to pass close to the curbs.

“…するために”というのであれば、”in order to”や通常の不定詞を使用すれば良い。上記の例は以下のようにすれば正解になる。

Four days a week, parking is permitted only on alternate sides of the street to permit the mechanical street sweepers to pass close to the curbs.

A such as B [BのようなA]は such A as Bの語順でも使用される。”ような”の意味だが、例示をあげる表現なので比較を表現する”like”の代用とはならない。区別することが大切。”such”と”like”を混用した”such .. like”等のつまらないエラーも見かける。以下はlikeを用いたエラー。

The choice depends on factors like costs and projected life expectancy.

“costs”は”factors”と同等に比較するようなものではなく、あくまで”factors”の例として”life expectancy”とともにあげられているので、”such as”の使用が望ましい。以下のように修正する。

The choice depends on such factors as costs and projected life expectancy.

such と asをくっつけて使用する例文も確認していただきたい。

Traditional sports such as tennis, cricket, and football led in popularity.

ここでも”such as”の代わりに”like”使用することが出来ないのはいうまでもない。

尚、”such as”は”as”の後ろに節をいれ、”as”を関係代名詞として用いることもできる。以下のようなものがその例だ。

Tom didn’t follow such advice as his teacher gave him.
Tom didn’t follow such advice as (was) given by his teacher.

same A as BはしばしばBが節になる。以下は正解例だ。”as”が関係代名詞的に機能している。

According to Booker T. Whatley’s recent analysis, planting the same crops as are planted on large farms will lead to economic disaster for the small farmer, who should plan a succession of high-value crops that will provide a year-round cash flow.

same A as BのBが名詞だけの時にはしばしばAとBは主語と補語になる。この文型もGMAT SCに登場しているので注意すること。AとBには比較される程度の同等性を持つ語句が来る。

Tom’s view are the same as Mike’s.

ちなみに”same as”と同様に”same that”も正しい形。以下の2文はほぼ同等と言える。

They are going to the same hotel as we stayed last year.
They are going to the same hotel that we stayed last year.

between A and Bはあまりに基本的なイディオムだが、それでもエラーがらみで問われることがある。例えば”between A with B”などの誤用が出題されたこともある。”between”に関しては確かに”between A and B”の形が最も一般的だが、”between 名詞”というように例えば単独の名詞(単数名詞や逆に通常3者以上を意味するような名詞)が来ても構わないことをここで述べておく。要は名詞が意味する数そのものではなく、その名詞の特に2者間の関係を表現する文脈であれば”between”を使えるということだ。以下のような表現が両方とも決して間違いではないことを記しておく。

There was a five-minute interval between each lecture.
Tom never eats between meals.
“meals”そのものは2者という訳ではないが、当然食間を意味する場合には、その始点と終点の2回の食事が想定されるのでここで”among”を使用するのは明らかに不自然。

実際以下の英文はGMAT SCで正解になったものだが、”between”は”A and B”を伴っていない。

Because Halley’s comet changes orbit slightly during the seventy-six-year interval between its passes close to Earth, it may veer onto a collision course with a planet sometime in the distant future.

neither A nor Bは”neither A or B”の誤用や”not in neither A nor B”等の二重否定のエラーがあるので注意。”nor”には”I don’t have books nor pencils”のような用法は無い。

“neither”が文末に
be likely(unlikely) to は後ろに不定詞を伴う。同様の意味を表現すると言われる be liable to はbe liable that等とともに正解にはならない表現。 通常 “is likely (unlikely) that SV”は正解にならない。”that SV”を伴うのは以下のように形式主語”it”が主語の時に限る。

正:It was likely that Tom would convince them.
誤:Tom was likely that he would convince them.

このような例は他にもあって、例えば is said that や seems that なども形式主語のitが主語で無い限り、that節の構文は成立しない。過去問でもこれに関するエラーは出ているので注意が必要。

尚、likelyは推測や予想を表現するので、同様の意味を表現する以下ように助動詞”will(would)”や”may(might)”と一緒に使用するとリダンダントになる。GMAT SC過去問の誤答にも登場するエラー。

リダンダントな文
It will be likely to rain.

responsibilityが動詞句を伴う時には”of –ing”ではなく”responsibility to 不定詞”になることに注意。”possibility”などは”possibility of —ing”が正しく、不定詞はとらないので混同しないように注意が必要。 なお”possibility that SV”の表現はあるが、”responsibility that SV”は正しくない。過去問にも登場するエラー。

different from は GMAT SCで different thanと誤用されることの多いイディオム。以下はGMAT過去問を編集したエラー。”different from 名詞”を使用するべき。

Scholars recognized immediately after its publication that the language experiments in Finnegan’s Wake are different than those of any other novel.

ただし”different than”は表現として有り得ない訳ではなく、後ろにくる要素が節の場合にはむしろそちらが正しい。以下の”different than”は正しく、”different from”はむしろ誤り。

There was no evidence that anything was different than it had been.

尚、以下のような副詞”differently”と”from”の組み合わせは明確なエラーとは言えないが、GMAT SCでは選択肢中に何度か登場したことがあるものの正答にならない傾向がある。

They knows that Israel treated sheep differently from them.

attribute A to BはGMAT SCでは重要なイディオム。AとBには名詞が来る。”attribute A to 不定詞”や”attribute that SV”などの表現は無い。それらが誤答案に登場することもあるので注意が必要。簡単そうに見えるが、以下のように長い文で問われるとその形をとらえにくいこともある。以下は正解の英文。”attribute A to B”が決まっている。

Economists attribute declines in the prices of the industrial raw materials that the United States imports from developing countries to the strong dollar, high interest rates, and the austerity programs that Western banks and the international Monetary Fund have imposed on debtor nations.

distinguish A from Bと同様に distinguish between A and BもGMATで出題例のある正しいイディオム。ただし distinguish A and Bは不正解になるので注意が必要。尚、discriminate between A and Bも同様のイディオムで正解例がある。discriminate A from Bも正しいがより一般的なのはdiscriminate between A and B。

prefer A to Bは”prefer A than B”等の誤用に気をつけること。

decide toは”plan to” “intend to” “attempt to”と同様に不定詞をとることに注意。これらの動詞は”on(in,at) –ing”にならない。どの動詞もGMAT SCでの出題例がある。

so … that —構文もイディオムの一つ。以下はそれに関するGMAT SC過去問のエラー。

According to some experts, carbon dioxide is accumulating in the atmosphere so rapidly ,largely because of the burning of fossil fuels, should the present rate of buildup continue, the global concentration of this poison will double by the end of the next century.

修正すると以下になる。ちなみにこの文は”should … continue”は”if”の無い仮定法で倒置になっている。

According to some experts, carbon dioxide is accumulating in the atmosphere so rapidly ,largely because of the burning of fossil fuels, that should the present rate of buildup continue, the global concentration of this poison will double by the end of the next century.

要するに”so … that —“構文の”that”は省略出来ない。接続詞の”that”は省略されることもあるが(通常積極的に評価されるものではないが)”so … that —“構文において省略は無い。

尚”so”と”that”を連結し、”目的”や”様態”を表す以下の用法もGMAT SCで認められており、正解例も存在する。

Tom disconnected the phone so that we could think undisturbed.

上記の例のように、”that”以下に”could””can”等の助動詞が来るのは”目的”の用法の通例だが、様態(manner)等を表現する場合にはそれは必然的なものではないし、GMAT SCの正答にもその例は存在する。なおこの”so that”と同様の効果を狙った単独の”so”はエラー。正解にはならない。必ず”so that”で使用すること。ただし”so”は、以下のような”ゆえに(それゆえ)”の意味で”and so”と同等の役割をするのであれば、接続詞として機能できる。

It was too hot to study, so Tom went to the beach.

ただし、futhermore, nevertheless, otherwise, however等の接続副詞はあくまで副詞なので節を連結出来ない。節をつなぐなら、接続詞やセミコロンと一緒に使う必要がある。

so … that —と同様の such … that — 構文にも正解例はあるので確認しておく。ここでは本試験の正解例を編集して載せる。

Presque Isle State Park, a 31,000-acre peninsula that forms a natural harbor for Erie, Pennsylvania, has five and a half miles of sandy beaches and such a diversity of forests and wetlands that some botanists say it is one of the rarest and finest ecological preserves in the world.

ただし上記した”目的”の”so that”と同様の意味を狙った、以下のような”such that”は正解例が無く仮に登場したとしても、誤答である可能性が極めて高い。以下GMAT SCの本物の誤答。

In three centuries from 1050 to 1350?several million tons of stone were quarried in Francesuch that they could build eighty cathedrals, five hundred large churches, and tens of thousands of parish churches.

debateは dispute, argument, controversy等と同様に後ろに”over”を伴う。”about””concerning”等による誤用が多いので注意が必要(concerningはGMAT SCでは通常正解にならない)。

try to は”…しようとする”は try —ingの”試験的に—する”との意味の区別が必要。また、”try to …”の口語的表現”try and …”は、”try that SV”同様にGMATではエラー。

credit withは以下のように出題される。正解の文例だ。

Some archaeologist claim that the tablets found at Ebla could force a revision of current theories on the origins of Judaism and Christianity, alter many scriptural interpretations,make all current Bible translations obsolete, and require scholars to credit the Old Testament with greater historical accuracy .

prohibitは “prohibit 人 from —ing”で使用するのが最も一般的。人を明示せずに”prohibit 名詞”等の形もあるが、”prohibit that SV”は間違い。

forbid 目的語 from —ingやforbid that SVのエラーがある(禁止を表す動詞banやforbid + that 節はまず正解にならない)。正しい形はあくまで forbid A to 不定詞。

the reason is that に関するエラーは以下のように”that”ではなく”because”を利用したものになる可能性が高い。

The reason I am supporting Senator Blandings is because her extensive background in foreign affairs has made her uniquely qualified for a seat on this important subcommittee.

ただしthe reason is の補語は必ずthat節になる訳では無く、当然ながらthe reason is 単独の名詞も正解になり得る。過去問ではthe reason is that SVが誤答になっているケースもあるので注意が必要。

また、the reason SVのSVの前に接続詞を入れる場合は通常that節を使う。”the reason that SV”となる。”the reason why”はreasonとwhyに含まれる”理由””の意味がリダンダントで、正解になる確率は低い。

believe A to be Bは estimate A to be Bと共に記憶しておくべき。共に”as”より”to be”が好まれる表現。believe A –ing等の表現も間違い。なお、”belive that S V”は良くでる形。

また、”it is thought”や”it seems”等と同様に”it is believed”等の挿入句は正解になりにくいと考えられる。ただし it is hopedやthat is「つまり」の挿入句は正解例があるし今後も正解として登場し得る表現であることと、以下のように、考えや発言の主体をカンマの無い挿入句(ここではthey say)で入れ込む表現にも正解例があることも述べておく。

※that is「つまり、要するに」は正解例があるが、同じく「つまり」の意味で特に特定の名詞を先行詞としないwhich meansは誤答になっている。

In June, 1981, six teenagers in the village of Medjugorje, Yugoslavia, claimed to have had visions of the Virgin Mary, who they say has continued to appear to them over the ensuing years.

at leastは良く出るイディオム。ただし以下のような”at least or –er”は意味がリダンダントなのでエラーになり、GMAT SCでは正解に決してならない。

Few people realize that the chance of accidental injury or death is at least as great or greater in the “safety” of their own homes than in a plane or on the road.

“at least as … as”はややワーディとは言えるが以下のような正解例がある。

Few people realize that the chance of accidental injury or death may be at least as great in the “safety” of their own homes as in a plane or on the road.

the 比較級 SV , the 比較級 SVは”—すればするほど…だ”の意味。GMATでは以下のようなエラーになる。

Dr. Hakuta’s research among Hispanic children in the United States indicates that the more the children use both Spanish and English, their intellectual advantage is greater in skills underlying reading ability and nonverbal logic

イディオムを正しく使用した正解文を以下にあげる。

Dr. Hakuta’s research among Hispanic children in the United States indicates that the more the children use both Spanish and English, the greater their intellectual advantage in skills underlying reading ability and nonverbal logic .

ここまで、最重要イディオムをリストし、本番のエラー例等とともに解説してきた。以下ではそれ以外のイディオムを一覧する。当然ながら、過去問で下線部内で扱われたものだけをとりあげる。

substitute A for B (substitute A to Bなどの誤用に注意)
inferior to (superior to)
think of A as B (think A to be B もGMATに出る。この場合はBに分詞や形容詞が優先することが多い。think of A as BのBには名詞が優先)
celebrate A as B
categorize A as B (categorize A as if B ..のような形は誤用)
cite A as B

以下の5つのイディオムも全て実際に登場したことのあるもの。”against”が誤用として登場している。全て”to”が正しい。
impervious to
indiffernt to
vulnerable to
opposition to
resistance to (resistant toも)

helpful in –ing

model after

a result of 名詞

result(動詞) in

require A to 不定詞 (require that SVもOK。require 目的語 that SVは良くない。obligeやforce等も同様に”oblige(force) 目的語 to 不定詞”は良いが、”oblige(force) 目的語 that SV”はエラー。 ちなみに”demand A to 不定詞”や”reccomend A to 不定詞”はエラー。)

force A to 不定詞 (force 目的語 that SV)は良くない)

tendency to 不定詞 (tendency of –ingは間違い)

helpful in –ing (helpful to 不定詞は間違い。動詞 “help”はGMATでも不定詞や原型不定詞をとる。例:help to find , help find (これらは問題ない)。 help in –ingとは通常言わない。)

proposal to 不定詞 (proposal of –ingは間違い。)

pay for — (“—に対する代価を払う”の意味で、”—“にはサービス内容、請求内容などが来る。払うお金自体が後ろに来る時は”pay”を他動詞として使用し、”金(額)”を示す語は目的語にすることに注意。”pay $3 for the service”。)

right to 不定詞 (“する権利”の意味。主語を提示する時は”right of 人 to 不定詞”になる。ただし”right of –ing”は間違い。)

merge A with B (mix A with Bと同様。それぞれ merge A and B、mix A and Bは好ましくない。)

combine A with B (combine A to Bはエラー。combine A and Bも好ましくない。)

method of —ing (「する方法」の意味。method for —ing「—するための方法」も正解例がある。method to 不定詞は間違いになる。ちなみに means to 「—する手段」は正解例がある。)

rob A of B (「AからBを奪う」の意味。)

potential for (「…の可能性」の意味。forの後ろには名詞や動名詞が来る。動名詞の場合、その主語をof 名詞でpotentialの後につける表現も正解になっている。potential of 主語 for –ing。 potential to 不定詞もよくみられる表現ではあるが、potential for —ingが優先であり正解になる可能性は低い。)

by no means (「決して…ない」。多くはないが正解例はある。)

cannot afford to 不定詞 (「…する余裕が無い」の意味。affordは単独の目的語 をとり「…(する)余裕, 資力を持つ」の意味になったり、afford A Bで「AにBを与える」の意味を持つ表現にもなり得、どれも正解例がある)

permit 目的語 to 不定詞 (“allow 目的語 to 不定詞”と同様。permit that S V, allow that S V等の形は無い。)

cost of –ing (「…するコスト」の意味。「…するためのコスト」”cost to”よりbetter。)

in order to (「するために」の意味。形容詞句にもなって直前の名詞を修飾することも出来る to 不定詞とは違い副詞的に動詞句を修飾する。to 不定詞を打ち負かしての正解例もある。in order that SVは誤用。)

one と the other (2つのうちの一つともう片方。the otherの方にはoneは不要( the other one にはなる必要がない)。

chance of —ing (「…する見込み」の意味。「…する機会」の意味では通常chance to 不定詞を使用する。chance that SVは誤答になる。)

native to …(「…生まれの, …に由来する, …に土着の」の意味。nativeは形容詞。nativeが名詞の場合には通常 native ofになる。He is a native of Hungary.)

enable A to 不定詞 (Aが…することを可能にする)

on the basis of (“を基に, 基礎に, 理由に”の意味。on the grounds of, on account of, for the reason of等は正解になる可能性は極めて低い。)

ground for –ing (“する根拠”の意味。”ground to 不定詞”は正解にならない。)

encourage A to 不定詞

dispose of (「…を処理する」の意味。他動詞 disposeは「配置する」なので区別が必要。)

because of (「…によって」の意味で理由を表現する。because of —ing(動名詞)は誤答になる傾向が強い。)

extent to which (程度を関係代名詞で説明する時には “to which”を使用する。下の例文を確認して頂きたい)

誤:the extent that its brightness has been dimmed by distance
正:the extent to which its brightness has been dimmed by distance

on condition that (“という条件で”の意味。”that”節内は通常仮定法現在になり、動詞は原型化される)

discourage A from –ing

make it(形式目的語) 補語(多くは形容詞) that SVの構文。(itの内容をthat節が示す。that節ではなく不定詞がitの内容を示す make it 補語 to 不定詞の構文も正解例がある。itを用いずに make 補語 that SVの形も良い。目的語が長い(that SV)ので補語の後に置かれている。make clear that SVなどの例がある。)

in that SV (「SがVである点において」の意味。関係代名詞のthatではないので注意が必要。)

associate A with B (associate A to Bの誤用などがある)

similar to (反対はdissimilar to。”to”の代わりに”with”を用いるエラーが登場している。”Similar to Henry James, ..”など節の先頭に来る”similar”も正解にならない。)

the only way to 不定詞 is to 不定詞 (みたまま。the only way for 名詞 to 不定詞 is to 不定詞のようにfor 名詞で前半の不定詞の主語を表現する用法もある。補語には名詞や動名詞ではなく、to 不定詞が来るのが普通。これは goal is to 不定詞、aim is to 不定詞と同様。 the only way that SV is …の表現もあり得るが出題例はほとんどない。)

形容詞(副詞) enough to — (“—するほど…だ”の意味。ただしenough for –ing, enough so, enough that, enough as toはことごとく誤用。すべて過去問でも不正解。)

inasmuch as — (「…だから」の意味。接続詞として機能するのでSVを伴う。頻出では無いが、下線部内での出題が確認されている。)

acclaim A as B (「AをBとして称賛する, 喝采する」の意味。acclaim A to be Bは間違い。 ちなみに、acclaim A for —「—においてAを称賛する」も正しいイディオム。)

reluctant to 不定詞 (「…するのに気がすすまない, しぶしぶ…する」の意。reluctant about —ingは間違い。)

effort to 不定詞 (effort –ing, effort in –ingは誤用。)

not A but B (not A and Bなどのエラー選択肢があることが多い)

at a rate of (“at”の代わりの”in”は誤用。)

skill in –ing (“する技術”の意味。”to 不定詞”は間違い。)

A is to B what C is to D (“AのBに対する関係はCがDに対するものと同様だ”の意味)

compare A with B (“AをBと比較する”)

compare A to B (“AをBに例える”の意味。ただし例えるものと例えられるものの同一性を表現する時にはcompare A with Bを使用する)

comparable to A (“Aに匹敵する”の意味。”to”の代わりに”with”が使用されるエラーが見られる。)

propose that SV (通常”that”節内は仮定法現在になり動詞は原型となる。”propose 目的語 to 不定詞”はエラー。出題エラーあり。”determine 目的語 to 不定詞”もエラー。)

hope that S V (“hope for — to …”などは間違い。少し話がずれるが、GMAT SCでは”hopefully”の誤用も問われる。”hopefully”を”we hope”同様の意味で文(節)修飾に使用するのは間違い。”希望を持って”の意味で使用するのが”hopefully”の正しい用法。)

lead A to 不定詞 (“Aを…させる”の意味。”lead A to 名詞”で”—へ導く”の形もある)

be to 不定詞 (これは使用法によってはエラーとなる。以下にあげる仮定法での使用や、”if”による通常の条件節内での利用では問題ないが、それ以外の利用はGMAT SCでは正解にならない。)

If Tom were to lose his job, he would not be able to find another one.
(エラー無し。仮定法はその他のエラーの中で扱っている。)

Tom is to do his job.
(GMAT SCではエラー。”if”の条件節内での使用を除けば正解になりにくい。)

ここではいくつものイディオムのエラーを紹介してきたが、それに付け加えて以下のような表現はGMAT SCでは正解になりにくいことを記しておく。

in regard to (regardingやconcerningも正解になる確率は極めて低い)
as opposed to
with respect to
形容詞 as SV (「…だが」もしくは逆に順接的な意味で「…ので」を表現する。Though young he is , he is wise. のように使う。多義性が問題で登場しても正解になりにくい。これと同様の 形容詞 though SVも登場したことはあるが正解にはなっていない。)

また、実際には”portent of” “reminiscent of” “plead guilty to —ing” “spend (on) –ing” “refused to”等のイディオムも過去問に正解として登場しているが、それらが再び出題される可能性は低いので説明はしなかった(ただしreminiscent ofは2回以上の正解例が確認されている)。ここまで出て来たイディオムを頭に入れ、過去問演習により実践力をつけていただければイディオムエラーに関してはほぼ万全だと考えていただいてよい。

7.比較

まず以下のエラーをみて頂きたい。

Like a black bear I once say in the Buenos Aires Zoo, the Central Park Zoo polar bear’s personality strikes me as a sadly neurotic one.

既にGMAT SCの比較問題に触れたことのある方ならすぐに気づかれるだろうが、ここには比較のエラーがある。”bear”と”personality”を対等の比較対象として取り上げている点だ。

修正された英文の例は以下だ。

Like a black bear I once say in the Buenos Aires Zoo, the Central Park Zoo polar bear strikes me as a sadly neurotic one.

bear同士が正しく比較されている。

ちなみに”like”は前置詞なので後ろに名詞を伴う。”like SV”のような接続詞的用法はエラー。”のように”の意味でSVを伴う接続詞には”as”を使用すること。GMAT SCでもこの点は非常に重要。以下は接続詞”as”の例文。

The universe today looks just as it did millions of years ago.

“as”の前に副詞”just”がつくのはGMAT SCでもよくある形。ただし”just like”はGMAT SCでは通常正解にならない。

尚、この接続詞”as”の後に前置詞句などがあり、SVを明示しなくても不明確さがない(主節の動詞がそこに省略されていることが明確な)時には”as”以下のSVが省略される可能性もある。以下は最初の”as”以下のSVが省略されているが、問題の無い文(likeだとエラー。likeは名詞を伴う前置詞)。

In Japan , as in the United states, everybody wants to avoid war.

上記の例のようにGMAT SCでは比較対象の不一致(や不明確さ)というエラーが頻繁に問われる。ここでの”like”と同様に、比較をする際に使用される表現が登場したら、その比較対象をチェックすることが重要だ。

もう一つエラーを発見して頂きたい。ここは下線付きだ。

The novels of Nathaniel Hawthorne contain characters who are every bit as sinister and frightening as the master of cinematic suspense , Alfred Hitchcock.

今度は”like”ではなく、”as … as”構文による比較のエラーだ。”characters”と”master(= Alfred Hitchcock)”を比較してしまっている。以下ではエラーを修正してある。

The novels of Nathaniel Hawthorne contain characters who are every bit as sinister and frightening as those of the master of cinematic suspense , Alfred Hitchcock.

代名詞”those”はここでは”characters”を指している。”characters”同士の比較になっている。

“like”や”as … as”以外でも、比較をする際に用いる以下のような表現では常に比較対象を確認することが大切。

–er than
compared to
similar to (反対はdissimilar to)
as SV (“SがVするように”の意味)
prefer A to B
A over B

尚、–erに関してはthanが必ずともなうとは限らない。以下は過去問の正解例。

Of the twin supernovas, the more recently discovered is the larger, but it is the smaller one that has irrevocably altered astronomists’ ideas about the origins of the universe.

Of the twin supernovasによる修飾を受け、比較級が効果的に機能している。Of —の修飾句はあるが、2者のことなので当然ながら最上級は不適切。

以下のような文にエラーはあるだろうか?

The host paid more attention to his celebrity guest than others.

比較するもの同士がはっきりと相違している前例のようなエラーではないが、”others”の比較対象が”the host”であることが明確ではない。特にこのケースでは”than”直前に”guest”という名詞があり、”others”と”guest”の比較のようにも見える。

これは絶対的なエラーではないので、100%間違いとは全く言えない。実際に正解例もあるし、時にSVがあってもそれが他のエラーを含んでいるためにSVの無い選択詞が解答になることもある。それでも、GMAT SCでは比較的好まれない文であることは確か。この文を修正するには以下の英文1のように動詞(繰り返しを避けて通常は代動詞)をいれるか、前後半の構造の並列が明確になるように前半に対応する副詞句を”to”を追加することによって形成する(英文2)かになるのが普通だ。

1. The host paid more attention to his celebrity guest than he did.

2. The host paid more attention to his celebrity guest than to others.

“than”以下に直前のSVが繰り返されるだけで、特に修飾句(ここでは”to others”)などによりSVを省略しても十分に構造の明確さが保たれる場合には、上記の例文2のようにSVが省略されることもある。

ただし、”than”以下の修飾句が特に”時”に関するもので、前半との時制の違いを強調したい場合にはSVを省略しないのが原則。

Tom now gives much more attention to the mentally and physically handicapped than he did even 10 years ago.

この文では前半が現在時制、後半が過去時制になっている。

また、than以下に主語となる名詞だけが存在し、動詞自体は繰り返しになるので省略されることもある。通常代動詞等をいれた方が明確だが、主語の形なども揃っていて動詞だけの省略が明白で、時制を変化させる必要も無い場合にはそれも正解になり得る。以下は過去問の正解例。このような例は何度か出題されている。

The decisions of John Marshall, the fourth chief justice, have had a greater influence than those of any other chief justice in history.

have (-ed)が省略されている。

なお”than”以下のSVは倒置されることもあるので注意すること(ただし”than”以下に”be”動詞や助動詞(“would”や”can”や完了形の”have”等)や代動詞(do等)でなく、一般動詞をそのまま使用する場合には通常倒置はしない)。以下はGMAT SCの正解文。

Judge Forer recognizes that the American judicial system provides more safeguards for accused persons than does the legal system of any other country , but she believes there is a great disparity between the systems of justice accorded rich and poor.

このような倒置に関しては「その他のエラー」の中の語順で扱っている。

上記のような”–er than any other”に関連する以下のような特殊なエラーも存在する。

The great pianist Vladimir Horowitz plays the music of romantic era better than any pianist in history .

ここでは”any”の後に”other”がなく、Vladimirが”pianist”ではないかのような意味になる。”the great pianist”の表現と矛盾する。”other”を入れて以下のようにすれば正しい英文となる。過去問でも何回か登場しているので注意が必要。

The great pianist Vladimir Horowitz plays the music of romantic era better than any other pianist in history .

尚”any other”の後の名詞は必ず単数名詞にしなくてはならない。複数形だとエラー。

また、比較構文に関しては倍数表現(halfやtwice,..times等)の組み合わされたものについても言及しておく。以下はGMAT SCの正解英文。

American productivity is declining in relation to Europe’s; the energy expended per unit of production in the United States is twice as much as that expended in West Germany. A. twice as much as that expended in West Germany

このような”倍数表現 as … as” や”倍数表現 er than”が問われることもあるので注意していただきたい。尚、”2倍”の表現には”two times”より”twice”が正しく、”two times”はしばしば誤答として登場する。また、”2倍”に限り” er than”を伴うことはなく、通常”twice as … as”の表現に限られる(three times以上は”as … as”と”er than”のどちらもあり得る)。

尚”twice”は直接名詞につながる形も正しい。

I am twice your age.

過去問も以下のような正答がある。

In the 1980’s the rate of increase of the minority population of the United States was nearlytwice what it was the 1970’s.

ここで少し話が”比較表現”から離れるが、”… times … er “などの表現と違い、”… times”が文尾等で用いられ、その”times”の内容が明確に伝わらない以下のような文は通常不正解になる。これもGMAT SCの本物の問題。

Since 1970 the number of Blacks elected to state and federal offices in the United States has multiplied nearly four times .

参考までに、この問題の正解文を載せておく。

Since 1970 the number of Blacks elected to state and federal offices in the United States has almost quadrupled .

ちなみに、double, triple, quadruple等の動詞はどれも正解例があり、どれもGMAT SCで全く問題の無い表現。

最後に”than”と”as”について文法事項を一点補足しておく。それは”than”や”as”の関係代名詞的用法だ。

Tom gave me a larger box than we had expected.

The increase cited in the API report was larger than had been expected.

特に後者は先行詞としてとるべき名詞が無いがこれもエラーではない。

これらは頻出の英文では無いが知っておいて損はない。”as”にも同様に関係代名詞的な用法があるが、それはイディオムの項で扱っている。

8.その他のエラー

これまで取り上げて来たGMAT SCのメインとなるエラー以外のエラー、特に以下の項目に関わるエラーを取り上げる。

a.仮定法
b.語順
c.節の成立と連結
d.形容詞と副詞
e.2重否定
f.簡潔さ
g.リダンダント
h.単数形と複数形
i.whenとwhere

a.仮定法

仮定法に関してはTOEFL等の勉強でマスタされることでほとんど事足りる。ここでは簡単な確認とともにGMAT用の補足を行っていく。

最も一般的な仮定法過去と仮定法過去完了に関しては以下を確認していただきたい。

仮定法過去:現在の事実の逆を仮定する。条件節(if節)には過去形の動詞を使用し、主節には過去形の助動詞を使用する。

If Tom had more money, he would buy a new car.

この用法で”if”内に”be”動詞を使う時には主語に関わらず”was”ではなく”were”を使用する。

If Tom were rich, he would spend all his time travelling.

これに関しては実際に以下のような過去問もある。正解はDではなく、Cになる。

Art museums do not usually think of their collections as capital or consider the interest income that would be generated if a portion of the capital would have been invested in another form.

A.be generated if a portion of the capital would have been
B.have been generated if a portion of the capital would have been
C.be generated if a portion of the capital were
D.be generated if a portion of the capital was
E.be generated if a portion of the capital had been

仮定法過去完了:過去の事実の逆を仮定する。条件節(if節)には過去完了形の動詞を使用し、主節には過去形の助動詞+完了形の動詞(have -ed)を使用する。

If Tom hadn’t been so tired, he might have realized what was happening.

以下のように条件節は過去の事実の逆を仮定するが、主節は現在についてのものである表現もGMATではエラーではない。ただし非常に用例は少ない。

If Tom had followed his father’s advice, he would be rich now.
(もし以前父親のアドバイスにしたがっていたら、Tomは今ごろ金持ちになっているはずなのに。)

“should”や”were to”を使用した仮定法も出題される。これらは通常実現可能性の非常に低いことがらを仮定するのに使用される。主節には助動詞の過去形か、動詞、助動詞の現在形(直接法)が来るのが通常(GMAT SCでもどちらの形も登場している)。

If Kim should die, Ed would take over.

If it were to rain, Tom would (will) cancel the show.

この文の条件節はGMATでは”if”の省略された倒置形をとることがある。以下はGMATの正解の英文。

Experts believe that the process of “desertification” could encompass half the continentshould current patterns of land use be allowed to continue .

後半の”should current patterns of land use be allowed”はif current patterns of land use should be allowed”と同じ。ここでは”if”が省略され、疑問文等と同様に”should”が前に出ている。

前述の”If it were to rain, …”の”if”を省略した形は以下のようになる。

Were it to rain, Tom would (will) cancel the show.

“if”が省略されるのは”should” “were to”の構文に限らない。例えば通常の仮定法過去完了の文でも、以下のように”if”を省略することができる。GMAT SCで出会う確率は高くない。

Had Tom not changed his reservation, he should have been killed in the crash.
(= If Tom had not changed his reservation, he should have been killed in the crash.)

次に仮定法現在について述べる。まず以下のエラーを指摘して頂きたい。

Elizabeth I was a student of classical languages, and it was she who insisted that Greek and Latin should be spoken at court .

“insist”が”that”節をとると、その”that”節内部の動詞は原形化する。これが仮定法現在。これはGMAT SCでも問われることがある。

エラーを修正した英文は以下だ。

Elizabeth I was a student of classical languages, and it was she who insisted that Greek and Latin be spoken at court .

こういった仮定法現在を引き起こす動詞は”insist”以外に以下のようなものがありその多くはGMATで実際に出題されている。その場合、誤答の多くは節内動詞に原形ではなく、”should 動詞”や3単現のs付の動詞を使用している。ただし、動詞によっては必ずしも原形化しなくてもよいものもあり suggest that S will …などが正解になったこともあるので注意が必要。基本的に原形化するが、そのような選択肢が無かったり、他の重大なエラーが切り分けのポイントになっている時にはそのような選択肢を選ぶケースも出て来る。

demand
intend
request
stipulate
specify
suggest
require
command
propose
urge
order
recommend
advise
mandate
ask

ちなみに先程の例文の”that”節内が否定形だった場合は以下の例文1が正しく2は誤りになる。気を付けて頂きたい。

1.Elizabeth I was a student of classical languages, and it was she who insisted that Greek and Latin not be spoken at court .

2.Elizabeth I was a student of classical languages, and it was she who insisted that Greek and Latin is not spoken at court .

上記の動詞を使用した例文をもう一つ載せておく。過去問を編集したものだ。先程の例と同様に動詞は”should be”でなく、”be”を用いる。

Health insurers have begun to demand that the providers of mental health services should be accountable for establishing that the treatments they administer, under various therapeutic theories, are in fact beneficial.

仮定法現在を引き起こすのは”動詞 that”の組み合わせだけではない。同じく要求、勧告、命令を表す名詞と同格の”that”の組み合わせでも仮定法現在は引き起こされる。GMAT SCで出題される可能性は高くは決して高くはないが、以下に正しい例文を示しておく。”has”ではなく”have”を利用している点が正しい。

The Union has the demand that each worker have his own car.

尚、このタイプでは、しばしば名詞と”that”節が分離するが、それ自体はエラーではない。これも以下に正しい例文を示して置く。

The main recommendation was that an outside consultant be engated.

少し話がそれる。仮定法現在とは関係なく、名詞とそれを説明する”that(関係代名詞ではなく同格の接続詞)”の節が分離する形はGMAT SCでもエラーでは無く、時おり出て来るものなで、しっかりと認識しておいて頂きたい。以下に1つ正しい例文を載せる。

Tom presented evidence to the commission that the fire was deliberately lit.

“evidence”の内容が後ろの”that”節で説明されている。

以下は実際のGMATの問題の正解例。

Camille Claudet worked continuously through the 1880’s and early 1890’s with the sculptor Auguste Rodin; since there are very few signed works of hers, the <<<< conclusion seems inescapable that part of Rodin’s enormous production of that period was conceived and executed by Claudet >>>>.

“conclusion”の内容が後ろの”that”節で説明されている。

仮定法現在の話に戻り、そのもう一つの形を説明する。

以下の英文にエラーは無い。

It is important that compromises not be made.

動詞が原型化しているのは、”important”の効果によるものだ。このように重要性、必要性を示す形容詞と”that”の組み合わせもその”that”節内に仮定法現在を引き起こす。GMAT SCで頻度が高い訳ではないので、それほど重要な知識ではないが、知っておいて損はない。

“on condition that”等も仮定法現在を引き起こすが、それはイディオムの項で既に述べている。

b.語順

語順に関しては間接疑問文、倒置、部分否定を扱う。いずれもGMAT SCのエラーにからむ。

以下のエラーを発見して頂きたい。GMATの問題を編集している。

Judge Lois Forer’s study asks why do some litigants have a preferred status over others in the use of a public resource, the courts, which in theory are available to all but in fact are unequally distributed between rich and poor.

“why”以下は主節の動詞”ask”の中に組み込まれた間接疑問文なので、語順”do 主語 動詞”はおかしい。間接疑問文内の語順は以下のように肯定文と同様になるべき。

Judge Lois Forer’s study asks why some litigants have a preferred status over others in the use of a public resource, the courts, which in theory are available to all but in fact are unequally distributed between rich and poor.

倒置

倒置を扱う。”so … that —“構文や、”as”や”than”、仮定法や否定表現、それ以外の文頭の副詞や形容詞にからむ倒置表現を確認する。

まず以下はGMATで正解になった英文だ。

So poorly educated and trained are many young recruits to the United States work force thatmany business executives fear this country will lose its economic preeminence.

“So 形容詞”が文頭にきてその後のSVが倒置化している。”be”動詞が主語の前に来て、疑問文と同じような語順になっている。

“So …”内の節の動詞が一般動詞の場合は以下のようになる。こんどは助動詞”did”が主語の前に置かれ、やはり疑問文と同じ語順になっている。

So ridiculous did Tom look that everybody burst out laughing.

単独の形容詞が先頭に出ていることもある。以下の文も過去問の正解文であり、そこで倒置が行われている。主語はthe effects、動詞はareである。

Less detrimental than the effects of bacterial transformation are the effects of bacterial deterioration: spoilage of food, corrosion of metals, decay of wood, and other undesirable alterations of substances.

“as”や”than”の導く節内の主語と動詞が倒置化する(しなくとも良い)のはGMAT SCでもよくある形。

Tom was very religious , as were most of his friends.

City dwellers have a higher death rate than do country people.

ただし、”as”以下の主語が”it”や”they”で単に前半の主語を繰り返したものである場合や、”as”以下の一般動詞が”do(does)”等の代動詞でなく、助動詞も使用していない場合には通常倒置化しない(要するに疑問文の形になっていない場合はエラー)。以下の例では倒置が行われていない形だけが正解になる。

The water seems significantly colder today than it was yesterday.
Tom works harder than his father works.

節の先頭に否定語を伴う修飾句が来る場合にも、その修飾を受けるSVは以下のように倒置化する。このケースは通常例外なく倒置する。以下はGMATの正解例。

Not until the Enlightenment, some 200 years ago, did society seriously question the right of the state to execute its citizens.

主節が疑問文同様の語順になっていることがわかるはず。

“Not until”同様に倒置をもたらす表現には否定表現の他、”only”を使用した修飾語句等もある。それらの例を以下に記す。

Under no circumstances
At no time
Little (ほとんど…ない)
Not only
Only after
Hardly

これらの語句が節の先頭に来ていれば倒置するので、”and”や”;(セミコロン)”等の接続詞以下の節の先頭にこれらの修飾語句が来た時も倒置する。文頭とは限らないことに注意。

His friends gave advice to Tom, and little did he realize the danger he faced.

否定文の後に接続詞として利用される”nor”もこれと同様。

Tom had no experience in politics, nor did it interest him.

GMATで使用される”nor”はこの接続詞用法と”neither A nor B”のイディオムのどちらかであることに注意。

その”neither”にも”neither A nor B”のイディオム以外に、否定文に続く節を導く用法もあるが、”nor”と違い接続詞ではないので、その使用時には以下のように同時に接続詞(ここではセミコロンやand)が必要となる。

The first one wasn’t good; neither was the second.
The first one wasn’t good, and neither was the second.

いずれにせよ共に後半の節が倒置化していることに注意。

副詞句が節の先頭に来る場合に起こる倒置もある(絶対に倒置する訳ではない)。倒置を起こすケースはほとんどが場所や方向を示す副詞句が先頭に来た場合。以下に例文を示す。この倒置の語順は疑問文同様になるのではなく、通常動詞がそのまま主語の前に出る。

On the grass sat an enormous frog.

Behind Tom was a bodyguard.

以下は過去問の正解の例文。主語 a sense of familyが動詞の後に存在する。主語は単数形(a sense)なので、動詞に3単現のsがついていることにも注意して頂きたい。

Within the boundaries of artistic rivalry lies a sense of family: the shared genetic inheritance, or accident, that enables musicians to make music.

最後に、”not”を伴う目的語が節の先頭に来た場合に起きる倒置と、分詞等の形容詞句が節の先頭に来たケースの倒置について例文をあげておく。GMAT SCで問われる可能性は決して高くはないが覚えておいて損はない。

Not a single word did she say.

Driven out of office was Senator Johnson.

部分否定

部分否定では”完全性”や”全体性”を示す語句の前に”not”が来て、”全てが…という訳ではない”等の意味になる。

Not all Italians love pasta.

通常 always, all, necessarily, both 等とともに用いられる。

これが”All Italians do not love pasta”だと通常の全部否定(全てのイタリア人がパスタを好きでない)なのか上記同様の部分否定なのかがわからなくなる。

もし全部否定をはっきりさせたければ”No Italians love pasta”とすれば良い。

GMATでは時に部分否定が問われる。”全てが…という訳ではない”の部分否定の意味が良いと判断できる場合には部分否定が明確になるような語順を選ぶこと。以下は過去問。ここで指摘したエラーが含まれている。

The Immigration Service now has the discretionary power to keep families united even thoughall their members do not meet the five-year residency requirement .

正解の部分否定形は以下。

The Immigration Service now has the discretionary power to keep families united even thoughnot all their members meet the five-year residency requirement .

c.節の成立と連結

節の成立や連結に関するエラーを簡単に紹介する。このあたりはARCOだけが演習前のエラー紹介であえて項目化している。

まず以下のエラーを見て頂きたい。

Postmodern art, with its vibrant colors and bold shapes, and taking its inspiration from artists such as Cezanne but reacting against the pastel indistinctness of the Impressionist canvases.

具体的な修正方法はいく通りもあるだろうが、ともかくも、このセンテンスには主節が成立していないことを確認して頂きたい。下記のように動詞を機能させればエラーは解消される。

Postmodern art, with its vibrant colors and bold shapes, took its inspiration from artists such as Cezanne but reacted against the pastel indistinctness of the Impressionist canvases.

以下のようなエラーもある。

Being supplied almost exclusively from reserves in North America, natural gas, the United States second biggest fuel source after crude oil.

この問題の正解は以下で、当然節は完成している。

Natural gas, the United States’ second biggest fuel source after crude oil, is supplied almost exclusively from reserves in North America.

節の未成立というエラーは主節だけに限らない。以下の過去問のエラーは従属節が未成立のものだ。”even though”内部に節が成立していない(その下のWhich従属節内には節が成立しているが)。

Even though children’s life expectancy, which improved over the Colonial period’s 50 percent mortality rate, as late as the nineteenth century about one child in three died before reaching the age of six.

接続詞はSVを伴うので、”though”があるのに節が成立していないのはおかしい。

ただしTOEFLと同様に従属節の主語とbe動詞は省略されることもあるので、以下の文は間違いでは無い。

Although Muslims, the Chechens and other peoples of the Caucasus did not manifest any strict following of traditional Islam, let alone fundamentalism.

Althoughの後にthey are(the Chechens are)が省略されている。過去分詞(–ed)に続くケースが多いが、ここでは補語は名詞(Muslims)になっている。過去分詞が補語になる例文は以下。ここではhe wasが省略されている。

When forced to sell his paintings in order to raise money, Rembrandt first made copies of more than twenty.

ちなみに、この構文では省略される主語は常に主節の主語(上記例ではthe Chechens)と同一でなくてはならない。

さて、上記したケースとは反対に、節は成立していても特にその節が複数ある場合、それをつなぐに必要な接続詞が欠如しているというエラーもある。

There is agreement among United States voters that there is waste in government and that the government as a whole spends beyond its means, it is difficult to find broad support for a movement toward a minimal state.

“There is agreement”と”it is difficult”の2つの節をつなぐ接続詞が無い。

この問題における正解は以下のようなものだった。譲歩を表現する”however”(“しかしながら”の意味の副詞ではない)が接続詞。

However much United States voters may agree that there is waste in government and that the government as a whole spends beyond its means, it is difficult to find broad support for a movement toward a minimal state.

セミコロンも接続詞なので以下のようなエラーでは”they”の前のカンマをセミコロン(;)に変えればエラーは消える。

The nineteenth-century composers Wagner and Mahler did more than just write music, they conducted their own works.

ここでセミコロンが登場したので、コロン(:)についても述べておく。コロンは前節の言い換えや前節の内容の例示を表現する際に用いるもので、句や節を伴う(セミコロンと違いを形成しなくとも良いが、節になることもある)。

まずはコロン以下に例示を示す名詞句がおかれる例文を示す。これは過去問の正解例だ。

Less detrimental than the effects of bacterial transformation are the effects of bacterial deterioration: spoilage of food, corrosion of metals, decay of wood, and other undesirable alterations of substances.

次は言い換え。コロンの後が節になっていることに注意して頂きたい。これも過去問の正解例だ。

The Western world’s love affair with chocolate is well-documented: few people have been known to taste itfor the first time with out requesting more.

以上、ここまで節の成立と連結に関するGMAT のエラーを解説した。

d.形容詞と副詞

以下のエラーを指摘して頂きたい。

The recent created commission has done nothing to address the problem except to approve the color of its stationary.

修正された英文は以下だ。

The recently created commission has done nothing to address the problem except to approve the color of its stationary.

“recent”が”created”と別個に直接”commission”を修飾するのは意味が不自然。

更に例文を出す。

In 1933 the rubber, clothing, and shipbuilding industries put into effect a six-hour workday, not as a temporary expedient but as a seeming permanent accommodation to what many observers thought was an economy made overproductive by advances in technology.

形式的にはエラーが無いように見えるかもしれないが、ここでは”seeming”が良くない。”seeming”は形容詞であり、直接名詞”accommodation”を修飾してしまうが、それだと意味が不自然。”seemingly permanent”と副詞”seemingly”と利用して”permanent”を修飾するべき。ちなみに”many observers thought”は挿入句。”they believed”等と同様にカンマなしで使用されることもある。他にも正解例が確認されている。

e.二重否定

次の英文のエラーを発見して頂きたい。

Many legal experts who admit that polygraph testing is not completely accurate nevertheless advocate its expanded use in criminal cases, arguing that perfection in evidence is not and never has been required, neither in science nor in our courts.

“neither in A nor B”は単独でその修飾先の動詞句を否定できるので、”not and never”の否定と重複してしまう。これが二重否定のエラー。以下のように修正する。

Many legal experts who admit that polygraph testing is not completely accurate nevertheless advocate its expanded use in criminal cases, arguing that perfection in evidence is not and never has been required, either in science or in our courts.

以下もエラー例だ。

The commission has directed advertisers to restrict the use of the word “natural” to foods that do not contain color or flavor additives, chemical preservatives, or nothing that has beensynthesized.

do notの目的語内にnothingが存在する。”foods contain nothing”なら良いが、”foods do not contain nothing”は二重否定のエラー。以下が正解例文。

The commission has directed advertisers to restrict the use of the word “natural” to foods that do not contain color or flavor additives, chemical preservatives, or anything that has beensynthesized.

f.簡潔さ

次の2文はどちらがbetterだろうか。
1.Tom’s future depends on the general condition of the situation.
2.Toms’ future depends on the situation.

当然2だ。1はリダンダントの要素もあるが、ともかくも不必要にWORDY。2の簡潔なセンテンスは十分同様の内容を表現できているしむしろ明解。

余計な表現とい意味では、以下の文でも最後のin themは特に必要がない。主語がtextbookであり、in themがなくても意味は十分に明確。

Textbooks for the used book sale should be in good condition and contain no writing or underlining in them.

余計な表現のある無しに関わらず、簡潔さは明解さにつながり、GMAT SCではそのような簡潔で明解な表現が好まれる。例えば以下のような単純な例においてもやはり例文2が好ましいと考えるべきだ。

1.Tom drove in a careful way.
2.Tom drove carefully.

以下は過去問だ。簡潔さが損なわれていることを確認できるだろうか?

There is speculation that increasing cold weather was what was responsible for the Anasazi move fro m Mesa Verde to sites in other canyons.

“what was”はほとんど意味をなしていない。無くても意味は変わらないしその方が簡潔なはず。これと同様なエラーはGMAT SCで何回か登場しているので注意して頂きたい。

さらに少し長めの例を載せるがここでもどちらが良いかは明らかだろう。

1.The nineteenth-century composers Wagner and Mahler did more than just write music; they conducted their own works.

2.The nineteenth-century composers Wagner and Mahler did more than just write music; as conductors, they did their own works.

今度は1がbetter。”conduct(指揮する)”だけで十分に本意は伝わっている。

上記例でもそうだが、GMATでは動詞による(もしくは形容詞的な)表現が名詞による表現より好まれる傾向があることも簡潔さの問題とは別に覚えておいて頂きたい(しばしば名詞表現は必然的にWORDYになるものだが)。以下では動詞表現の1が好ましい。

1.The company is negotiating to sell its profitable credit card subsidiary and plans to use money from that sale to acquire some of the mortgage-servicing operations that are being sold by troubled savings institutions.

2.The company is negotiating to sell its profitable credit card subsidiary and plans the use of money from that sale to acquire some of the mortgage-servicing operations that are being sold by troubled savings institutions.

名詞表現とも関係するが、”there is”構文はWORDYになりがちであり、特にその名詞で示される意味が動詞より不明確であることが多く、GMAT SCではしばしば誤答となる(もちろん正解例もある)。以下では1が誤答。2が正答。

1.Under a unanimous ruling by the Supreme Court, there may be a suit for libel in any state in which a publication regularly circulates.

2.Under a unanimous ruling by the Supreme Court, a publication may be sued for libel in any state in which it regularly circulates

それ以外には、受動態も一般的に簡潔さをそこない、センテンスを長くする。特に受身や被害のニュアンスを強調したりするのでなければ、能動態が優先することを付け加えておく(もちろん能動態の選択肢が一つも無ければ、受動態の是非を考慮するに値しないし、受動態の正解も多数存在する)。

g.リダンダント

以下の文では”innovation”に敢えて”new”を合わせている点に問題がある。

The new innovations were startling.

“innovation”は”The act of introducing something new.”であり、”new”は重複的な形容となる。それがリダンダント。通常はどちらか片方の表現を取り除けばエラーが解消する。

一つ過去問よりエラー文を示してみる。以下の英文のリダンダントエラーを探して頂きたい。

Turkey’s economy has grown prodigiously over the past ten years, averaging an annual increase each year that is about eight percent —- one of the highest growth rates in the world.

“annual”と”each year”の同時使用だ。実際にこの英文は誤答になっている。

過去問を見るとこのようなリダンダントのエラーは以外に多い。以下にそれら(過去問で確認出来たものだけ)をあげて行く。

return back [backは不要]

decline down [downは不要]

because for one reason [becauseだけで良い]

“in the past”と”once(かつて)”の同時使用

attribute … to to consequence of [因果関係を述べる”attribute A to B”のBに”consequence”を重ねて来る。]

possibility(やpossible)と”might”や”would”を併用する。例:possibility that Tom might …(やpossible)と”might”や”would”を併用する。

at least … or –er [最低…と言っているのにさらに”以上”と述べる]

will likely(unlikely) to 不定詞

just as (ように)の節内に”similarly(同様に)”を持って来る

動詞”double” と twiceの同時使用

“similar”と”too(も)”の同時使用。

以下のような”other(それ以外の)”と”except(を除いて)”の同時使用。
other monogamous primate species except human beings….

can potentially の表現

might possibly [possiblyは余計]

尚、possiblyはという表現自体は間違いではないが、GMAT SCではmayやcanなどの助動詞による表現が好まれる傾向があり、正解例はほとんどない。

“attempt to try to”という表現

known as named [known asで十分なはず]

althoughとbut(またはhowever)の併用。

as also [as(ように)の節の中で”also”を使用する]

soaring riseという同様の意味の形容詞と動詞を併用する。

quadruple by four timesという表現。

raised by some increaseの表現

both A and B alike [“AもBも両方”の意味。A and B alikeは正解例があり全く問題ない。]

nowとcurrentlyの同時使用。

is and will continue to .. [“is”と”will”であれば当然”continue”のはず。”continue”無しに直接動詞に続けるべき。]

“a gain achieved by”の表現

reversion back to (reversionは戻ることなのだからbackは不要)

“can be able to”の表現

“require that S have to”の表現

“matched by comparable …” [匹敵するものに匹敵する]

“unlike … , such —” [unlikeが「ように」の意味を表現しているのに、such「そのような」を使用している]

“also”と”as well”の同時使用 [共に”同様に”の意味]

“hardlyやbarely, seldom(ほとんど—ない)”と”not”の同時使用。 これはその他のエラーの二重否定の項でも扱う。

さらに以下のような過去問のエラーもリダンダントと言えるかもしれない。

Of the nineteen Americans in the expedition that climbed Mount Everest in 1963, more than half of them had a graduate degree of some sort.

“Of the nineteen Americans”で修飾されているのだから、主語は”more than half”で良いはず。再び”of them”を繰り返すのは不自然。

また以下のような表現も”the fact of”の必要性がなく、リダンダントの一種。

Due to the fact of their concern about escalating inflation, investors have demanded higher and higher nominal yields.

“to their concern”で問題ないはず。”the fact of ..”だけでなく、”the fact that SV (SがVする事実)”も正解になりにくい表現(ただし同格の”that”の使用自体は問題なく、”conclusion that SV” “possibility that SV” “evidence that SV” “suggestion that SV”等の正解例もある。最近では”the fact that …”も正解のケースが出て来ているので他の要素と合わせて総合的に判断することが大切。ただしこの同格の”that”に合わせることの名詞は限られている。具体的な物を指す普通名詞はもちろん多くの抽象名詞もこの形を形成できない。”responsibility that” “importance that” “regulation that” “difference that” “difficulty that” “necessity that” “order(名詞) that” “chance that SV”などのエラーも出題されているので注意が必要)。

尚”the fact that”でも”that”が関係代名詞の”the fact the he told me ..”のような形は問題にならない。あくまで好ましくないのは同格の接続詞”that”を用いた”the fact that SV (SがVするという事実)”の形。

h.単数形と複数形

以下のエラーは名詞の呼応に関するものだ。ARCOの例文を載せてみる。

A Japanese firm has developed a computer so small that users can carry it in their briefcase .

最後の”briefcase”が良くない。大勢の”users”で一つの”briefcase”を共有しているように見える。”briefcases”にするべき。”briefcases”にしたとしても複数のものを共同で使い回ししているとは考えにくく、不明確さはほとんどない。

次はGMAT SCの過去問を編集したエラー。

After five years of military service, graduates of the United States service academies must decide whether to continue their career as an officer or leave the military.

“graduates” “their”に呼応して”careers””officers”の複数形が望ましい。あえて単数形にする意味が見えない。正解例は以下。

After five years of military service, graduates of the United States service academies must decide whether to continue their careers as officers or leave the military.

ただし以下のようなケースでは”arachnids”に合わせた”bodies”はむしろ複数の個体にまたがって”distribute”しているようにもみえてしまうので、それぞれの個体という意味で”body”の方が望ましい(“bodies”が絶対だめな訳ではない、ただし意味がやや不明確になる)。

Unlike other arachnids, which have their nerve cells evenly distributed along their bodies, the scorpion has a cluster of nerve cells in its head, as a mammal does .

このように名詞の複数形、単数形の決定は名詞自体やその周りの表現の持つ意味に左右されることも多い。形式や意味を考えて総合的に判断することが大切。

i.whenとwhere

実際にはどの対策校でも取り上げているのが”when”と”where”だ。

ここではKaplanの例文を載せておく。エラーを探して頂きたい。

Scoliosis, a condition when the spine curves abnormally and throws the body out of line , can cause heart and lung problems as well as physical deformity.

“when”のエラーだ。”when”はある時刻や日付、年、機会など、ある時を意味する名詞につく関係副詞であり、”a condition”を先行詞にとることができない。”when”の先行詞になるべき名詞は以下の例文で確認して頂きたい。尚、”in which”等、”前置詞+which”であればその先行詞に”when”のような制限はないので先行詞が”時”以外でも使用できる。

There are occasions when Tom is dispirited.

Tom left college in 1990, since when he’ve never visited there.
(whenの先行詞は1990)

さらに次の例文。ここにもエラーがある。

Scoliosis, where the body is thrown out of line by an abnormal curvature of the spine , can cause heart and lung problems as well as physical deformity.

“where”は”place”を示す概念を先行詞にとり状況や立場を表す名詞など、他の名詞を先行詞にとることはできない。当然ここでは病気(scoliosis)を先行詞にすることはできない。その他の過去問でもsituationやphenomena, familyを先行詞にとるエラーが出題されている。”where”は以下の例文のように使用されるのが正しい。尚、”in which”等、”前置詞+which”であればその先行詞に”where”のような制限はないので先行詞が”場所”以外でも使用できる。

Tom wanted to see the house where he had grown up.

“where”の例をもう一つあげておく。以下はGMATのSCの過去問エラーを編集したもので、”where”を”in which”に変えれば正解になる。

The Marconi affair was a financial imbroglio where it was alleged that a group of British politicians had influenced government policy in order to profit from their holdings in the Marconi Company.